ケチケチ野郎は筆者。金持ちは某超大企業に勤める親戚(筆者より年下、男)。そしてたまにあそびに来る家族(弟)の友達(慶大法学部生)。
さて、筆者は最近車を買った。もちろん、維持費が普通車の半分の軽自動車、それも中古だ。5年先までローンの支払いやら各種維持費をスプレッドシートでシュミレーションして計算。ガソリン代を除くと、5年で300万円くらい(車本体、駐車場、税金、車検費用、保険料で)かかることが分かってぞっとした。
これが普通車だったらどうなるんだよー、これが新車だったら……。考えただけでも恐ろしい、とか言って、スプレッドシートに普通車だったらどうかとか、国内の超高い損保と契約したらどうなるかとか、パラメータを変えて、楽しんだんだけどね。
このスプレッドシートに全部入れ込んでシュミレーションを作るのはFPのお家芸だけど、まあ誰も知らないからそれはおいておこう。
で、結局、もう数千円、数百円単位で損得を考えて、現金で中古車を買った。保険は超安いアクサ。NTTイフという代理店経由で買うと無料のロードサービスやら、筆者が大好きな弁護士との無料相談も付いてきて同じ値段、おまけに全国のホテルや旅館を3000円から泊まれる会員組織にも無料で入れちゃう特典まで付く。お得ー。ディーラーが奨める「漢字の」損保会社より断然お得。
で、こうやって自分はなんてすごいんだ、金持ちになれるぞーっていう気分で、超大企業につとめる親戚君と久々にトーク。
彼は、あらゆる支払について、その金額が高いか安いかは気にしたことがないと言った。そして、大企業だから、いろいろと金がかからないという。住宅、医療、車、ローン。ほとんどタダみたいな感覚で使える。つまり筆者のように地を這うような貧乏人、独立孤高の独立者とは、どうやら違うしくみのワールドで生きていた。
筆者はヒイヒイになってケチケチでやって、それでも預金残高は減る一方。忙しすぎて子供と遊ぶ暇もない。一方彼は、カネ?あまり払ったことないし、買うときも気にしないよー、それで貯金がなぜか増える一方なんだよね。え?最近は休み取れてるよ。家で子供と遊ぶ時間もあるし──。
はあ。サラリーマンのみなさん。うらやましいです。
スプレッドシートに向かって何時間も過ごしたけれど、そのあいだの筆者の労働に対してお金を払ってくれる人は、誰もいません。
年金も、みなさんの厚生年金と違って、国年だけの筆者は半分以下しかもらえません。
このあとの論調をどうやって持っていこうかと思ったけれど、なかなか思い浮かばない。まあ彼は、世間一般から見ても非常に優秀で、なおかつ理系で院卒。マイノリティーだからそんなに焼きもち焼く必要もない(と弱くフォロー)。
きっと彼が車を買うときは軽は選択肢に最初から入らないだろう。それは間違いない。
軽素晴らしいのに……。燃費もいい。このあいだ市役所行ったら、「軽自動車に乗ろう」みたいなパンフレットが置いてあって笑えた。環境にやさしいし、税金も安いって。おいおいいいのかよ、役所。あーそうか、市役所だから、普通車に乗られちゃうと自動車税が入ってこないのか。
ちなみに筆者オススメの軽は、Kei(スズキ)。しかもマニュアル。諸経費込みで余裕で90万円切る。
話変わるけど、筆者は今回かなり苦労してやっと軽を買ったのだが、世の中にはむしろ外車とかに乗る人だって少なくない。少なくないどころか、多い。筆者が徘徊するメインの三鷹武蔵野エリアは、外車とか、大きめの普通車のほうが、軽よりも断然多く走っている。これらのクルマを、しかも、昼間運転しているのは、若い奥様風女性が多い。筆者から見るととてつもなく金持ちに見える(もちろんそういう人たちにクラクションをナラされる筆者が乗る愛車は、10年前に「新車で」買ったヤマハのジョグ)。昨日のブログでは、「政府役人大企業のひどい仕打ちに抵抗するためには、子供を産まないこと以外あり得ない」などと言ってみたが、今日は筆者の家族の友人がクルマであそびに来た。その人はいわゆる大企業(我々の敵?!)の役員の娘で、某慶應大学の現役の学生だが、普通にBMWを運転してうちへやってきたので筆者は度肝を抜かれてしまった。しかも美人……。訊くと、親は上場企業役員で、年収3千万だという。年収3千万というと、日本の世帯の所得上位1%、その数約50万人というクラスの人たちだ。そして年収2千万を超える人たちの4割が、投資用不動産物件(不労所得の素)を所有している(by 『反社会学講座』パオロ・マッツァリーノ)。いったい彼女、どんな「婿」と一緒になるのか? FPとして興味が尽きない。意味もなくうちの嫁さんにぬるい巨峰を出させたが、ぬるいんじゃダメだろうって何がダメ? もちろん礼儀正しくうれしそうに食べるのが大企業役員の娘のしつけである。
ところで今日はBLACKSTYLEから到着ほやほやのできたてのラバーキャットスーツのご案内を。ラバーキャットスーツ黒XSサイズという超定番人気商品、それぞれ厚さが0.35ミリと0.6ミリとあるので、ぜひサイトへどうぞ。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com
“ケチケチ野郎と金持ち” への1件のフィードバック
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大企業勤め、その生活ぶり、
蜜のようにしか聞こえないのだが。
しかし、本当に企業は「タダ」で
甘い生活を支払ってくれるのだろうか。
その待遇を得るために、個人の働き手として、
何かを提供しているということはないのかな。
何か、見えない何か。
友達の父で、N○C退職後、関連企業の役員、
という人がいるが、最近、
ある日突然歩けなくなったらしい。理由不明。
見えない何かを提供した結果じゃないと信じたいが。
ところで最近の母の合い言葉
「素直に公務員になってればいいものを」
悪夢の呪文です。