キャットスーツ着たままオフィスワーク?!の巻

 デマスクのコルセットやら、ブーツの主力商品が入荷したのでさっそく身に着けてセルフポートレート撮影をしようと準備していた。
 ところがそこへ仕事仲間から突然電話が。兼業の私は裏では(どっちが表かわからんが)畑を耕す兼業農家じゃない、兼業ライターである。ライターも農家もコツコツ骨の折れる低賃金な、専業にはなりずらい仕事という点では変わらない。
 電話の内容は、私に、今すぐさる公的機関に電話で連絡するようにというミッションのお達しであった。今すぐ、それもキャットスーツを着たまま、ラバピカをぬるぬるに塗りまくったその姿のままである。
 撮影現場からオフィスまでは10メートルと離れていないが、近所の目もあるため、上下にトレーニングウェアを着込んでオフィスへ異動する。トレーニングウェア一枚の下には、余人の想像を絶するビザールなコスチュームで身を固めた私の身体があると思うと、ゾクゾクする。ピチピチムキュウキュッという、あのラバーが擦れる独特の音をさせながら歩く。
 電話の受話器を手に取り、一挙に仕事モードへ頭のチャンネルを切り替える。「お世話になっております、私○○の○○と申しますが(中略)ありがとうございました、失礼します(カチャ)」
 ───キャットスーツを着ているくせに、まともに仕事なんかしているはじめてのこんな自分に異様に興奮してきた。たまらない。
 トレーニングウエアの上から身体をまさぐるともうドーパミンというんでしょうか?脳の興奮に火を点けるあのガソリンのような液体がどっぴゅーと。脳内で点火されました。
 あーもうたまりません。パンツを脱ぐとそこには! ラバーに身を固めた変態な自分の股間が丸見え。ラフなトレーニングウェアと、デマスクのコルセットやら、ラバーの下で怒張した股間の、あまりにも詩的なコントラストが視覚から突き刺さってくる。
 あとはもう省略するがとにかく有意義な夏の夕方のひとときであることよ。
ビデオ全品大幅値下げ処分
撮影は翌日に延期となりましたから。市川哲也
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