5/3撮影会「REPLICANT LAB」特別リポート

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http://www.alt-fetish.com/cnts/repli/index03.htm
 2009年5月3日、生存権や戦争の放棄を規定した世界でも珍しい日本国憲法が施行されて62周年を迎えたこの日東京都杉並区のハウススタジオでおなじみ茨城チカ主催「REPLICANT LAB」が行われました。テーマがフェティッシュということで、ALT-FETISH.comもキャットスーツを4着提供。そのリポートです。1年以上間が開きましたが特に理由はありません。チカさん、次も確実にがんばりましょうね……。私も間が開かないように積極的に連絡しますんで……。継続こそ何とやらですよね。
 さて、この撮影会にやってくるカメラマンの人たちはプロではないものの、プロ並みの技量と機材をお持ちの方が多く見られます。鉄道模型を作る趣味のアマチュアの人たちが、プロでないからといって、その作品がプロと較べて劣るということはないですよね。むしろプロ以上の場合もあり得るほどの皆様方です。プロのカメラマンというのがますます存在しづらくなっている、というより、プロカメラマンというのは特定のネットワークに属して、有償で仕事をもらうことが出来る立場の人程度の意味あいになり、作品のレベルとは無関係になってきている今日この頃です。私も、お世辞でチカさんとかモデルの方から、口々に作品についてお褒めの言葉をいただき、驚き恐縮しました。
 撮影会の陣容は、数えたわけではないので定かじゃないですが、モデルは10名以上、カメラマンも10名以上です。都内としては異例の大きな一戸建てを、そのままスタジオにしたハウススタジオ。閑静な住宅街の中で、こんな非日常が展開しているとは、近隣に住む高齢住民など夢にも思わないでしょう。
 今回のレポートでは、私の体調不良もあり、途中退座した関係上、撮影モデル数は二人と少ないです。しかも、ほとんどは、かんなさんという人に集中してしまいました(あさみさん、あまりふれられなくてごめんなさい)。かんなさんになぜ集中したかというと何となく、オーラが漂っていて、ツイ夢中になってシャッターを押しまくってしまったからです。小さなファインダーを見過ぎて、帰りには頭痛と吐き気におそわれたほどです。
 そのオーラ。身長165センチなのに、ウエストはわずかに45センチ足らず、ものすごく細いんです。バストも小さめながら、その中性的な顔立ち、ボーイッシュな髪型、個性的な風貌をよく生かした抑えの効いた、それでいてある確信に裏打ちされたメーク、これまでのコスプレイヤーのイメージを完全に変える「新星スタア」の登場に、会場は静かな興奮に包まれていました。かんなさんは今回初参加でしたが、私はかんなさんに出会えてよかった心からチカさんに感謝しました。彼女は午前11時から、午後4時近くまでスーツを着てポーズしていました。その間、カメラマンがまわりからいなくなることはありませんでした。大人気です。以下、一問一答です。
 キャットスーツを着たいと思った理由は?
「ハリウッド映画のXメンや、キャットウーマン、そしてあのドロンジョやルパン三世の不二子ちゃんなど、キャットスーツを着たヒロイン像がとてもかっこいいと思って憧れがありました」
 実際に今日、着ようと名乗りを上げた理由は?
「普段は絶対に着る機会のない本物のコスチュームを着るまたとない機会だと思って」
 実際に着てみてどうですか。
「すごいうれしい。ずっと着ていたいです。サイズも(細いウエストやヒップをさして)ここがぴったりになる服ってめったにないんです」
 たしかにぴったりです(ただし上半身はやや緩いです)。そもそも普段のご職業はモデルさんなんですか?
「頼まれればヘアモデルとか、ちょこっとやる程度です」
 こういう撮影会に参加する動機は?
「普段着られないような非日常的なコスチュームに身を包んで、写真に撮ってもらえるから。撮ってもらった写真は、うれしくて何度も眺めます」
 やっぱり、モデルさんたちはみんなナルシスト?
「そうですね」
 撮影したカメラマンは、美しい対象の刹那を、非日常空間にあふれる高揚感の中で自分のものにして持ち帰ることが出来ます。モデルは、撮影してもらった自分を眺めて、自己実現的な欲求が満たされます。流行らない言い方にはなりましたが、win-winの関係が成り立ちます。
 ところで毎回気になるのがモデルさんたちと、主催者の茨城チカの関係性です。今回、かんなのポージングの様子を見たチカが、「レプリだからって、ちゃんとやってよねー」と冗談交じりにいうと、かんながすかさず「いつもガチだよっ!」と大声で言い返した場面に居合わせました(女が言う本気の男言葉に超弱い私に激ツボ!!!)。チカは折悪く前日まで発熱39度近い体調不良。かんなはかんなで、数時間に及ぶキャットスーツの連続装用で袖や股間から汗をタラタラ垂らしながらの様相。女ふたりの本気勝負、ガチンコ魂がこの撮影会を支えているんだと思うと、この短いやりとりにも思わず熱いものがこみ上げてきました。
【編集後記】かんなさんはALT-FETISH.comオリジナルデジタル写真集シリーズへの出演を快諾してくれましたから、晩夏の頃には皆様のお手元にお届けできることになると思います。どうぞおたのしみに。この記事の写真付き全文はこちらのページでご覧になれます。
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 この撮影会の2割引参加チケットを、ALT-FETISH.comで4/30限定で発売しておりましたが、一件の申し込みもございませんでした。告知当日の1日限定では、さすがにお話にならないということで、チカさんごめんなさい。次回は11月にありますから、今度こそちゃんとやりましょう。
【フェティッシュジャーナル No.626】ラバーフェティシストのためのメルマガ・ブログ
文・市川哲也
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