ついにある種の到達点に達した

 中学校後半からこの途に目覚めて早十数年。ついにラバービザールフェティシズムの頂点に達した気がした。
 それがこの写真である。思えば遠くへ来たものだ。
 私はそもそも性的興奮というのは何も女の裸や、裸になって行うセックスに限られるモノではないと思ってきた。しかしそうした枠の外の興奮は「変態」として疎外され退けられている。日本はメディアを中心に非常に保守的なカルチャーが根強い。たとえばビールのCMなどで、いまだに一家の大黒柱たるお父さんが、お母さん(おそらく専業主婦)にうちわで扇いでもらいながら一杯傾ける、みたいな(私に言わせれば)非現実的な映像がこれでもかと流される。まるでなにかに抗するべく杭を穿つように。
 たしか専業主婦(いわゆる第三号被保険者)というのは言うほど多くない。実際には500万人程度しかいない……あれ? 話を元に戻そう。
 さて、性的興奮を、とにかく女の裸以外からいかに得るべきか、かっこよく言えば、オルタナティブな対象をいかに、開発・開拓・追究するか、その理念がAlt-fetish.comには貫かれている。たまたま好きだったので、ラバーフェチという方向に至った。別のフェチの人はこの時点で退場していただきたいし、別のフェチに拡げたり、方向を転換したりする気は更々ない。あくまでAlt-fetish.comはこのラバーフェチ、ラバー、レザー、PVCフェチというカテゴリーに属している。
 この写真を見てもらえれば明らかなとおり、全身にはラバーがピッチリと寸分のすきまなく張り付いている。顔面もラバーで覆われ、口はガスマスクで厳重に呼気をコントロールされている。
 ここには、私たちにとっての最高のエロティシズム、性的興奮がある。
 長年の研究によって、そして世界的なフェティシズムの潮流などを見るにつけても、私たちのフェティッシュな願望を叶えてくれる「マストアイテム」は次第に定番化しつつある。それは、ブーツ、キャットスーツ、グローブ、マスクである。まずはここをおさえるべきだろう。
 これ以外の衣装としては、ベルトや、ウィッグ、ディルドーなど身体へアクセスするもの、などが考えられる。しかしマストアイテムが完全に揃うまでは、手を出すべきではない。
 着ただけでいってしまうような服を手にした私たちのビザールの歴史は、まだ始まったばかりだ。まずは前人の智恵に敬意を表しつつ、自分だけのオリジナルを発見してもらいたいと願っている。
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昨日に引きつづき……市川哲也
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