唐突に「報告させてください……」というメールが届いた。info@alt-fetish.comというアドレスには毎日数十通のスパムメールや勧誘メール、ウイルスメールが届くため、機械的にと、あと手動でも、メールサーバを清掃したあとにPCのメーラーでダウンロードするようにしている。
ダウンロードするメールは1割にも満たないだろう。なかでも出会い系サイトや架空請求もありそうな違法アダルトサイトから機械的に送られてくるメールのタイトルが、「報告させてください」といった一件意味ありげなものが多くなってきているのが最近の手口だ。とにかく読んでもらおうとあの手この手でタイトルの文章が巧妙化してきているのだ。
そうしたメールの山のなかに今日宝物が届いていたわけだ。それがこの優子さんというAlt-fetish.comのお客様からの体験談である。この人はラバーフェチである。
───こんなにも自分がラバーフェチだとは思ってもいませんでした。今年は1週間ほど休暇を取ることが出来たので、帰省をすることにしました。「1週間くらいあっという間だろう」と思っていましたが、「本当の自分」を知ってしまった私には耐えられない1週間でした。もう気が狂いそうでした。2、3日経つと禁断症状が……。
「早く家に帰ってキャットスーツを着たい!きゅっとしめつけてくるグローブをはめて1日を過ごしたい!」と思ってしまいました。
先ほど帰省先から戻ってきたのですが、もう何を置いてもラバピカとキャットスーツ、リストグローブ、マスク、コルセットを取り出して装着しました。ラバピカを塗っているときも、もどかしくてもどかしくて……。今は装着を完了して落ち着いてメールを打っています。今日1日たっぷりラバーの締め付けを楽しみたいと思います。この締め付けが麻薬になってしまったようです。
(その後)暗くなるまで頑張って、ベランダに出たりしたいと思ったのですが、その前に果ててしまいました…情けない…
優子さんありがとう。その気持ちはものすごく数は少ないかも知れないけど確かに存在している私たちラバリストが心から共感できるもの。
ラバーを着てあれこれ身に着けるのはたいへんもどかしい。ブーツのヒモ。なかなかスムーズに入らないグローブ。髪の毛に引っかかるマスク。しかし自分を奮い立たせて持ってひとつひとつを身に着ければ付けるほど興奮と快感のるつぼへ落ち込んでいくどうしようもない自分。着たあとにあれこれしようと思っていた事前の「行動計画」はたいていの場合実現されることはない。なぜならもう着ただけでイッてしまうから。着た上になにかしようというところまでなかなかいけないのである。
なお優子様からの投稿文はこちらのページにも掲載した。ぜひ読者のみなさまもふるって体験談をお寄せ願いたい。こういう体験談や写真は、ひとつひとつのクオリティよりも数集まっていることが重要だ。ネット黎明期からいわれていることだけれども、ネットサーフィンをする人間というのはひとつのコンテンツをジッと見たりしない。数秒でパッパッと見るページを切り替えていくのである。だからたくさんあったほうが読者をより長くこのファンタスティックラバーワールドの住人にさせておくことができるのである。
優子さんのはオリジナルキャットスーツ(PVC)です市川哲也
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