特典あり・取材協力してくれるラバー好き募集

     ◆◆◆ フェティッシュジャーナル No.629 2009年7月20日 ◆◆◆
             ALT-FETISH.com 編集・発行
◇フェティッシュジャーナルは、ラバーフェティッシュピープルのみなさまに、
 フェティシズムの考え方、フェティッシュ情報、実践の勘所、ALT-FETISH.comの
 新商品や新記事の紹介をします。記事全文はNiftyのココログに掲載します。
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                  ◆目次◆
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▼社会人類学修士をめざす院生の論文執筆のためのインタビュー取材協力者募集
▼6/13the gateリポート
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□◆社会人類学修士をめざす院生の論文執筆のためのインタビュー取材協力者募集
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 上野千鶴子が、ちょっと前の朝日新聞の土曜日のbeで19歳の女子浪人生の悩みに答えていました。当該女子浪人生は、性欲が強いのが悩みで、勉強しないといけないのについついオナニーしてしまうというのです。これに対し、上野千鶴子の答えは振るっていました。曰く、人間の性欲には、性欲と、性交欲というのがあり、これらはまったく違う欲望であると。前者、性欲は自分ひとりでも達せられる単純な性的欲望。後者、性交欲は、誰か相手が必要なもので、愛情表現や性的コミュニケーションの欲求であると。
 女子浪人生のオナニー欲は、単なる性欲に過ぎず、この性欲は、オナニーをしてすっきりさせれば済むこと、どんどんオナニーなんてすりゃいいだろう、性欲が強いのなんて悩みに入らないと一蹴します。
 問題は、男性が女性とセックスする(したがる)ときに、本来は性交欲を相互に満たし合わなければならない場において、一方的に性欲の充足を求めてくるケースが多いこと。ラバーになど興味のない女子に、ラバーを着てくれとせがむ男性はまさにその典型でしょう。女性を、変態性欲のはけ口としてとらえてはならないということです。
 さて、本題ですが、ALT-FETISH.comにひとりの院生から緊急取材依頼が入りました。ラバーフェティッシュの人々を修士論文のテーマにしたので、ぜひリアルなラバーフェティッシュピープルに会って話を聞きたいというのです。論文の主旨、応募要項は次の通りです。謝礼はありませんがインタビュー会場がALT-FETISH.comの在庫倉庫の至近なので、「ついでに」ALT-FETISH.comの在庫品を10%OFFでお買い求めいただけます(任意。お支払いは現金のみ)。東京都内のインタビュー会場(JR中央線沿線)へお越しいただける、他、以下の同意事項をご理解・ご承諾いただけた方に限ります。
◎論文主旨:ラバーフェティシズム(フェチ)に注目し、人間の「身体」についての 考察を試みる。ラバーを通じた性的興奮を始め、ラバー装着から得られる身体感覚や 「変身」の達成など、ラバーフェテシズムが私たちの「身体」にいかに影響を与えうるのかを、愛好家・フェティシストへのインタビューを通じて描写する。さらに、「マイノリティ」であり「ヘンタイ(変態)」であるラバーを用いた実践が、既存のかつ普及した、性や人とモノ(主体ー客体)の関係をいかに攪乱 するものかについても言及していく。
◎インタビュー内容(予定):
なぜラバーを?
ラバーの何が・どこがいい?
ラバーの経験(楽しみ方)について
ラバーに関する情報源・ネットワークについて
◎同意事項(本取材をお受けいただくにあたり、ご理解・ご承諾いただきたい事項)
・報酬はありません。交通費等、おいでいただくための費用も支給いたしません。
・インタビューを行う場所はJR中央線の東小金井駅の近くです。応募者に当日までに詳細な場所をメール等でご案内いたします(セキュリティの都合上このメルマガ、ウェブでは住所は開示しておりません)。かなり古いアパートを改装したレンタルフォトスタジオで行います(「ミニマルスタジオ」参照)。スタジオの利用規約が適用されます(飲酒・喫煙の禁止等)。スタジオ利用料金はALT-FETISH.comが負担します。
・日時はインタビューを行う学生さんとメール等で打ち合わせて決めていただきます。・インタビュー時間は1時間から2時間程度を予定しています。
・商品の試着はできません。もし、ご自分のスーツを持ってきて、写真を撮りたい場合はシャッターを押す程度のご協力はできます。バック紙と照明もありますので、記念にどうぞ(カップル歓迎)。
【ご協力いただける場合の手続】
メールでご一報ください。
メール宛先:info@alt-fetish.com
件名:ラバーフェティッシュピープル取材協力の件
↑件名は必ずこう書いてください。フィルタで除去されます。
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□◆6/13the gate出展リポート
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 すいません、時間がたってしまいましたがイベント報告です。6/13は渋谷secoで執り行われたたけなわの宴、「the gate」にブース出展し、今回ももっぱら黙殺・失笑の対象として活動してまいりました。やはり黙殺や失笑されることそこ、このラバーフェティシスト市川の本望ということで、次回、晩秋のジャパンフェティッシュボールにももちろん参加する決意を新たにした次第です。
 このイベントの詳細はhttp://www.tksociety.com/j/index.htmlに詳しいですので、ぜひご覧ください。
 日頃、パチンコ、麻雀、飲酒、セックス、映画鑑賞などいわゆる憂さ晴らし、趣味のほとんどない私にとり、このようなドレスコードありのイベントに行くことは魂の滋養のために欠かせません。そしてこの晩も、そうした人たちが目をぎらぎらさせて大挙集まりました。同伴は、2008年秋のTOKYO PERVE取材時にもその健筆ぶりをアピールしたSION嬢です。いったいこの人なんだろうという、なぜこうもこの変態翁たちの戯れに薄給で来てくれるのか、理解に苦しむ愛すべきキャラクターです。
 私は今回初めて、リアルタイムリポートをしようとモバイルb5ノートを持ち込んだにもかかわらず、イーモバイルの通信端末が、地下の会場に非力であえなく圏外、挫折するという悲しく小さな惨事に見舞われました。にもかかわらずSHIONの励ましで何とか周辺とコミュニケーションを取り、存在をアピールし(た気になって帰って)てきました。
 昨年から、いわゆる東京で行われるメジャーなフェティッシュイベントのほとんどに参加してみて、「来ている人たちの顔ぶれ」がほとんど変わらないことに気がつきました。大勢の「おなじみの」顔がごった返す会場は、さながら、死という名の終末駅に大音響で突っ走るモータルトレインといった趣です。若いニューカマーが入ってこないと、実際その通りになります。
 趣味志向が多様化して、たとえばテレビ、雑誌がネットやケータイに圧されて経営が成り立ちにくくなっているといわれています。しかし、ドレスコードありのクラブイベントは、90年代の芝浦ゴールド時代から脈々と続いています。それには、やはりそこでしか味わえないカタルシス的な価値があるからです。あー書いてつまらなくなってきたぞ。
 話題を変えまして、SIONが「こういうイベントに来ている女の人たちはみんなきれいだ」と言っていました。私もこれは同感で、堂々とした振る舞いで会場を練り歩くミストレスたち。力の入った本格的なパフォーマンスで会場を魅了するパフォーマーの女性たち。すばらしいというほかありません。こういうものを持っている人たちに発表の機会を与えるという意味において、このイベントはたいへん成功しています。そして、継続が望まれます。幸い主催のMr.CHARMは確信に満ち、心からこのイベントを楽しんでいます。オープンマインドで実践家の彼がこの日本に来てくれて、本当によかったと感謝しています。
 ALT-FETISH.comは会場奥のテーブル席の一角をあてがわれ、無事、会場数分前にディスプレイを終えました(ノートパソコンの不調が決定的になったのもこの頃)。そしていざ開場というときになって、照明が落とされ、雑誌やパネル展示等のせっかくのディスプレイはすべて闇の中に沈んでしまいました。さっそくチャームに言ったのですが、闇はついに晴れることはありませんでした。A3のパネル展示は字が小さすぎて、さらに、「目に優しいのはグレー70%」などというデザイン指南書を受け売りしたせいで、誰ひとり展示に気がつくことなく終わったのです。
 事前にミクシーやブログ、メルマガで、割引クーポン券を配布すると言ったのですがそれについて訊いてくる人は誰ひとりいませんでした。このブログ(メルマガ)を読んでる多くの皆様は、きっと行かなかったのですね(突然手紙調)。むしろ会場の何人かの人に訊くと、ALT-FETISH.comなど聞いたこともないそうです。もちろん、こうしたイベントに来る人が、ALT-FETISH.comで買い物をするというのはちょっと考えにくいかもしれません(あくまでイベントに来る人の多くがそうだろうという推測で、なかにはもちろんお客様もいらっしゃったことでしょう)。持っていったMARQUISとヘビーラバーマガジンの最新刊は、無事に各1冊ずつ、たったひとりのお客様が買っていってくれました。ありがとうございました。というか、ほとんどの人が、財布持ってないはずです。買い物に来たんじゃあないということです。当然ですね。
 こういう会場に行って、毎回、この数十人、百人以上の人たちのなかで、たいへん心惹かれる人がひとりかふたり現れます。今回もいました。火を使ったパフォーマンスを披露した火付け盗賊のメンバーで、自らはボディ・アーティストとしても活動するJAJYU(蛇寿)さんでした。
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