ロハスってなに?

 厚生労働省の所轄の「私のしごと館」といういわゆる箱もの行政施設で、収入が2億円足らずなのに支出が20億を超えていて、なおかつ職員27人だかの給料は平均年収が1千万弱だったという。この私のしごと館の運営経費は、給与所得者が毎月給与から天引き(&同額を会社も負担)される雇用保険料でまかなわれている。
 社会保険庁の事例と同じで、ジャブジャブと入ってくるこうした保険料収入の「運用」のために、訳の分からない、一部のうまい蜜を吸う公務員が出てくるのである。
 消費税を増税するという議論がかまびすしいけれども、増税する前に、こうした「公務員の体質」自体をあらためるようにしないと私は承伏できない。公務員の体質は、ニュースなどでときどきポコッポコッと思いだしたように出てくる、無駄遣いの体質だ。公務員は予算を水道から出てくる水のようなものだと思っている。投資をして、給与や材料費などの経費を計上して、利益を得る民間のビジネス感覚は皆無なのである。そういう公務員の組む予算が、年々ふくれあがっているのもむべなるかなだ。しかも人口は減っていくのに、である。人口が減るのに、なんで「戸籍課」の窓口に文庫本を読みながら日がな一日すごす職員がいるのか、オイ、小金井市!
 会社を経営していると、税金のことがよく分かるようになる。イヤでも。というか、私など税金のことが人生最大の関心事と言っても過言ではない。おじいちゃんも会社を経営していて、税金だけは払いたくないとあらゆる知恵を絞ってやっていた。血は争えないのである。なぜ払いたくないかというと、公務員が勝手なことをして私腹を肥やすことがあるからだ。そういうことは絶対にあって欲しくないのに、一切止むことがない。また繰り返しになるが、年間の予算がどんどんふくれあがっていることがじつに解せない。毎年2パーセントずつとか、減らせないのか。
 さて、ロハス。Lifestyle of health and sustainabilityの頭文字をとってLohas(間違ってたらお手数でもコメントで訂正してください)。要するに先進国において、これまでみたいにやれ生めよ増やせよでやって大量生産、大量消費の暮らしを繰り返すだけではもうダメだと、そういう反省の気運が盛り上がってきている。その一つの象徴的な言葉がロハスである。
 しかしそういう、よい機運に冷水を浴びせかけるのが公務員、税金、憲法改正、そういうのだ。私の場合は。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com
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