キンキーファッションとは

 Alt-fetish.comのカルチャーはもっぱらラバーを着て興奮してしまうというきわめて直接的な、原初な体験をお客様に楽しんでもらおうという主旨でやっている。しかし時としてそれでいいのか、オイ、と反省というか、自嘲、自戒の念に苛まされる場合がある。
 今日も、そういう気分となった。ああ、うちらは所詮こっちの方向じゃなくて、あくまで「シモ」の方向なのかねえ……という。ぐすん。
 こっちの方向というのは、今週末青山でやるTokyo Perveというイベントの参加者のみなさまのような、じつにファッショナブルでまさにキンキーファッションと呼ぶにふさわしい、おしゃれな方々の醸し出すカルチャーのことだ。上記リンク先ページの中盤のDress Codeのなかに、「過去の参加者のコスチューム」というリンクがあって、そこをご覧あれ。
 なんてオシャレで、個性的な、前衛的なチャレンジャーの方々なのだろう? ファッションの先駆者であり、挑戦者。こうした人々を見ると、私など穴があったら入りたい、そんな心境になる。
 うちにもギャラリーはあるが、オシャレ度という点では足元にも及びません。これからの時代、ラバーで抜くだけじゃダメだと思った。ラバーとのより高度な一体感、ラバーのライフスタイルを標榜する以上は、ラバーをモチーフにするおしゃれな表現者にならないといけない。
 取引相手のひとつ、Rubber’s Finestから無料サンプルということできわめて変なラバーマスクが届いた。アニメティックバージョンの肌色のモールドマスクである。今度写真を公開。ひとつだけいまの時点でいえることは、決してオシャレじゃないということ。そしてやばすぎること。いま流行の「ちょいワル」にくらべるとどうか。ちょいワルのおやじたちがこれかぶったらマジヤバイよ。
※月例ヤフオク出品。こちらです。
市川哲也
Alt-fetish.com
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