センターGUYとフェティシズム

「黒いマンバが好き。強い感じがいい」あるセンターGUYは自身の奇抜なヤマンバメイクの動機をそう説明した。「黒」「強い」そういうものへの憧憬と、男性のメイクによる女性化。オルタ・フェティッシュのフェティシズムとよく似ている。
 ヤマンバのような女の子と仲良くなりたいから、自分が男であるにもかかわらず彼女と同化するために女性のメイクを施す=女装する。それは、私たちフェティシストが、永遠のど皆にあこがれてどうかを目指すために、ラバースーツをまとい、目と口だけが外部に露出するエロティックなマスクで頭部を覆うのと同じだ。
 場所が渋谷センター街という日本有数の繁華街で、しかも十代の男性がこのような大胆不敵な性の越境行為をしている事実は、とても喜ばしく、この日本の平和で自由な状況を祝福したい。
 こうした行動がフェティシズムを知らぬ若者たちによって行われた。フェティッシュプレイが男女だけでなく、年齢すら問わない、真に人間の性欲求に普遍的な特性である事がまたひとつ証明された。
Tetsuya Ichikara
Alt-fetish.com