人はなぜラバーを着るのか?

人はなぜラバーを着たがるのか。ラバーを着て、なぜ人は感動し、そしてリフレッシュできるのか。
なぜラバーを着ていつまでもそのままでいたと思うのか。
ゴムの性質と人間を死へと導くエントロピー増大法則の関係から考察する

エントロピー増大法則から逃れられない

こんにちは、ラバー愛好家の皆さん、そして、ラバーが気になって気になって仕方が無い皆さん! 今回は、ラバーがなぜ人間にとって魅力的な素材なのか、物理学の観点から考えてみたいと思います。ラバーと言えば、ゴム製の衣服やアクセサリーを指しますが、その特徴は何でしょうか?私は、ラバーが持つエントロピー縮小の効果が、人間の心理や身体に影響を与えると考えています。では、エントロピー※1とは何でしょうか?

エントロピーとは、物質や系の乱雑さや無秩序さを表す物理量です。例えば、氷が溶けて水になるとき、氷の分子は整然と並んでいますが、水の分子は自由に動き回っています。このとき、水の方が氷よりもエントロピーが高いと言います。また、温度が高いほど分子の運動が活発になり、エントロピーも高くなります。片付いた部屋、人や動物の命も、時間が経てばその秩序を失い、散らかったり、失われたりします。エントロピー増大法則とは、孤立した系では自発的に起こる変化はエントロピーを増加させる方向に進むという法則です。つまり、自然界では無秩序な状態に向かって進化していく傾向があるということです。

ラバーが伸び縮みするしくみ

では、ラバーはどうでしょうか? ラバーは高分子構造※2になっており、普段は分子がぐるぐるに絡まった状態になっています。しかし、力を加えて引っ張ると伸びます。このとき、分子が伸びた方向に整列してエントロピーが低くなります。しかし、引っ張られたラバーは分子が絡まった状態に戻ろうとする力が働きます(エントロピー増大法則)。このことがラバーの弾性の理由です。

ラバーが着用者にもたらすポジティブフィードバック

人間はエントロピー増大法則により、老いて死ぬ生き物です。しかし誰でも老いるのはイヤだから、エントロピー増大法則に抵抗しようと試みます。ラバーを着るのもその抵抗の手段の一つです。

ラバー着用者に、ラバーによってもたらされる2つのポジティブなフィードバックを整理してみます。まず内面への作用について。ラバーを着ると皮膚がゴムの弾性で圧迫されて、引き締まって整えられた感じがします。お風呂に入ると、十センチ平方メートルあたり1キロの水圧が体にかかり、およそ一センチ体が縮みます。その水圧の効果は、毛細血管からの血流の活性化を促し、汗などで老廃物も排出され、体はリフレッシュします。文字通り若返ります。ラバーの弾性が身体にもたらす圧力も、お風呂の水圧と同様に、血流を促す働きがあるでしょう(だからうちは身体にぴったりするラバースーツだけしか置かない)。

もう一つの重要なフィードバックは見た目です。加齢によって老いたりしわになったり、ガサガサした皮膚表面の見た目が、黒光りする均一なラバーで覆い隠されます。黒光りするラバーで全身隙間なく覆われた自分を眺めれば、自分がすっかり秩序を回復し、若返ったと思い込むのに十分なビジュアルフィードバックを得られます。自分の様子を鏡に映していつまでも眺めていたくなるのは、ラバーでエントロピー増大法則との戦いに打ち勝っている痛快な気分を味わえるから、といえないでしょうか?

余談ですが、ラバーの色が黒い場合と、色がついている場合で、少しラバーの性質が異なります。端的に言って、黒のラバーのほうがしなやかで伸びるし、持ちもいいようです。タイヤが黒い理由とこれは同じですが、ラバーはもともと、原料の天然ゴム(ラテックス)にさまざまな化合物を配合して、需要に応じた性質を作っています。タイヤに使われるゴムには、ブラックカーボンが配合されています。このブラックカーボンが、ラバー素材の耐久性に寄与しています。したがって、黒いラバースーツの法が、そうでないものよりも、持ちが良く、素材特性として優れています(だからうちは黒のラバースーツしか置かない)。

ラバーの良さを理屈以前の直感で知っている

だから人は黒のラバーをピッチピチに着※3て、若返ったり、気持ちが整った感じになります。生物固体として、エトロピー増大法則により崩壊(老い)させられていることに、ラバーを着ることで内面でも外見でも抵抗することに成功するのです。

以上が私の考えるラバーとエントロピーの関係です。皆さんはどう思いますか?ラバーを着ることで、物理学的にも心理学的にもエントロピー縮小の効果を体感できるというのは、興味深いと思いませんか?

ラバーの魅力は、その弾性や光沢だけではなく、エントロピーという深いテーマにも関わっているのです。ラバー愛好家の皆さんは、ぜひこの観点からもラバーを楽しんでください。そして日々店に試着に訪れる多くのお客様は、ラバーが持つこうした効果を、知らず知らず直感的にわかっていらっしゃるに違いありません。分子レベルで解明されつつあるこうした知見が、私たちの直感のメカニズムを解き明かしてくれるのもなんとも興味深いですよね。

結論:ラバーを着れば、若返る!ラバーは安くて簡単なアンチエイジングだった!

補足です。よく店に来る人の中に、ブカブカのゴムの服(ゴム長とか防護服など)がないのか、ですとか、色がついたものはないのか?とおっしゃる人がいらっしゃいますが、ぶかぶかでは上述したとおり、体圧効果が出ないのと、あと黒だけがブラックカーボンの働きで素材として最も優れた特性を持てるので、ぶかぶかの、黒以外のフェチのものは一切提供していないわけです。それ以外のものとなると不合理なニーズとなり店や従事者のエントロピー増大に繋がるため、あいにく対応できかねます。

【用語解説】

※1 エントロピー増大法則

エントロピーとは、「乱雑さ」の尺度のことで、さびる、乾く、壊れる、失われる、散らばる、冷める、汚れる、朽ち果てるといったイメージ。秩序があるものはエントロピー増大法則により、必ず乱雑さが増す方向に不可逆的に進む。皆さんのお部屋、机の上、一日着た洋服や下着、冷蔵庫の中、そして風呂掃除やトイレ掃除を思い起こしてください。常に、放っておけば自然と汚くなるでしょう? 片づけの法則とか魔法の片づけとかいっている人いるけど、まほうでも法則でも何でも無くて、単に片づけというのは、エントロピー増大法則へのささやかな抵抗に過ぎません。話が逸れるが、家事育児はまさに、エントロピー増大法則との戦いの最前線の現場であり、その現場のメインキャストは常に歴史上、女子供と貧者だったわけです。男はそういうのは全部、女性や社会弱者に押しつけて、自分はむしろ、エントロピー増大法則の影響をあまり意識しないで済むところ、例えばきれいなオフィスビル、新しい車や鉄道、きれいに包装されて届くガジェット、スパゲッティ状になっているかもしれないソースコードを隠蔽した美しいインターフェース、身体のシルエットを黒光りするなめらかな光沢で際立たせるラバー、の住人であり続けてきたわけ。話を戻すと結局環境も乱雑になっていくけれども、一個の生命体(つまり私たち人間ひとりひとりの体内の中)でもエントロピー増大法則は働いていて、それで毎日だんだん、老いていく。私が考えるラバースーツの試着というのは、エントロピー増大法則=個体の死への力やその恐怖からラバーの力を借りて一時逃れる体験のことで、全身を全部ラバーで覆ったり、体が動いたりしないようギチギチに拘束したりしてそれは実現される。たまっているもの(汗やら精液やら)がそれで出ちゃうこともあるかもしれないけど、それは全然本筋とは関係ないことだし、人間である以上は(特に男性)、仕方ないこと。シース付きブリーフを着けて中を汚してもかまわないというのは、そういう世界線でのこと。ちなみに、以前は「さまざまなフェチのニーズ」に対応し、またフェチの普及活動をする人に場所を提供してきた過去もあったが、2つの理由で取りやめた。理由の1つは、さまざまなフェチのニーズ、つまり、黒のラバースーツ以外の他のあらゆるフェチの対象については、そもそもひとりひとりまったく違うので、対応することは原理的に不可能だと分かったこと(仮に思考実験として対応したとしても、ラバーの高分子構造の力を借りてエントロピー増大法則に抗うという目的とは無関係)。不可能なもの(なおかつ実現されたとしても目的と異なるもの)を出来ますというのは詐欺なので止めた、というのが一点。もう一点は、端的に言うと試着スペースは不動産賃料などどうしても制約があり狭いので、ラバー以外のものを増やすことが物理的に不可能だし、一個増やせばその一個が持つエントロピー増大法則により、指数関数的にスペースの秩序が崩壊していくわけで、その秩序崩壊(具体的には、清掃、維持管理、衛生管理、補修、更新等)がとてもじゃないが人的にも資本的にもリソースを割き続けることが不能であるということ、これが二点目。お客のニーズドリブンのフェチをしたい、いろんなニーズに対応できますなんてのは、イーロンマスクあたりの大金持ちが、あらゆるエントロピー増大に抗う秩序維持活動を金の力で外部化できるご身分の御仁じゃないと無理なんじゃないかと私は最近は思っている。まあかといって、ラバーを売る商売をしている立場としては、出来ることを一つ一つ丁寧にやるほかないのであって、それで黒ラバーを、黒のラバースーツ「だけ」を短時間着て過ごしていただくことに特化するようになったという次第。私は残念なことにこのことに気がついたらもうオッサンになってからなので、あと何年できるか? 2023年9月までの試着場所は、エントロピー増大法則に飲み込まれて滅んでしまった(もともとじつは無理筋だった)し、もとより私の身体だって、どんどん死に向かって不可逆的に進んでいるわけで。是非、若くて心身ともに健康な、でこういう「ラバー試着」(という名のエントロピー増大法則から一時逃れる場所とサービスを提供する活動)に取り組む人が増えてほしい。

※2 高分子構造

1万個以上の原子がくっついて1つの分子を構成する物質の構造のこと。プラスチック、繊維、ゴム、私たち人間や動物の体などが高分子で出来ている物の例。一個の分子を構成する原子の数が多い場合、柔らかい、軽い、といった、低分子構造の他の物質にはない、独特の性質を有する。ゴムが伸びるのもこの構造のおかげ。ちなみに原子1個は1センチの1億分の1の大きさで、トマトで例えるとトマトを構成する原子一個の大きさをトマトとするなら、トマト本体は地球くらいになる(とQuoraで読んだことがある)。そんだけ小さいところまで、分解、観察して、そして物の性質を説明できるなんて、人類ってすごいし、そういうの(エントロピーとかも含め)を知らないまま、偏った知識だけを元に妄想願望だけで私なんかはつい、小さくてダメな人間なので、不用意にやらかすことばかりしてきたがこれからは深く戒めて生きていこうと思っています、すいませんでした。

※3 黒のラバースーツをピッチピチに着

もちろん、むかしは黒以外のラバースーツや、ピッチピチではないその他のフェチ衣装も、あったかもしれません。今でも、ひとりでも多くの秩序回復に役立ちたいという希望(というか個人的な願望)はありますので、黒以外の、またはラバースーツ以外のその他のフェチの試着にご理解とご協力いただける、健康で、反社ではない、大金持ちの方、またはそうしたアイテムの保管や試着スペースのために無償提供いただける不動産や車両オーナーの方がいらっしゃいましたら御連絡いただければ幸甚です!