権力者が「精神論」を口にしはじめた

このあいだNHKスペシャルマネーワールド(この番組は資本主義がぶち当たっている限界=格差の拡大、富の著しい偏在、仕事がなくなっていく問題などに注目し各国のリポート)で、日本で一番金持ちの孫(この人がもっているヤフーという会社のECモールに今年4月にbanされたのは私です)さんが出ていた。

格差が拡大していてやばいぞという議論の時になにを言い出すか注目していたら、「進化する世の中を悲しいと思うかチャンスと思うか」で結果は違ってくるはず、という精神論に終始していてやっぱりなと思った。

この人はたいへんな努力をして今の地位を築き上げている。彼は学生時代に昼飯時に、右目で飯を見て左目で英書を読んでいたというエピソードが私は忘れられない。飯のために本を読むのを中断することは彼にとってはあり得ない選択だったのだ。そんな彼にとって、平和で何でも手に入る世の中で、努力しないで勝手に貧困に陥っている人たちが増えていることなど、理解不能に違いない。

彼は基本は、今の世に生まれたのはチャンスだと思っている。それで、妙な社会派の識者が、格差で困っている人がいるとか言っても、ぴんとこなくて、珍妙な精神論をぶって場をしらけさせてしまった。

プロデューサーの人選ミスだったのか、それともそれこそが意図だったのかは私はNHKとは関係ないので分からないが、番組自体はおもしろかった。

ただ問題は、このように、日本イチの金持ちとか、あるいは小学生レベルの漢字も読めない大丈夫かコイツ的な首相が、「美しい国」とか言い始めている最近は、間違いなくやばいと思う。

どうやばいか、なにがやばいかと言えば、彼らが本来すぐに取りかかるべき仕事(たとえばパナマペーパーに名前が出てしまった孫なら、せっせとため込んでいるタックスヘイブンの資産を、再分配に拠出するとか、アホ首相なら、再分配のための法律を議員立法するとか!!!)をせずに、パッパラパーな「竹槍」精神論を唱えるというのは、要するに「口だけいうよ、やることはもちろんやらないよ」という彼らの意思決定の表れに他ならないからだ。

こういう状態を放置していたらどうなるかは、まったくわからない。私は、日本国債の状況、金利、為替、株価などを一応チェックはしているけど、まあだいぶやばいにはやばいが、やばくないといえばやばくない(たいていこういう言い方をする識者は多い、理由はこのあと!)。

金利が低すぎて金の借り手がいないが、株価が下がるのだけはまずいので、日銀がお金を刷って買い支えている。これは続けば、円という通貨の信用にかかわるわけだが、これがいつ、たとえば円の暴落により食料エネルギー高騰、ハイパーインフレ、恐慌になるかはまったく分からない(というか他の(基軸通貨)国も同じようにやばいので私は当分これは起こらないと踏んでいる)。というわけで私はファイナンシャルプランナーが本職で(笑)、いわゆる「識者」とある程度シェアしている知識もあるので、こういうふうな言い方に落ち着く。やばいはやばいけど、とりま、今日明日は大丈夫なはず。だったら、一日でも長くラバーを着てオナッていたい。

ラバー着て女装して写真出しても、鞭で打たれたりはしないから!(鞭で打たれたい、というのはあるけど)

働かないで、ラバー着て死ぬほどオナニーしたい!! だからベーシックインカムプリーズ!! 大麻、プリーズ! 麻生さんお願い、だってもう名前からして草(そう)でしょう?! 不摂生の人に医療費出したくないなら、オーバードーズ大麻で早く逝ってもらえばいいんじゃない?!