デイヴィッド・リンチ監督のマルホランド・ドライブを観た。一度観ただけだとよく分からないけれども、映画の持つ雰囲気や空気感はよく伝わってきて、リンチらしい映画だと思った。しかしツイン・ピークスがいちばん好きな筆者としてはちょっとものたりんかんじはした。
このページに素晴らしい解釈が載っている。もう一度観てみようと思った。やはり何度も観て味わうのがいちばんいいと思う。もっとも筆者にその時間はないのだが。
ところで私がリンチを評価しているのは、オッサン遣いがうまいからだ。渋めの、あまり有名ではない俳優やら婆さん女優、あるいはコビトの人などをどっからか見つけてきて絶妙な使い方をする。
また小物、古い電話、明滅する裸電球、ダサイインテリア、ねっとりした音楽、そういうのもいい。どこか異次元を思わせながらも、懐かしい、奇妙な感じがする。この感覚は、高橋留美子のうる星やつらに底通するものがある。不気味で懐かしいという感覚。
どうだろうか。