「オルタラバー部」カテゴリーアーカイブ

あるボンデージ愛好家の手記

 この文章はALT-FETISH.comが東京都小金井市ではじめたラバーボンデージをテーマに活動する部活、ALT-FETISHラバー部活動に参加した部員(複数)からの聞き取り取材や部活動でのエピソードからひとりのボンデージ愛好家のイメージを設定、潤色しました。いずれのエピソードも実話であり、写真は実際の活動参加者のものを許可を得て掲載します。この文章を印刷した小冊子をご購入者様に差し上げております。ご希望の場合は無料で郵送しますのでメールでご連絡下さい。

欧米ボンデージにあこがれる
私の最初のきっかけは欧米のハードゲイがマニアックな画像掲示板やSNSにアップしているボンデージ写真でした。海外の恵まれた住環境では、地下室にボンデージダンジョンを設営して、鉄や木材、そしてチェーンを使って理想的な「拘束」設備をDIYで作っているひとが珍しくありません。
本格的で迫力ある拘束設備につながれている人間の格好は、たいていレザーやラバーで全身をくまなく覆い、顔もマスクをして、感覚を遮蔽してしまっています。
人間の五感は視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚です。これらの五感からの刺激を元に、人間の意識が覚醒して思念を巡らるようになります。今、欧米のエグゼクティブのあいだで、マインドフルネス瞑想が流行っています。これらは、日本の禅の要素を取り入れた精神の解放のメソッドです。精神を何から解放するのか。それは自分の思念からの解放です。「無」になることが目指されているのです。マインドフルネス瞑想では、リラックスするときに出る脳波に最適化されたBGM、穏やかな環境、正しい姿勢、そして何より、目を閉じて一定のルールに基づく呼吸法を実践することで、実践者はその「無」の境地へと向かいます。
ところで私には、欧米のボンデージ愛好家たちが、ガッチガチに拘束されてまるで「物」になってしまっている様子を見て、彼らのようになれば、マインドフルネス瞑想と同じような境地に達することができるのではないかと思っているのです。
もともと変態の私はビジネスのストレスから、人生に少し倦んでいることもあり、ボンデージでマインドフルネスをやってみたら多少なりとも救われるのではないかとかんがえるようになりました。
ところが、実際に欧米のボンデージマニアの写真のような設備を構えようにも、肝心の場所がありません。所帯持ちなので、そんなものを展開しようものならたちまちトラブルになり、家族から白眼視されるのは目に見えています。それは想像するだけでもゾッとする事態です。

オルタのラバー部活動を知る
あこがれのボンデージで禅の境地に達したい、そう思って何年も経ってしまいました。そんなある日のこと、わたしがかねてから年に2回くらいチェックしている、例のラバーフェチのためのサイト「オルタ」さん、サイトのデザインが「創業2001年」来まったく変わらない、明日つぶれて消えてもおかしくない限界集落のようなオルタ、そして2chやツイッター、イベントラバ活している人々のあいだではさんざんな叩かれようのALT-FETISH.comの市川さんが「部活」(http://www.alt-fetish.com/club/)と称して似たようなご託宣をサイトにアップし、ボンデージギアを設営した部室を設えてくれました。
部活についてのページを読んでみました。オナニー商人のくせに何だろうこの上から目線な分かりにくさは。なるほどこれで嫌われるのか、ほお、最近はbeGLOSSSも売り始めたのか、「#わたしはbeGLOSSS」ハッシュタグでドヤりたい人にお勧め、この市川の要らぬモノ言いで嫌われるんだなーなどと思って見ていた次第なんですが、肝心の「部活」の内容をよく見ると私が長年思い焦がれてきた「ボンデージダンジョンで瞑想」的なことができると書いてあるではありませんか。
そこで会社に休みを入れてわざわざ平日、営業時間外にもかかわらず無理を言って市川さんに時間をとってもらい、部活動の予約を入れたのです。

人生でここでしか得られない変体験
部活動参加当日。「賢者モード」にならないよう、何日も前から自らに厳しい「禁オナニー」を課しての朝です。場所は地図で何度も確認しているのですぐ分かりました。世界的に有名な某コンテンツメーカーの目の前にある廃物件の二階が部室です。限界集落化したALT-FETISH.comのサイトデザインにピッタリの物件だなと失礼ながら思いましたが、中央線の駅から徒歩6分というのはなかなかの好立地。これだけの場所を専用で構えるコストを思うと、ある意味貴重かもしれません。
二階のドアを開けると、すっかりラバー女装した出で立ちで市川さんが迎え入れてくれました。なんと、予約第一号だったので特別に女装してくれていたとのこと。これには驚きました。自分は女装子とか男性には一切興味が持てないノンケなのですが、ラバーフェチなので、ラバー女装は意外にイケるなというのが発見です。中身は男なのに、ラバー女装している市川さんを前に、図らずも勃ってしまったのです。
ところが、彼が発したのは私の予想だにしないことでした。
「建物が古く空室が多いので、他室のトラップの水が乾いてしまい、下水臭がしませんか?」いや、マジ、それどうでも良くね?この場で、その格好でいま気を遣う内容?いやたしかに、古い建物あるあるで、トラップの水が乾けば排水パイプは地下の下水道管と部屋を直結し、臭いの道が開通するのは分かるんだけど、マジそれどうでもいいなと。
さて、気を取り直して、中に一歩入ると外側からは想像できないような、何とも表現の難しい臭い、もとい、光景が。まさに「別世界」。黒い拘束用の柱がどーんと正面にありまして、そこから何本もチェーンを伸ばして、(うれしいことに)身動きがとれない状態にされてしまうことができるようでした。
ラバースーツ姿の人間がシルバーのチェーンにぐるぐる巻きにされている絵というのはとても興奮しますが、自分が実際にその状態にされて、その状態で無理矢理ラバーAVを強制視聴させられたり、放置されたりできる、そんなしつらえの「茶室」なのでした。

シースの中がいっぱいに
「100人以上のひとの試着をこの十年で見てきたので大丈夫」という妙な説得力あるお言葉を励みに、初対面の市川さんの前で全裸になりました。どうしてもシース付きラバーパンツをはいてその上からキャットスーツを着たかったからです。とはいえ、まじまじと見られるということはなく、市川さんは作業をする合間にこっちはこっちで着替える、という感じですので、読者諸兄はあらぬ心配はご無用。
いよいよ自分もキャットスーツ姿に着替えて、ベルトやハーネスをつけます。ベルトについているDリングを、ボンデージの貼り付けの柱にチェーンでつなぎます。
チェーンもDリングも隙間があるので、じつは見た目ほどの拘束感は得られません。しかし、自分で解くことができない状態に変わりはありません。その自分で何ともできない感こそが重要です。逃げ出せない状態にさせられて、しばし放置です。
鏡を見るともうそこにいるのは長年あこがれてきた、欧米ダンジョンボンデージマニアの姿そのままでした。うれしい気持ちと、興奮で気持ちが揺さぶられます。こんな感慨は、滅多なことでは得られません。
次のプレイは「吊り」です。オルタの部室での吊りは、ホームセンターで売っている高所作業用の安全ベルトを、ぶら下がり健康器に引っかけてブラーンとなるもの。装備はボンデージプレイ用ではないので、若干見た目でがっかり感はあるものの、ベルトが股間にくい込んできて、先ほどのチェーンと異なり、拘束感が強く出てきます。もちろん足下は浮いているので、まったく自由に動くことができません。
※部室の設備は時期により内容が異なることがあります
脚も手も後ろ方向から引っ張られて、非常に不安定なポジションにさせられます。
実際に部室でどのような活動が行われるのかは、これ以上は子細に書きません。なぜならまあ、行為自体はすごく単調でして、つなげた、拘束した、バキュームベッドに入った、そういういわば、「型」を踏襲するだけなので。結局その型から得られるフィードバックは、体験した者にしか分からず、ここであれこれ書き連ねたところで、共感は難しいでしょう。
ただ一言だけ、これだけは書いておきましょう。私は、終わったときに、シースの中がいっぱいになっていました。なにで、かは書くと無粋なので割愛しますが。

順番は回ってくる
この部室には全国からいろいろな方がやってくるそうです。こういう場所があるのは私にとってはとてもわくわくすることです。今度部室に行って、こんなことをしよう、あんなことをしよう、あれこれ想像を巡らせることができるのは、幸せです。
お金、健康、自由。こういったものをひとつひとつ積み重ねて、ようやく、こういう場所でのこういう体験を人生経験のレパートリーに加えます。ボンデージ体験の順番が、私の人生において、ついに回ってきたのです。
私はこの順番を待ちに待っていました。なぜなら、人生を全うするうえで、下の方にずーっと「変態」というレイヤーが存在し続けているのを忘れることができなかったからです。
市川さんは、写真に撮ってくれました。私の写真です。ボンデージをする姿は見ようによっては無様で情けない格好ですし、私の体験だって他人に見せられるようなものでもありません。
しかし、写真に写してもらうというのは意外にもうれしい体験ですね。人になにかしてもらうってのはうれしいんです。あらためて、それは思い出しました。市川さんに、コルセットのヒモを締めてもらっているとき。ベルトのバックルをひとつひとつはめてもらっているとき。光沢剤を塗ってもらっているとき。いちいちうれしさがこみ上げてきます。

これは、旅
私は、お金を貯めたらできれば仕事を辞めてとにかく世界をくまなく見てやりたいというふうに今まで思ってきたし、これは死ぬまでずっと思っていることです。いろいろと世界を見ることなく、死ぬのは、それはあまりにも残念なことだと思うのです。
サピエンスとして地球の、この極東の島国に生を受けました。ネットのおかげで、かつてなく世界は小さくなっているし、宇宙のことも次第に分かってきて、素人にもわかりやすく解説してくれるメディアのおかげで、この世界、宇宙というのにとても興味関心を引かれます。
私のこのボンデージ体験、ささやかななにかの真似事といわれても構いません、しかし私にとっては紛れもなく、これは旅なのです。ボンデージ体験の真実を追究する旅への出発を、この場所で切れたことを感謝しつつ、筆を置きます。
市川さん、私の旅の伴侶になってもらえますか、また。

ALT-FETISHラバ活2017年を振り返る

今年は9月からショールームのあった小金井市の物件を再び借りることができたので、ラバ活の部室としてさまざまお客さんと変なことを楽しんできました。

女装、ラバーを家で着られないので着てみたい、本格的なビザールフォトセッション、あとは軽いボンデージセッションなどを展開。数名の部員の積年の夢が、相次いで実った年になりました。

そもそもの出発点として、すべての決定権を私が握っていることから、自ずと私が関心のあることしかしませんし、それが途中でどんどん変わってきたりします。

これは、なんだそれサービスって言えないじゃないかっていう突っ込みもあるかもしれず、ここのお客様にはその都度ご理解とご協力をお願いするところではございますが、やはりフェチの本質は結局はわがままなこだわりを突きつめる表現活動、あるいは内省的な体験になってきます。

こだわりの源泉は私という一個人の内面活動からほとばしり出てくるものです。これに共感してくれる人が一人でもいるのでしたら、それはそれで意義があるし、こうしたダイバーシティこそが社会に豊かさをもたらすことになるわけです。

この部室では引き続き、キャットスーツをお持ちの方を対象に、瞑想的な効果を狙ったボンデージ体験や、ビザールフォトセッションを通じた活動を支援していく予定です。まあいつまでできるかは予断を許さない状況が舞台裏では続いていますが…。

内省というのがとても重要です。この部室も、私をはじめ、ラバーフェチのみなさまの個人的な内省のきっかけ、機会になってくれることを願って設えました。

射精ではなく内省です。結果として射精してもそれは重要ではありません。それは目的でも手段でも何でもなく、ラバーを着れば汗も出るし精液も出る、その程度のものだと思って下さい。私は、そのことをうながしたり、支援したりはいたしません。

ラバー女装や、すべての皮膚の露出を薄いラバーの膜で覆い隠してしまう「トータルエンクロージャ」(マルッと梱包)体験。古い建物にある部室の中で密かに展開される儀式めいた部活動。これらがもたらす「涅槃」(アズロが昔使っていたような気がする)。こうしたことはすべて、日常からなるべくたくさんの距離を置くための装置であり手段です。(バキュームベッド11月から導入したものの値段が高いからか一人も申し込みがないんす)。

こうしたことのために、電車賃を払い、スーツを買って、時間を取って出かけてくる、そうした地平に身を置くために、コストと手間をかけることができる人は、今では非常に少数の、恵まれた富裕層か、可処分所得を自由に使える独身者に限られてきています。

今年一年やってみて、やってくる人は比較的そうした方々だなとまあ、当たり前の現実なんですが、分かりました。

しかし私としては、日常生活がギチギチに自由度を失ってしまっているひと、閉塞感に心身をむしばまれ、未来にも絶望している家族持ち、住宅ローン残債保有者の方。こうした方にこそ、ラバーによる内省的体験が救いになると思っているんです。日頃、家族や仕事で忙しいというラバーフェチの皆さんにこそ、万難を排して、おいでいただきたいと願っています。そのため、ラバースーツを持っているのでしたら、平日でも対応させていただきます。

あなたがもしラバーフェチでラバースーツを持っていて、こういう内省の機会を得たいと思うのであれば、実践的変態哲学者の資格があります。小金井に足をお運び下さい。

ラバー活 この間の報告とこれから Vol.1

9月に始まったALT-FETISH.com20周年記念事業「ALT-FETISH.comラバー部活動」。数件の部員の参加を得て、好調な滑り出しとなりました。
都内在住の50代男性から貴重な寄付をいただきました。ぶら下がり健康器と高所作業用セーフティーベルトです。この物品を使い、ラバースーツ姿でどなたでも安全に、気軽に「吊り」を体験できるようになりました。
ベルトが股にくい込んで、ペニス部分がぎゅっと押しだされます。その状態に電マを当ててマッサージして経過を観察しました。ほとんどの場合数分で射精に至るようです。
もともとあった、BLACKSTYLEのスリングベッド(いわゆるゲイの方用のケツ掘りブランコ、写真参照)は、壁に設置した補強柱にチェーンで接続して、このぶら下がり健康器を片方につなげて、運用が始まりました。

ALT-FETISH.com ラバー キタエリ
Slingの前でポーズを撮る北見エリ(最近来ないなー)。これはイメージです

ゆらゆらと揺れるハードなラバースリングの上に身を横たえ、脚は上に上げます。無防備な状態で拘束されるため、被虐感が否応なく高まります。これもまた電マ等で刺激するとすぐにいってしまうので注意、というか、そこに周囲を向けるのではなく、逝かないように気を紛らわす必要があります(何しろ逝ってしまったら部活動が終わってしまうので)。
最近では、都内のワンルームマンションの一室を借りて、ヘアメークアーティストが女装サロンを運営する事例もあるようだと、あるお客様が教えてくれました。そうした施設で撮影された、お客様の女装コスプレ姿を拝見しましたが、本当に女子そのものでびっくりしました。
彼を、今度はわたしがラバー女装を施術しました。ラバーマスクをかぶって目尻を上方に上げて、きつめのラバーマスクなので頬などもすっきりシャープになります。目の部分と唇にメークを施し、ビッチなラバーガールに変身です。
ラバースーツ、グローブなども貸与し、撮影も込みで1万円というのはかなり安いようです。たいへん満足され、ほかのお客様にも、と、27㎝のかっこいいショートブーツをご寄付いただきました。
直近では70過ぎていると思われる高齢の男性がお見えになり、ラバースーツ着用、シース着用、吊り、スリングベッド、撮影と一通り体験されました。人生の先輩とはいえ、ラバースーツを着用したのははじめてだそうで、満足していただけました。彼のきっかけはダイビングスーツだそうです。
いろいろな方がお見えになり、それぞれ夢中でラバーと戯れていき、この活動をとても喜んでいただけました。
何しろご家庭ではとうていこの趣味、ラバーだの女装だの、を開陳するなどあり得ないというお客様が多かったです。しかも、外出も土日は家族サービスがあり、理由が作れないのでどうしても平日に、会社に行っている振りをしてヒガコにやってくるわけです(会社は休みます)。しかしそういう場合も、会社がなにかの拍子で休んでいるということがばれたらと思うと、リスクは残ります。私は会社勤めを辞めて長いので、毎日自分で時間を自由に設定できます。そういう身分からみると、会社勤めこそ、精神的ギチギチボンデージだなと哀れみを禁じ得ません。そして皮肉なことに、毎日の精神的な窮屈さを、ラバ活ボンデージの身体的な窮屈さで打ち消そうということなのでしょうか? とにかく、キツい、狭い、そして、息も苦しくてかまわない。そういう状態を希望される部員たちの多さです。バキュームベッドのリクエストもありました。十二月頃には導入したいと思っております。
平日昼間の予約も、曜日等応相談となりますが、個別に受けられますので、ぜひご相談下さいませ。

ALT-FETISH.com ラバ活
吊り。後ろからチェーンで引っ張る。
スリングベッド
縛り付け。チェーンで。顔にかぶっているのはフェティッソの目・口クローズドマスク。

オルタラバー部新アトラクション!

楽しいですねー。たのしい! 股にくい込んでいい感じ!

それ以上でも、それ以下でもありません。いや、それ以上、はあるかな。気持ちいいっていう。

えー、こんな機材で、楽しくて気持ちいい?! 体の自由を奪われているのに、何でこんなに興奮するの?

感覚統合とか、ハグによるオキシトシンの分布とか。いろいろ最先端科学でわかって来つつあると思ってます。

オルタラバー部にこの9月に部員の寄付により導入されたのが、この「ハングマン」。あと、スリング。そして、美女が座っているラバーbed。

ハングマンを試してみたんですが、感想は冒頭の通り。すごい。楽しい。寄付してくれた部員は非常に寛大。与えることでハッピーになれる、てことですな。すばらしい!ちなみにこの方です↓(許可を得ています)

ほかの方にもどんどん使ってもらって下さいって。どうすか。そこのあなた! 試しに来てはどうですか!?

ハーネスが股にくい込んで前立腺を刺激するらしく、かなりよがってます
鏡で見て倍興奮
背後からも引っ張れるようにしっかりしたチェーンフック用の補強材を設置。
本格的なドイツBLACKSTYLEのスリングも。チェーンで安全にアブナイコト楽しも!
写真はイメージです。
ラバーシーツを引いたベッドの上にひんやり横たえて軽く縛るだけ。なのにどうよ、この粋!