フェティシストの人数は何人?

 ふと思う、日本にラバーフェティシストって何人いるのかなと。
 多くて1万人じゃないかと思っている。
 日本の人口の0.008パーセントくらい。金利か?
 なぜそう思ったかというと、ちょっと前にあるキーワードをブログ中に入れたところ、普段の十倍近いアクセスがあった。しかしその後、アクセス数は普段通り、1日100とか200といった地味なものに戻ってしまった。
 またAlt-fetish.comのアクセス数もトップページだけだと1日300前後でずーっと推移している。
 死ぬほど小さなこの市場。しかしこのあいだのSPA!の究極のフェチの特集を見て、うちらはそれほど小さくないかもと思ってしまった。世の中には「軍手卵フェチ」とかいうのもいるという。これは、軍手をはめた女の人が生卵をつぶす様子に興奮する人たちらしい。軍手卵フェチは、軍手+生卵というツールと女の子が卵をつぶすという動作がセットになっている。こうした組み合わせでいけば、あらゆるものがフェチの対象になりうる。
 うちらはキャットスーツ(それも黒光りするヤツだ)+自分で着るまたはパートナーに着てもらうということだが、着た感触がたまらなくいい。気持ちイイを通り越して、露骨に性的な興奮を喚起する。
 まあグローブ、ブーツ、マスクなどももちろんその興奮を高めるのに必須のアイテムなワケであるが、メインはキャットスーツだろう。
 フェチはある一定の部位への傾倒というよりも、性的嗜好の偏りだとこの雑誌に登場した先生は言っていた。またのめり込みすぎると経済的破たんをももたらしかねないと。女の子を誘拐したりというのは、フェチなんかでは解消し得ない、もっと深刻な病理によるものだろうから、別であると思う。問題は、そうした犯罪を起こして身をおとすリスクより経済的な破たんのほうが現実的だ。ビデオやらコスチュームやらで、私らは金がかかるからね。
 件の特集でもあるフェティシストが、観たいビデオがないから自分で作るようになったと言っていた。これはまさにその通りで、本当に観たいのは自分で作るほかないと思う。しかし自分で作ったのを観るのはよほど作り手が能力がないとダメだろう。私のようにかなりビデオを作りたいと思ってあれこれ準備しているものですら、ついキャットスーツに袖を通すと自分の快楽追求で精一杯で撮影などに気が回らない。
 1万人くらいいると勝手に推測するラバーフェティシストのうち、こうした能力のある人はさらに少なくなろう。
 話はだいぶ変わるのであるが、日本で一億円以上の金融資産(カネだけだよ、土地とかは除くんだよ!)持ってる金持ちって何人いるかしっとるけ? 100万人だよ。一億あれば、2%の運用でも200万だよ。かなりなものだ。それはまあストックの金持ちの話。じつは金持ちにはもう一種類あってフローの金持ち、すなわち収入が多い人というのがいる。筆者の知人のなかにはW大卒ということもあり、サラリーマンとしてかなり高額所得者が出始めてきている。ある人は20代半ばなのにこのあいだの冬のボーナスが130万円もらったという商社員もいた。
 一度にこれだけのボーナスを、20代の若手社員に支払う企業というのはすごいものがある。私に言わせれば、いったいどんな悪さをして暴利をむさぼっているのやらという話である。
 金持ちにとりつく大手金融機関(銀行、証券会社、信託銀行など)の本社ビルに用事があっていくことがあるけれども、豪華なビル、素晴らしい立地、カネ持ちそうな社員(腕時計や話し方などから推測)、こういうのを維持するのにはとんでもないカネが必要なはずで、そういうのを金持ちの資産総額に応じてあれこれ大したことをしていないのに何百万と手数料をかすめ取っているのである。
 筆者の企業不信というのは二十代に徐々に醸成され、今日その頂点に達し、とどまるところを知らない。最近は消費者向け企業はまだ効率化によってマシになってきてはいるものの、金融機関や商社はまだまだ妖しげな手練を使った利益追求でその巨体を維持している気がしている。
 消費者はサラリーマンでもある。そのサラリーマンが国からあれこれの保障を減らされる一方で増税にあえぐなか、大企業と国だけが温々とその巨大な図体をのさばらせている。少子高齢化は年金政策の失敗を隠蔽するためのキャンペーンであり、ペイオフ解禁は国のカネが足りないから国債を個人に買ってもらうためのキャンペーンであることを見抜いているだろうか?
 話が大幅にずれたが、FPみたいな仕事をしているとあれこれこういうことが目に付くわけです。うるさいよね。
 FPというのはファイナンシャルプランナーの略で、これにAすなわちass-holeがつくとアホの、という意味である。Cがつくとcleverクレバーなということで、もちろんCが付くほうが資格試験は難しい(冗談ですよ)。
 筆者はもうこの名前を返上したい。FPといっても、フェティッシュプレイヤーとなりたい。
 ちなみに筆者の昨年度の課税総所得金額はゼロ円であった。
市川哲也
Alt-fetish.com