毎日暑い日が続く。いくら変態とはいえ、これだけ暑いと、生命としての基本的な欲求としてラバーキャットスーツを着たいとは思わない。そういうのは忌避するようにまず身体が働く。
日本は身体にピッタリしたラバーフェティシスト向けの工房というのがない。海外、特にドイツにはいくらでもあるというのに……。
これはもしかすると、緯度に関係しているのではないかと思った。手元にある地球儀で確認してみると、ドイツは緯度でいうと北海道よりも10度くらい北にある。つまり北海道よりもずっと寒い。
それってものすごく寒いんではないか? ドイツ観光局によれば、夏はからっとした晴天が続くというがあとはもっぱら冬は寒いから防寒対策が必要だの、路面が凍るだの、そんな話題が目に付く。
ラバーは着ればひんやりとして実際は気持ちがいい。気持ちよさが過ぎたあとは暑くなるが、そうすれば汗が出てきてまた別の気持ちよさが出てくる。
寒いドイツから、季節感とは無縁のラバー雑誌が届いている。きのうも触れたけれども、以下の4点である。
MARQUIS No.31
HEAVY RUBBER FETISH MAGAZINE No.14
サマー・カミングス(巨乳フェティッシュモデルのスタイリッシュな写真集。今の季節にピッタリなタイトルですが人名です)
フェティッシュモデルビジュアル人名録
在庫がすぐになくなるくらいしか仕入れていないのでなるべくお早めに。なお、今回から、雑誌をペラペラめくっているかのような感覚になるほど多くのページを掲載している。大サービスである。これで買った気にならないで欲しい。やはりモニタでは紙に、きれいに印刷された実物の迫力にはかなわない。
イスに座っているのが長いので、低反発クッションを買ってきた。これだとお尻が痛くならないようで正解であった。
ラジオのDJが「間違いない」を連発していたのでスイッチを切った。
村上春樹の新刊の予約がはじまった。昔はたくさん読んだけれども、今は読むに堪えるフィクションは村上春樹だけだ。吉祥寺のユザワヤの地下1Fにきょうオープンした啓文堂で買おう。
変態は、寒い国のほうが多い。真夏の盆踊りに興じる浴衣姿の日本人を見て、つくづくそう思った。なんだ、あのだらしないヒラヒラ服は。ムカツク。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com