ラバーフェチと脳内麻薬エンドルフィン

エンドルフィンという物質がありまして、人間が自然に、脳内に分泌することができる、脳内麻薬のような作用を持つものです。

エンドルフィンが枯渇すると、心身ともに悪影響が及び、最終的には免疫も下がってウツ的な状態となり、死に至る恐れすらあります。

人類学者のロビン・ダンバーさんの本を最近立て続けに読みまして、毎日お越しになる、らばースーツ試着体験のお客様たちのことが頭に浮かびました。

私もそうですが、3人以上いると、言葉が出なくまります(雑談ができません)。小学校から大学、社会人に至るまで、この私のナゾ設定のおかげで、友達を作るのにえらく苦労しました。しかも、絶対人に言えないナゾすぎる性癖「ラバーフェチ」を自認している少年だったわけだからなおのことです。

ラバーフェチだったり、エロだったり、他のマニアックな「話題」があれば、かろうじて一対一でしたら会話は成立します。

ダンバーさんは、動物の毛づくろいを観察して、怪我をした猿が傷をなめたり、毛づくろいすることによって社会的関係を構築するためにエンドルフィンを分泌させ、ケアし合っていることを確かめました。

人間も同じ生き物ですから、やはり毛づくろいとか、何らかの社会的関係性の中から、エンドルフィンを分泌させることなくして、生きては行けないと思います。

最近の脳の画像解析ハードウェアの進歩により、人類はかつてなく正確かつ物理的根拠を持って、こういうことがいえるようになっています。

エンドルフィンは健康に、人が生きていくのに、欠かせないのです。孤独が、もっともエンドルフィンを枯渇させてしまいます。

ネット炎上に加担したり、いいねを集めて承認欲求を満たす行為も、人々がある意味社会的孤立を紛らわせる、必死の生きる手段といえるのです。

友人や、仕事関係、家族などに恵まれ、何の孤独も劣等意識もなく暮らしている人(いわゆる定型発達の人)には、絶対に分からない、底知れぬ孤独や不全感、恐怖※。

ラバーを着ることで、かなり軽減できるというのは、私自身がまさにそうだったからです。私は、ラバーを着せることだけにこだわっています(着れば一発で分かるから=逆に着ないと絶対に分からん)。そして、一対一の関係、店にいるのは私とお客の一対一にこだわっています。

ラバーフェチのヒトタチがエンドルフィンを分泌させるのに、これ以上ないほど、ハードルを下げているつもりです。エンドルフィンは怪我した場合や、痛みがある場合に脳内に分泌されて、自覚症状を緩和します。捕食性の他の動物から襲われたときに、エンドルフィンのおかげで痛みを感じずに逃げおおせられます。エンドルフィンを分泌させるのに、何も身体に傷を付けたりピアスの穴をいくつも開ける必要はありません。単に、音楽を聴いたり、運動(ダンスやランニング)をしたり、感動的な体験をすればいいだけなのです。

ラバーフェチの方がラバーを着ることで脳内麻薬エンドルフィンの分泌を加速させるメカニズムは、他の服飾素材では絶対に出せないエクストリームな全身皮膚への圧迫感、心地よいBGM、そして、まるで海に潜っているような、ブルーの照明とスモークによる室内演出(とそこで目にする黒光りする自分の姿)、あとは私のポジティブフィードバック(素敵ですとかそういうことを申し上げたり親身になって対話する)です。こうした「仕掛け」を調えすべての来店者様に正確に履行する準備を調えて私はラバーの試着を皆さんに呼びかけているのです。

ラバーの試着に来ませんか、と私がXで、判を押したように毎日言い続けていますが、以上のような、現代の最新の科学的知見も参考にしながら、よかれと思って、準備をし、やっています。

あなたは、ラバーフェチで、孤独を感じたことがある人ですか? ラバーの試着に来ませんか?

店には私しかおらず、しかもラバーフェチ同士です。話のネタに困ることはありません(女性スタッフはオブジェのようなものとしてご理解ください)

※リンク先は自死者のエッセイとなります。気分の影響を受けやすい方は、ご覧にならないようにお願いします。ちなみに著者の二階堂奥歯さんという方は、なくなる数ヶ月前に私(オルタフェティッシュ創設者)を呼び出して、ラバーフェチであること、女性器にいくつものピアスを付けていることなどを熱心にお話しくださいました。20年あまり前のことです。「2003年4月26日(土)その2」の日記に書かれていますが、恐怖のあまりこの人は死を選ばざるを得なかった――やはりとりもなおさず人間の脳内麻薬がいかに、生命にとって重要かを改めて実感させられるエピソードです。この人はさすがに私にラバーを着たいですということは言えなかったし、もし言ったとしても場所がなくてあいにくわたしがその期待に応えることはできなかったでしょう。しかしいまは、店があるので大丈夫なんです。ご予約は今すぐネットかお電話で https://alt-fetish.com/blog/shop/

※レディースデーでは、男性のラバーフェチの方にとって、より感動的となることは間違いありません(ゲイで無ければ)。何しろ、同じラバーの話題を共有できる女性が目の前に、全身ラバースーツ姿でいてくれるわけですから。