世界エイズデー

 今日は世界エイズデーらしく、マスメディアで一部取り上げているようだ。ポイントとしてはこうだ。
・欧米先進各国がエイズ感染者横ばい状態なのに、日本だけは増え続けている
・HIV保持者とエイズが発症した状態は違うし、HIVの段階ならば薬でエイズ発症を遅くすることが可能なのだが、日本の患者はエイズが発症してはじめてエイズと気がつく
・無自覚なHIV保持者が多いということで日本人のエイズリテラシーがきわめて低く問題になっている
 私がエイズに対する関心を持ったのは、最初はアフリカ人が動物とやって人間に発症し、それ以後セックスを通じて世界中に広まった不治の病、という理解を高校時代に持ったときにさかのぼる。これは正確ではなく私の思い込みかもしれないが、なんだか面白そうな病気、エッチとは縁遠かったコンプレックスまみれの私をどこか癒す密の味する他人の不幸だった。
 エイズをめぐる状況は十年前とは様変わりした。しかし意外だったのはこの先進国の日本で、エイズが情けない状態で広がっていることである。
 エイズに対する無関心が最大の原因だと思われる。マスコミも最近ではあまりエイズを話題にしないし、もう終わったんじゃないの、てなもんだろう。しかし終わっているどころか、ますます盛んなのがいまの日本のエイズなのだ。
 コンドームなしで不特定多数者と交際する人たちと私たちラバーフェティシスト、じつは一部で重なっている。私のような妻帯の、オナニー専業ラバーフェティシストはエイズにかかる機会から遠いので問題ないのだが、ゲイの人たちのあいだのエイズリテラシーはどうなっているのか気になるところだ。確かエイズウィルスは精液を通じて粘膜から移るらしいので、コンドームさえしていれば大丈夫なもの。それに仮にHIV保持になっても前述の通り、保険適用の薬が処方され、死に至ることはなくなっている。
 ぜひ心当たりある方はエイズのことに思いをいたしてほしいと思う。エイズの拡がり方を数字で見る限り、日本はまだまだ発展途上国のような有り様である。
 ラバーを着ると、理性は吹っ飛んで「身体が勝手に動く」みたいな感じに襲われるし、それがまた醍醐味である。それだけに、ラバーキャットスーツを着る前にコンドームをはめるのが私流だ。スーツの内側にぶちまけずに済むから、いちいちスーツを洗わないでいい。これが助かる。
※臨時休業を1日前倒しで終了し本日から営業開始しました。年末年始も休みなく発送しますのでどうぞ今年最後のAlt-fetish.comにご期待ください。
市川哲也
Alt-fetish.com
info@alt-fetish.com

世界エイズデー” への1件のフィードバック

  1. エイズについて理解がないことはとても悲しむべきことです。しかし、実際にエイズについて学ぶ機会も失われていることも事実です。以前は小学校でもエイズ教育は行われていました。勿論今も行われてはいるのですが、性交を教えないままでの教育です。これで正しいエイズの知識が子どもに伝わるとは思えません。

コメントは停止中です。