筆者はヒトの人生に多大な影響を及ぼすものとして病気・犯罪・遺産相続を重視している。病気については今回は触れないが、それは死という有限性を担うヒトの宿命であり、日常を一変させる。
今日は、病気、遺産相続ではなく、NHKデータマップ第5回犯罪を観た感想を含め、犯罪について述べたい。なお当該番組の放送は6月か5月とすでに時間がたっていることを申し置きする。
当該番組によればアメリカは日本の10倍もの殺人事件が起こっている犯罪大国だが、世界でもめずらしいことに、ここ5年間の犯罪発生件数は減っている。
日本が50パーセントも増えたにもかかわらずなぜ減らすことが出来たのか。ロサンジェルスの取り組みは、10%解決法という緻密な統計分析に基づく独特の手法によって、限られた警察官を有効に活用し、地図上の統計が示す犯罪多発地域を集中的に摘発するというものだった。10%解決法とは、60%の犯罪は10%の地区で行われる、あるいは、犯罪の50%は10%の人によってなされるといったことである。
これはまさしくパレートの法則を思い起こさせる。パレートの法則とは、2割の社員が、売上の8割を稼ぎ出すというように、自然科学上の諸現象を分析すると2:8の比率が出てくるという法則のことだ。
効率とは、こうした統計データで示される、集中すべき部分、犯罪の話では10%、パレートでは20%ノ部分に全精力を注ぎ込むことをいう。
さて、ここで一気に話がわれわれの土俵、すなわちフェティシズムの世界へと移っていくのだが、フェティシストの興奮要素の8割を構成する、肝心の2割の原因とはなんだろう。
まず言えることは、着衣のピッタリ感と、光沢感ではなかろうか。これは、アイテムの欠乏という問題を除いての話である。必要なアイテムはすべて揃っていたとしても、光沢がなければ、興奮も起こらない。
もちろんこれは人による。たとえばラバーさえ着られればそれでいいんだという人もいるだろう。あなたにとっての注力すべき2割はなにか。一度よく考えてみると面白いかも知れない。
ところで、最近、ラバースーツのうえに塗るラバピカの効用について新しい発見があった。通常、新品のラバースーツは光沢はほとんどない。ところがラバピカを塗ると、光沢がでてくる。
ラバースーツは、自分が着たあとで一度水洗いをするわけだが、水洗いをして乾かして、保管し、再び取り出してきたときに、またラバピカを塗らなければならないのだろうか?
今回の発見は、着る回数が増えるにしたがって、ラバピカを塗る量は少なくてもすむようになる、というものだ。
すなわち、ラバピカを塗ることによってラバー自体が、水洗いをしても落ちない光沢を次第に獲得していくのである。4回も着れば、もうラバピカは要らないのではないかというくらいに、ぴかぴかにラバーが磨かれて輝いている。
着るほどに、次第に磨かれゆくラバー。
結局、ラバピカというのは水では落ちにくい性質を持っているから、塗るごとにラバーに蓄積されるということなのだろう。もちろん、洗うときに、表面を念入りに石鹸で落としたら話は変わってくるかも知れないが、そんな面倒なことをしないずぼらな筆者が今回発見した、そういう法則である。
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“次第に磨かれゆくラバー” への1件のフィードバック
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私もみました、そのNHKのやつ。日本って検挙率がものすごく低いんだよね、たしか犯罪を犯しても(重刑犯罪)、6件に1件しか検挙されないらしい。あと思った事、これって今に始まった事かどうかは分からないんだけど、殺人の動機がそっけないということ。例えば先日の長崎の小学生のとか。関係ないが、しかしNHKってすごい。