表現者として台頭する女性

 2007年12月10日、NHKのETV特集で、女性映画監督の特集をしていました。ピンク映画界で40年にわたるキャリア(壮絶)を積んだあと、老人同士の性を描いた『百合祭』の浜野佐知監督。荻上直子監督はピースで、LOHASな空気感が万人を癒す映画『かもめ食堂』を撮りました。そして極めつけは河瀬直美。離婚の危機を乗り越え、人の生のつながりを情感豊かに描いた『もがりの森』で、カンヌ映画祭グランプリを受賞しました。
 ETV特集のナビゲーターは著名な、男性プロデューサー氏で、彼が番組の終わりで言っていたのは、女性ならではの体験(たとえば離婚や出産など)が、女性特有の表現の源泉になっている部分があり、それは男性から見ると「ずるい」というものでした。
 さて先日、ラバーフェティッシュモデルという新カテゴリーの創設に力を注ぐALT-FETISH.comの先兵として、市川はキャットスーツと重いカメラ機材を担いで、コスプレイヤー茨城チカさんの主催する撮影会へと行きました。撮影会場は、六本木のバー。貸し切りです。日曜日の午前中の六本木は、人影もまばら。通行人やコンビニ店員の多くは外国人です。撮影会場で仕切りをこなし、彼女はキャットスーツ姿となって一生懸命にポーズをこなしました。2時間以上着て汗だくです。正直いって、彼女のモティベーションというのが、私の、ここ最近のもっぱら驚きの対象です。何しろやっていること(撮影会主催など)がいわば文化的なけもの道。ビジネスとしてももちろん前人未踏の試みなのですが、むしろ最近では新しいサブカルチャー的現象として彼女をとらえようとしています。いってしまえばそれまでですが、まず彼女にあてはまるのは表現者という言葉です。彼女自身、もちろん表現しますが、モデルやカメラマンを集めて、表現の場を作り出すという意味で、表現の触発者としての役割も担います。
 常人から見るとちょっとあり得ない行動内容と実行力。彼女と関わり、そして彼女を写真に撮ることは、あたかも、茨城チカの私小説を読んでいるかのようなものかも知れません。彼女は10代の頃からコスプレイヤーとして活躍し、メディアに何度も登場してきました。コスプレイヤーとしての長いキャリア。おそらく、表現者としてふさわしいいろんな経験をしてきたに違いありません。
 それに引き替え、私は表現者としてはたぶんなんの素養もありませんし、モティベーションも哲学もありません。ただ財の可能な限りすぐれた機材を揃え、タイミングを外さないようシャッターを切るだけです。
 今回、ALT-FETISH.comのサポーター、Rub武蔵野氏も撮影のアシスタントとして活躍してくれました。運転のナビゲーター、そして撮影演出助手として働いてくれました。無償で……。彼はいろいろな「萌えポイント」を含むポーズの要望を投げてくれ、たいへんありがたかったです。私の眼鏡をかけさせて撮影しろとか(笑)。今回撮影した作品は2008年2月以降、CD-ROM写真集として販売する予定です。ご期待下さい。ギャラリーページに、作品の一部を公開しております。合わせてお楽しみ下さい。
※なお、現在販売中の「ラバーキャットスーツガール 成瀬」は今月末までの販売です。こちらもぜひ、お買い求めいただけますと幸いに存じます。こうしたラバーフェティッシュモデルを引き受けて、CD-ROMを売って小銭を稼ぎたい女性がいらっしゃいましたら、ぜひメールでお問い合わせ下さい。ALT-FETISH.comでのCD-ROM販売を目的とする市川哲也撮影の場合については、キャットスーツ、マスク、グローブ、ブーツ等の基本コスチュームは無償で貸与しています。info@alt-fetish.com
※きょうから、MARQUISの新作フェティッシュアカデミー4ラバーメイドサービスを発売開始しました。
市川哲也/ALT-FETISH.com
ALT-FETISH.comはラバーキャットスーツ、ラバーマスク、ラバーグローブなどのコスチュームや、ラバー関連の海外書籍・雑誌を販売するラバーフェティシストのためのオンラインセレクトショップです。
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