やってます。市川哲也のフェティッシュ・ジャーナル。ジャーナルである以上、事実に根ざした発表側の主張、考えが当然盛り込まれる。
フェティッシュジャーナルの最大の主張は、フェチ。2番目に大きな主張は、護憲平和主義。憲法フェチでもある。ラブ・アンド・ピースっちゅうやつですな。
新聞に、自民党の作った憲法改正案の骨子が出ていた。そんなものは筆者は無意味でバカげた時間の浪費以外の何ものでもないとシカトすべきだが、もっとも端的に自民の考えが出ているのは、改正方法の改正だ。
(現行)衆参両院の総議員の三分の二以上の賛成で改正案を発議し、国民の過半数で可決
(改正案)衆参両院の過半数で改正案を発議し、国民投票はなくても衆参各院の総議員の過半数の賛成があればオッケーにする
もちろん「オッケーにする」とは書いていないが、結果としてはそうである。憲法を自由に変えられるようにして、自由に国民を戦争にぶち込みたい。勝手なことを言わせなくしたい。結果としてはそういうことである。
うざい議員が多少いても、過半数で言い出せる。国民投票しなくても憲法が変えられる。
ブログを読まれる賢明なる諸国民のみなさま。みなさんにいいたい。憲法はどのようなことがあろうと絶対に変えてはいけない。誰がなんといおうと。
なぜなら、ヤツラの改正の狙いは、国民の手から憲法をひっぺがして、自分たちが好きにできるようにしようとするのが目的だからね。
そもそも憲法というのは、すべての法律のなかでいちばんエライ最高法規なんだが、その目的は国民の権利利益の保護、それも国家によるその侵奪からの保護である。
国民を、国家、すなわち金持ち、超エリート、年寄り、既得権利者(特殊法人の連中、地方のいろんな団体の理事など)から守ろうとするためにこれはある。
それを変えたいという昨今の潮流。ひとえに、ウザい国民のシモジモの保護なんてどうでもいい、自分たちの好きなようにやろうぜ、そのためには邪魔な憲法をまずは料理しようという保守層の思惑を、実行しようとしているのである。これは日本の貧富の差の拡大、階層化、そういう大きな社会の流れを反映する動きとして捕らえるべきだろう。
自民の改正案にはほかに、天皇を元首にするとか、出版・映像表現は法規制をかけられるようにするとか、怪しげなのも盛り込まれており、クソ、犬の糞、ゲロ、耳あか、そういうのすらもったいないくらいの、まさにクソ以下の案である。そういうクソ以下案を支持する読売の読者が朝日の読者より多いこの日本という国。
自民が憲法改正盛り上げようって、言うじゃなぁい。でもそのまえに、国債暴落で破産団体としてIMFの支援ウケて超インフレ!残念!!あーあ、せっかく刷ったお札も足りなくなっちゃうよー斬りぃ!
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com