ホテルといえばまさに非日常的な空間である。とはいえホテルの非日常性も、サービスや設備が均質化をきわめる今日、あまり真新しいものではなくなった。
しかしここへきて、メディアでは隠れ家ホテルの特集が相次いでいる。
隠れ家ホテルの特徴は、部屋数がそれほど多くないこと、コンセプトがいわゆる一流ホテルや、ビジネスホテルなどとは異なる、独自の付加価値を打ち出していることなどだ。
その付加価値はたとえばインテリアのこだわりや従業員のサービスレベル、価格などさまざまであるが、いずれにしても隠れ家ホテルを標榜するからには、目の肥えた都市部の消費者の嗜好を満たしてあまりある高い内容のものが要求される。
顧客側からいうと、普段では味わえないような高品質なリラックス空間が得られる。われわれフェティシストとしても、こうした贅沢な空間でレベルの高いビザールプレイを楽しめたらどんなにか楽しいだろう。ラバーマスクをかぶって、夜の都心を見下ろす気分は格別なことに違いない。
おもな隠れ家ホテルは、ちょっとネットで検索すると出てきたものばかり何だけれども(つまり筆者が実際に行ったことはない)、以下のようなものがある。
フォーシーズンズホテル丸の内東京
ホテルCLASKA
ホテルラシェネガ
オリエントホテル横濱開洋亭
ホテルアバンシェル赤坂
パークハイアット東京
一泊料金は最低2万は必要で、平均の客単価が5万円を超える高級ホテルも含まれている。しかし金額はこの際あまり問題にはならない。
ネットでオークションなどを狙えば普段の半額で取ることも不可能ではない。
今回は東京のホテルがメインとなった。しかし本当は地方にあるデザイナーズ旅館のほうが「隠れ家」的な雰囲気はより強く味わえると思う。その点についてはまた後日。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com