25項目。SALOのラバーキャットスーツサイズオーダーの採寸箇所数です。
今日はSALOのキャットスーツをサイズオーダーされるお客様の採寸を行いました。SALOは2004年にALT-FETISH.comと文化服装学院出身の服飾デザイナー、渋谷氏とともに立ち上げたラバーコスチューム専業ブランドです。現在はALT-FETISH.comから独立し、日本では唯一?のラバーアイテムの修復サービスも行うなど、日本を代表するラバーブランドに成長しています(http://www.salo.jp)。
ALT-FETISH.comのショールームではSALOのサイズオーダーを注文できます。採寸を私が行います。じつは、本当に上質で、身体にぴったりするラバーキャットスーツは、服飾工学に裏打ちされたプロの採寸が不可欠です。
今日採寸したお客様の感想です。
「今日はありがとうございましたm(_ _)m あんなに詳細にサイズを測るとは思いもしませんでした。25項目ものサイズを測る姿勢は本当にフィットするものを、また良いものを提供
しようという本気の姿勢を感じました。良いキャットスーツを着てもらいたいという気持ちが伝わってきましたよ」
もちろんやらせじゃないですよ。私が今日、20分程度かけて、綿密にこのお客様を採寸しました。採寸はスポーツみたいです。指先を細かく動かして正確にメジャーを当てながら、かがんだり、背伸びしたり、下から見たり上から見たり角度を変えるためにねじったり。これほど体を動かす、日常のアクティビティーって他にありません。ラバーも着ていない私の体から汗がボタボタ。
私は採寸をするために、またラバースーツという服飾製品を扱うリテーラーとしての純粋な使命感と帰来の好奇心から、武蔵小金井にある洋裁教室に1ヶ月通ったことがあります。そこで私が学んだのは、体にピッタリの服を作るために、私たち人類には、蓄積されたノウハウがある、科学がある、ということでした。平面の、二次元の布を、どう切って組み立てると、三次元の人体にフィットするようになるのか。それはまるでパズルです。ただそのパズルを作るのに、きちんとルールがあるのです。「型紙」は、真っ白い紙に、そのルールに基づいて、製図していくのです。Tシャツひとつとっても、袖まわりや襟ぐりなど、難しいラインがたくさんあります。アパレルは成熟産業だし、売っている安い服の成り立ちなどには思いも寄らなかった私にとって、このパターン(型紙)を作るプロセスには本当に感心しました。
ところで、パターンの元になる数字は採寸で得るのですが、採寸もまた、素人では不正確になることもよく分かりました。私がこの教室に通って、採寸をマスターできたのは、お客様にとってもじつに幸運なことだと思います(たぶんラバーキャットスーツを売る業者で、採寸を勉強している人というのはそういないと思う)。
ところで、そうした型紙のノウハウをもってしても、ラバーキャットスーツを体にピッタリに作るのは至難の業です。というのも、型紙のノウハウはあくまで、ゆとりのある服についてのものだからです。ですから、洋裁教室に一ヶ月程度通った私は、ラバーキャットスーツの型紙を作れるようにはもちろんなりませんでした。一方で、SALOは、数年かけてラバーキャットスーツという、伸びる素材で、人間の体のラインにピッタリフィットするパターンを作る技術を確立しました。
私はSALOというブランドを、渋谷氏という希有なデザイナーとともに立ち上げたのですが、彼は独立してしまいました。ですので私は今は一販売者としてお客様を採寸する役回りになっています。しかしそれはまったく気になりません。ブランドが上で、販売者が下とかいう問題ではないのです。お客様に、本当に満足いただける最高の1着を作るための役割分担が、たまたまそうなっているだけです。私は今日、お客様を採寸できて、SALOのこの姿勢に共感してもらって本当によかったと、渋谷氏と喜んでいます。
お客様はALT-FETISH.comのショールームで、安心して私に採寸をお任せ下さい。そして、ピッタリとした着心地のよいスーツで評判のSALOのオーダーメードラバースーツをご注文下さい。
SALOのラバーキャットスーツは最高の品質です。最高のフィット感を作り出すために、研究されています。ただし、お客様が自分でこの25カ所を採寸するのはかなりの難作業ですし、また不正確が生じるリスクもあります。それだけに、自分で採寸したりせず、わざわざ洋裁学校まで通い、経済性度外視でショールームまで構えてお待ちしている超資本主義野郎、この不肖、市川に、何卒お任せください。なお、値段はALT-FETISH.comでもSALOでも同じですので、採寸をしてもらえる分、ALT-FETISH.comで買うほうがお得だと思います。
また、一度採寸してSALOの服を作ると、お客様の型紙が保存されます。以後は、サイズオーダー料金はかからなくなりますので、色を変えて作ったりと、楽しめます。
SALOウェブサイト(商品の写真、料金など。なお、ALT-FETISH.comショールーム取扱価格は、SALOウェブサイト掲示価格と同じです)
http://www.salo.jp
ALT-FETISH.com東京ショールーム
http://www.alt-fetish.com/service/shop/index.htm
ご予約はメールbooking@alt-fetish.comまで。
【フェティッシュジャーナル】[ラバーフェティシストのためのメルマガ・ブログ]
文・市川哲也