今週のアエラの65ページにFEEL FORという小さなコラムがある。書いているのは社員の山田厚史編集委員。内容はつぎのようなもの。「今度の選挙は郵政民営化だの刺客だのとおもしろおかしく報じられているが、じつは8/1に発表された「自民党憲法改正草案」のほうが争点としては重要である」。「(この草案は)米国が攻撃を受けた場合、日本への攻撃と見なして自衛の戦いに(日本人が)出向く、という意味合いが含まれる」。
最後にこう結ぶ。「戦後60年、刺客とか郵政とか局部が好きなフェティシズムに政界は覆われている」───なるほど非常に見逃せないポイントである。社説などで訴えても、多くの有権者はテレビのワイドショーばかり見ていて、社説の影響力は非常に弱いそうだ。本当に重要な問題───たとえば今回は、自民党の小泉人気にほだされて自民に票を入れると、憲法がいじられて子供がアメリカのブッシュの戦いに巻き込まれかねないという問題───で、たくさんの人たちが知るべきコトなのにもかかわらず、なんというか、メディアの伝え方の巧拙で広く人々に行き渡らない。残念なことだ。
残念ついでにいうと、フェティシズムという用語が、イコール局部好きと理解されている旧態依然とした朝日の編集委員の見識にいささかがっかりしたのは私だけであろうか?
局部は大嫌いな市川哲也
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“朝日の憲法フェティシズム” への2件のフィードバック
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何故か今度の衆院選の話題が取り上げられませんね。市川さんの目には今度の「騒動」どう写っているのか、楽しみにしてるんですけど。
chikaは「佐藤ゆかり萌え」みたいな所に昇天(あっ違った焦点)を当てて、遊んでみようかって思ってます。
憲法フェチの私としてはやはり護憲派の社民と共産がどのくらい票をのばせるのかどうなのか注目しています。ほかに、投票率も気になります。もちろん年金など将来の私らの世の中の行く末も気になります。いま、社会保障費として国が国民からかき集める金の60%は高齢者の医療費、年金、介護費に使われています。それに対し少子化対策にはわずか3%しか使われていません。これってもうジジババ支えるのにいっぱいいっぱいだから子供増やす話なんて考える余裕なしといっているようなもの。こうした世代間格差の問題、あとは財源に無関心なくせに公共事業にはちゃっかり頼る無能な地方と中央の格差の問題、これらの問題は、政治家に解決できるはずもないし、解決されちゃったら逆に面白くないなんて思っています。これは余談でした。なんといっても有権者のみなさんにはくれぐれも憲法をいじられないよう十分注意して投票する党を決めて欲しいと重ねて訴えたいです。