みなさん、こんにちは。オルタフェティッシュの市川です。

今日は、このたび当店ではじめました「着ぐるみさん割引」について、なぜこの割引をはじめたのか、その理由をじっくりお話ししたいと思います。
これ、単なるキャンペーンとか、客寄せのための割引じゃないんです。私がずっとラバーに関わってきて、着ぐるみさんの界隈の方々と接するなかで、「これは相性がいい」と確信したからなんですね。
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## ラバースーツを着る究極の目的は「現実の切り替え」
さて、まず大前提として、私たちがラバースーツを着る目的ってなんだろう、というところからお話しします。
ラバースーツって、見た目がかっこいいとか、触り心地がいいとか、いろいろな魅力がありますけれど、私が考える究極の目的は「現実の切り替え」なんです。
### ふだんの自分とは別の「キャラクター」になる
私たちは日常生活のなかで、会社員だったり、誰かの息子だったり、親だったり、上司だったり部下だったりと、いろいろな社会的な役割を背負って生きていますよね。その役割に縛られた「ふだんの自分」から離れて、まったく別の「キャラクター」に成り代わる。
これがラバースーツ試着専用施設に足を運び、ラバースーツを着ることで可能になるんです。
そして、そのキャラクター(ここでいうキャラクターは、ふだんの社会的キャラクターではない別の人格という意味です)でなければ味わえない、究極の興奮や癒やしを手に入れることができる。これが、私がラバースーツの価値として最も重要だと考えていることです。
### キャラクター切り替えの仕組み
ここで、ちょっと理屈っぽい話をさせてください。
「現実」ってなんでしょうか。
私は、現実というのは「自分の意識が感じている、今、ここの体験の総体」だと考えています。つまり、あなたが今この瞬間に見ているもの、聞いているもの、感じているもの、それらすべてを脳が処理して、「これが現実だ」と認識しているわけですね。
で、この現実のほとんどは、実は視覚と聴覚の脳内処理で構成されています。人間の脳に入ってくる情報の8割以上が目からの情報だと言われていますし、耳からの情報も大きな割合を占めています。
ということは、視覚と聴覚を切り替えてしまえば、現実そのものが切り替わる、ということになりますよね。
オルタフェティッシュの専用スペースでラバースーツを着て、さらに着ぐるみをかぶる。そうすると何が起こるか。
まず、視覚が完全に切り替わります。着ぐるみの目から見える世界は、ふだんの自分が見ている世界とはまったく違う。聴覚も、着ぐるみのなかでは外の音がこもって聞こえますし、自分の呼吸音や心臓の鼓動が大きく聞こえてくる。
そして触覚。全身をラバーに包まれて、ローションでぬるぬるした状態になっている。これは日常では絶対に体験しない感覚です。嗅覚もそう。ラバー特有のにおいが鼻腔を満たしている。
こうなると、脳の処理リソースはすべてこの非日常的な刺激に占有されてしまって、むしろ「ふだんの社会的存在としての自分」でいることのほうが困難になるんです。
これが、キャラクター切り替えの仕組みです。
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## 興奮や癒やしの正体は脳内物質の分泌
では、このキャラクターに成り代わることで得られる「興奮」や「癒やし」の正体はなんでしょうか。
それは、脳内での適切なエンドルフィンやオキシトシンの分泌です。
エンドルフィンは「脳内麻薬」とも呼ばれる物質で、強い快感や多幸感をもたらします。オキシトシンは「愛情ホルモン」「幸せホルモン」と呼ばれていて、安心感や癒やしの感覚を生み出します。
これらの脳内物質が適切に分泌されることで、私たちは本当の意味での興奮や癒やしを得ることができるんですね。
### 着ぐるみがもたらす圧倒的な没入感
従来、オルタフェティッシュではラバースーツからの意識変容を構成する目的で、顔の部分はメイクをしたり、ラバーマスクをかぶったりしていましたし、いまでももちろんそうしています。顔面の皮膚は敏感なのでラバーマスクをびっちりかぶるだけで十分に自分のふだんとは違うものへの成り代わりや没入感は得られるんですが、着ぐるみさんの界隈の方々が使っている着ぐるみは、それとは比較にならないレベルの体験をかぶるだけで手に入れることができるんです。
着ぐるみさんは、キャラクター——多くの場合は女の子のキャラクターですね——になりきることで、ふだんの本来の生物個体としての自分、つまり男性としての自分は、いわば「内臓」として完全に意識から捨象されます。
内臓って、ふだん意識しないですよね。心臓が動いていることも、胃腸が消化していることも、意識しない。それと同じように、「男性としての自分」が意識の奥底に沈んでしまう。
### 「ラバー大好き女の子」への変成
着ぐるみとラバーを装着した瞬間から、あなたの意識は「ラバー大好き女の子」に変成——言い換えれば「転生」するんです。
そして、ラバー大好き女の子になった以上は、体が勝手に動くようになります。
これはドーパミンという脳内物質による報酬追求行動なんですね。ドーパミンが「気持ちいいことをもっとしたい」という衝動を生み出して、体を動かしていく。
ラバーに包まれた体を触ったり、鏡に映った自分を見たり、ポーズをとったり。そういった身体運動や身体接触、刺激を通じて、今度はエンドルフィンやオキシトシンが分泌されていきます。
そして重要なのは、ドーパミンがいったん駆動し始めると、それにあらがうことはきわめて困難だということです。
これは意志の弱さとかそういう問題じゃなくて、生物としての脳の仕組みなんです。だから、正しい環境を整えてあげれば、あとは脳が勝手にいい状態に持っていってくれる。最適な気持ちよさをめざし体が勝手に動くようになるってことです。
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## ラバーと着ぐるみの留意点
ここで、着ぐるみさんの界隈の方々に、ひとつお伝えしておきたいことがあります。
### 従来の着ぐるみと、オルタフェティッシュのアプローチの違い
従来の着ぐるみ——ラバーなしの着ぐるみですね——は、外観を忠実にキャラクターに合わせていくことで、なりきりを深めていくアプローチです。衣装を完璧に再現して、ポーズを研究して、写真映えを追求していく。これを私は「外観帰納的アプローチ」と呼んでいます。外側から積み上げていって、最終的に完璧なキャラクターを目指す、という方向性ですね。
一方、オルタフェティッシュの着ぐるみラバーは、外観ではなく、脳内物質の分泌機序——つまり脳の仕組み——からアプローチするものです。外観ではなくて、脳科学的な帰納アプローチになります。
外観的アプローチが外側から内側へ、だとすると、脳の帰納的アプローチは逆に、内側から外側へ、という方向性です。脳が「気持ちいい」「幸せだ」と感じる状態をまず作り出して、その結果としてキャラクターへの没入が生まれるし、勝手に体が動くように仕向けられるということです。
### 細部へのこだわりは、いったん脇に置いてほしい
脳機能アプローチを取る着ぐるみラバー、特にオルタフェティッシュが依って立っているところは、着ぐるみさんの界隈の方々が気にされるような、バックファスナーかフロントファスナーか、とか、シリコンバストを入れるかどうか、といった外観的細部は、脳内物質の分泌とは直接関係がないとする立場です。
もちろん、そういったこだわりを持つことは素晴らしいことですし、否定するつもりはまったくありません。ただ立場が違うということです。うちの体験を享受する以上は、うちの立場に立っていただくことがまず必要です。つまりオルタフェティッシュでラバーを体験していただく際には、従来着ぐるみさんの重視していた外観機能アプローチはそこはいったん割り切っていただきたいんですね。
私たちが目指しているのは、生き物としての本能——あらがいようのない脳の仕組み——を利用して、安全に、低コストで、究極の没入体験を提供することなんです。
ラバーはこの脳内機序を合理的に再現するためのツールとして、私が20年以上の経験と実績と観察から、最適だと確信しているものです。これ、ちょっと偉そうに聞こえるかもしれませんが、本当にそうなんです。一度体験していただければ、「ああ、そういうことか」とわかっていただけると思います。
外観など細かいことにはあまりこだわらないでいただきたい、というと、人によってはいやそれは受け入れ困難になる場合もあることは知っています。ここでは、撮影目的で着ぐるみラバーになるわけではございませんので、いくら細部にこだわろうが理由が無いのです。撮影しないにしても細部が気になってしまうという方、そうした方は、残念ですが単に、ご利用いただかなければいいだけのことです。人が何かにこだわっているものを、「こだわるな」ということほど難しいことはないのです、ですから再三再四申し上げているとおり、こだわりの対象を、目的を変えることによってちょっとそらすという、まあそういう提案でもあります。
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## オルタフェティッシュがこだわっていること
さて、細かいことにこだわらないでほしいと言いましたが、逆に私たちが徹底的にこだわっていることがあります。
### 機密保持
何を見知っても機密保持していただきたい。一時見た「夢」のような体験です。みなさんは、ある日みた夢を、ペラペラ人に話したり、ネットに書き込んだり、誰かに自慢したりしますか? しませんよね。また、そうしたことをする人の相手を、進んでしたいと思いますか? ウザいだけですよね。当店でのあらゆる体験は、もちろん私も徹底して機密保持ですし、お客様もそうです。体験の共有は、長い目で見てだれにとってもメリットはありません。
当然、撮影もしません。したがって、外観への細かいこだわりは、いよいよもって理由がありません。
### 環境衛生
まず、環境衛生です。
これは絶対に妥協しません。ラバースーツは肌に密着するものですし、汗もかきます。着ぐるみのなかも蒸れます。だからこそ、衛生管理には細心の注意を払っています。
使用後のスーツは必ず洗浄・消毒して、次のご利用者さまに気持ちよく使っていただけるようにしています。
### ウェット状態へのこだわり
次に、ラバースーツの内側に大量のローションなどを注入して、つねにウェット状態にするということ。
これ、ドライな状態でラバーを着るのとはまったく違う体験になるんです。ぬるぬるとした感触が全身を包み込んで、皮膚からの刺激が何倍にも増幅される。
そして、このローションは温かい状態で準備します。冷たいローションをいきなり体に塗られたら、気持ちよさよりも不快感が先に来てしまいますからね。
装着もできるだけ速やかに行います。もたもたしていると体が冷えてしまいますから。
### 終了後のスムーズな流れ
終了後は速やかに脱いでシャワーを浴びていただけます。
ラバーを脱いだあと、ローションでぬるぬるの体のまま長時間過ごすのは不快ですよね。だから、すぐにシャワーを使えるようにしています。
### 後片付けは店がやる
そして、これも大事なポイントなんですが、原状復帰やラバーコスチュームの保管、補修はすべて店がやります。
ご利用者さまは、ただ着ぐるみラバーに没入することだけに集中していただければいいんです。
「あとで洗わなきゃ」「畳んでしまわなきゃ」「どこかほつれてないかチェックしなきゃ」——そういった雑念は、没入の敵です。
だから、そういうことは全部私たちに任せてください。
### さまざまな体型に対応
最後に、さまざまな体型に対応するスーツを豊富に準備しています。
細身の方から、ふくよかな方まで、幅広いサイズを揃えています。
ただし、当店のスーツはフロントファスナーのみで、シリコンバストは入れられない仕様になっています。これは先ほどお話しした、「脳内物質の分泌機序からのアプローチ」という当店の方針によるものです。
外観の完璧さを追求するのではなく、脳が気持ちいいと感じる状態を作り出すことを優先しているからです。
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## なぜ着ぐるみさん割引なのか
ここまでお話ししてきて、もうおわかりかと思いますが、着ぐるみさんの界隈の方々は、すでに「キャラクターに成り代わることで得られる没入感」の素晴らしさを知っている方々なんです。
その没入感を、ラバースーツというツールでさらに深めることができる。
着ぐるみの視覚的な変身と、ラバーの触覚的な変容が組み合わさったとき、その相乗効果は本当にすごいものがあります。
だから、着ぐるみさんの界隈の方々には、ぜひ一度、この組み合わせを体験していただきたい。そういう思いから、着ぐるみさん割引をはじめました。
すでにご自身の着ぐるみをお持ちの方は、それを持ち込んでいただいても構いません。当店のラバースーツと組み合わせて、新しい世界を体験していただければと思います。
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まだ迷っている方もいらっしゃるかもしれません。
でも、頭で考えているだけでは、この体験の本質はわかりません。脳内物質の分泌は、実際に体験しないと起こらないんです。
一度、試してみていただければと思います。
きっと、「ああ、こういうことだったのか」と、体でわかっていただけると思います。
それでは、今日はこのへんで。
オルタフェティッシュの市川でした。また次回、お会いしましょう。