9年付き合った男に振られセックス依存症に

高校時代は美人で有名で、毎年数名の男がその子に告白した。卒業後、結局彼女が付き合ったのはひとつ学年が上のバンドをやっているロッカーだった。9年後の昨年、彼女はその男に振られ(結婚してもらうことに結果として至ることなく)、31歳になった。
 筆者は彼女と同級生で、異性ながら変態だったために逆に安心されてとても親しく今でも親交は続く。最近は、寂しさからか、彼女は驚くほど簡単に知り合って間もない他人と性交渉を持つという。
 少子高齢化が進む日本で、いま増えているのが「一人世帯」だ。前述の彼女もまた一人世帯。世田谷のアパートから都心にある職場へ通っている。日本の世帯の3割が一人世帯であり、2割が二人世帯である。つまり日本の5000万世帯のうち、半分が二人以下の世帯ということになる。
 少人数世帯が多数になり家族との関係が希薄になるなかで、性だけが取り残され、人々にある病気がもたらされた。セックス依存症である。
 セックス依存症の患者のうち、最も有名人なのがクリントン前米大統領だろう。とにかくセックスしていないと不安で、セックスをすることのリスクなど眼中に入らなくなり、ついにアルバイト嬢に手を出した。この病気では、セックスから得られる快楽はどんどん少なくなるのに、セックスしないではいられない。厄介な病気で、カウンセリングやら薬やらで治療する。
 冒頭紹介した筆者の高校時代の同級生はもちろん、セックス依存症の病気と言えるほどではない。ただ、長年の絆を失った喪失感から、とてもさびしく悩んでいるという点では、一定のケアが必要なこの病気と背景は似ている。
 満たされない思い。寂しさ。どうしたらこの空虚を埋められるだろうか。筆者なりの解答は、もちろんきついラバースーツを着てみることである。彼女にラバーのキャットスーツを着てみてはどうかと薦めてみた。
 ラバーキャットスーツなら、そのきつい拘束感から、ぎゅーっと抱きしめられているような気分となる。キャットスーツを着て満たされた思いになるのはとても容易だ。これはもちろん男女を問わず普遍的である。
 実際、ラバーを着るには至らなかったが、ストレッチ素材のオリジナルキャットスーツは着てくれた。それが先日のブログでも紹介した写真だ。
 彼女は、もし必要ならラバーのモデルもやってくれるという。顔出しはダメだとかいいながらも、こんな変態スーツを着てもいいという彼女。
 高校時代は、話すことすらドキドキするような、高嶺の花だった彼女の面影は、もちろん健在だ。むしろ手に入れた最新のメイクテクニックにより、いっそうの美しさをかもし出している。その高校時代のヒロインに、ラバースーツを着せることができそうなポジションに、私たちフェティシストはいる。
 なにしろそういうとてつもない作為を、高校の同級生たち、とくに彼女に告白した自信のある面々が知ったらどんな顔をするか。想像するだけでも最高ではないか。クラスでも最も美人とされる彼女に告白したのは、もちろん体育会系の部活動に邁進する日焼けしたナイスガイたち、自信満々の男らに他ならない。もやしのように色白で女顔の、なおかつ変態なうえに体育は常に2の筆者など及びもつかない、超かっこいい男どもが、どんどん告白を拒否られていくさまは痛快だった。筆者にたっぷりコンプレックスを植え付けた連中への復讐として、連中の憧れの的だったヒロインを、今夏、ラバードールに改造する。 なんとも愉快な話しじゃありませんか、明智君!
Tetsuya Ichikara 
Alt-fetish.com