それがラバー。ラバーについて、これほどまでに丁寧な筆致で描かれたブログ上の文章はほかにないと言っていい。
chikaさんのディープキスとゴムくさい唾液の交換が出来たら───ラバーマスクをかぶったふたりは、全身「性的興奮器官」と化す。
筆者のBLACKSTYLEキャットは、何度も何度も光沢潤滑液を塗ったおかげで、もはや塗る必要もないくらいにテカテカになっている。0.6ミリの厚さのラバーはやはり着ごたえがあって、重厚感がそのまま安心感になる。
chikaさんが好きだという「関節に浮き上がる数筋のラバーによる皺。」。このシワは筆者もすごい好き。なぜかというと、このシワは、ラバーの密着度を表しているから。もしラバーがゆるゆるならば、ラバーは間接にくい込むこともないので、シワはできない。
このシワによって、面は断絶される。この断絶がフェティッシュな美しさには欠かせない要素なのだ。ラバーフェティシストのシワ好き、これはラバーフェティシストがそうであるゆえんと言っていいかも知れない。
というのも、隣接するフェティシズムである全タイフェチ。全タイにおいては縫い目や区切り、切り返しといったすべての断絶は徹底的に排除される。
断絶に美しさを見いだすことができるかどうか、それはラバーフェティシストであるかどうかの踏み絵のようなものだろう。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com