「心と体」カテゴリーアーカイブ

あるボンデージ愛好家の手記

 この文章はALT-FETISH.comが東京都小金井市ではじめたラバーボンデージをテーマに活動する部活、ALT-FETISHラバー部活動に参加した部員(複数)からの聞き取り取材や部活動でのエピソードからひとりのボンデージ愛好家のイメージを設定、潤色しました。いずれのエピソードも実話であり、写真は実際の活動参加者のものを許可を得て掲載します。この文章を印刷した小冊子をご購入者様に差し上げております。ご希望の場合は無料で郵送しますのでメールでご連絡下さい。

欧米ボンデージにあこがれる
私の最初のきっかけは欧米のハードゲイがマニアックな画像掲示板やSNSにアップしているボンデージ写真でした。海外の恵まれた住環境では、地下室にボンデージダンジョンを設営して、鉄や木材、そしてチェーンを使って理想的な「拘束」設備をDIYで作っているひとが珍しくありません。
本格的で迫力ある拘束設備につながれている人間の格好は、たいていレザーやラバーで全身をくまなく覆い、顔もマスクをして、感覚を遮蔽してしまっています。
人間の五感は視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚です。これらの五感からの刺激を元に、人間の意識が覚醒して思念を巡らるようになります。今、欧米のエグゼクティブのあいだで、マインドフルネス瞑想が流行っています。これらは、日本の禅の要素を取り入れた精神の解放のメソッドです。精神を何から解放するのか。それは自分の思念からの解放です。「無」になることが目指されているのです。マインドフルネス瞑想では、リラックスするときに出る脳波に最適化されたBGM、穏やかな環境、正しい姿勢、そして何より、目を閉じて一定のルールに基づく呼吸法を実践することで、実践者はその「無」の境地へと向かいます。
ところで私には、欧米のボンデージ愛好家たちが、ガッチガチに拘束されてまるで「物」になってしまっている様子を見て、彼らのようになれば、マインドフルネス瞑想と同じような境地に達することができるのではないかと思っているのです。
もともと変態の私はビジネスのストレスから、人生に少し倦んでいることもあり、ボンデージでマインドフルネスをやってみたら多少なりとも救われるのではないかとかんがえるようになりました。
ところが、実際に欧米のボンデージマニアの写真のような設備を構えようにも、肝心の場所がありません。所帯持ちなので、そんなものを展開しようものならたちまちトラブルになり、家族から白眼視されるのは目に見えています。それは想像するだけでもゾッとする事態です。

オルタのラバー部活動を知る
あこがれのボンデージで禅の境地に達したい、そう思って何年も経ってしまいました。そんなある日のこと、わたしがかねてから年に2回くらいチェックしている、例のラバーフェチのためのサイト「オルタ」さん、サイトのデザインが「創業2001年」来まったく変わらない、明日つぶれて消えてもおかしくない限界集落のようなオルタ、そして2chやツイッター、イベントラバ活している人々のあいだではさんざんな叩かれようのALT-FETISH.comの市川さんが「部活」(http://www.alt-fetish.com/club/)と称して似たようなご託宣をサイトにアップし、ボンデージギアを設営した部室を設えてくれました。
部活についてのページを読んでみました。オナニー商人のくせに何だろうこの上から目線な分かりにくさは。なるほどこれで嫌われるのか、ほお、最近はbeGLOSSSも売り始めたのか、「#わたしはbeGLOSSS」ハッシュタグでドヤりたい人にお勧め、この市川の要らぬモノ言いで嫌われるんだなーなどと思って見ていた次第なんですが、肝心の「部活」の内容をよく見ると私が長年思い焦がれてきた「ボンデージダンジョンで瞑想」的なことができると書いてあるではありませんか。
そこで会社に休みを入れてわざわざ平日、営業時間外にもかかわらず無理を言って市川さんに時間をとってもらい、部活動の予約を入れたのです。

人生でここでしか得られない変体験
部活動参加当日。「賢者モード」にならないよう、何日も前から自らに厳しい「禁オナニー」を課しての朝です。場所は地図で何度も確認しているのですぐ分かりました。世界的に有名な某コンテンツメーカーの目の前にある廃物件の二階が部室です。限界集落化したALT-FETISH.comのサイトデザインにピッタリの物件だなと失礼ながら思いましたが、中央線の駅から徒歩6分というのはなかなかの好立地。これだけの場所を専用で構えるコストを思うと、ある意味貴重かもしれません。
二階のドアを開けると、すっかりラバー女装した出で立ちで市川さんが迎え入れてくれました。なんと、予約第一号だったので特別に女装してくれていたとのこと。これには驚きました。自分は女装子とか男性には一切興味が持てないノンケなのですが、ラバーフェチなので、ラバー女装は意外にイケるなというのが発見です。中身は男なのに、ラバー女装している市川さんを前に、図らずも勃ってしまったのです。
ところが、彼が発したのは私の予想だにしないことでした。
「建物が古く空室が多いので、他室のトラップの水が乾いてしまい、下水臭がしませんか?」いや、マジ、それどうでも良くね?この場で、その格好でいま気を遣う内容?いやたしかに、古い建物あるあるで、トラップの水が乾けば排水パイプは地下の下水道管と部屋を直結し、臭いの道が開通するのは分かるんだけど、マジそれどうでもいいなと。
さて、気を取り直して、中に一歩入ると外側からは想像できないような、何とも表現の難しい臭い、もとい、光景が。まさに「別世界」。黒い拘束用の柱がどーんと正面にありまして、そこから何本もチェーンを伸ばして、(うれしいことに)身動きがとれない状態にされてしまうことができるようでした。
ラバースーツ姿の人間がシルバーのチェーンにぐるぐる巻きにされている絵というのはとても興奮しますが、自分が実際にその状態にされて、その状態で無理矢理ラバーAVを強制視聴させられたり、放置されたりできる、そんなしつらえの「茶室」なのでした。

シースの中がいっぱいに
「100人以上のひとの試着をこの十年で見てきたので大丈夫」という妙な説得力あるお言葉を励みに、初対面の市川さんの前で全裸になりました。どうしてもシース付きラバーパンツをはいてその上からキャットスーツを着たかったからです。とはいえ、まじまじと見られるということはなく、市川さんは作業をする合間にこっちはこっちで着替える、という感じですので、読者諸兄はあらぬ心配はご無用。
いよいよ自分もキャットスーツ姿に着替えて、ベルトやハーネスをつけます。ベルトについているDリングを、ボンデージの貼り付けの柱にチェーンでつなぎます。
チェーンもDリングも隙間があるので、じつは見た目ほどの拘束感は得られません。しかし、自分で解くことができない状態に変わりはありません。その自分で何ともできない感こそが重要です。逃げ出せない状態にさせられて、しばし放置です。
鏡を見るともうそこにいるのは長年あこがれてきた、欧米ダンジョンボンデージマニアの姿そのままでした。うれしい気持ちと、興奮で気持ちが揺さぶられます。こんな感慨は、滅多なことでは得られません。
次のプレイは「吊り」です。オルタの部室での吊りは、ホームセンターで売っている高所作業用の安全ベルトを、ぶら下がり健康器に引っかけてブラーンとなるもの。装備はボンデージプレイ用ではないので、若干見た目でがっかり感はあるものの、ベルトが股間にくい込んできて、先ほどのチェーンと異なり、拘束感が強く出てきます。もちろん足下は浮いているので、まったく自由に動くことができません。
※部室の設備は時期により内容が異なることがあります
脚も手も後ろ方向から引っ張られて、非常に不安定なポジションにさせられます。
実際に部室でどのような活動が行われるのかは、これ以上は子細に書きません。なぜならまあ、行為自体はすごく単調でして、つなげた、拘束した、バキュームベッドに入った、そういういわば、「型」を踏襲するだけなので。結局その型から得られるフィードバックは、体験した者にしか分からず、ここであれこれ書き連ねたところで、共感は難しいでしょう。
ただ一言だけ、これだけは書いておきましょう。私は、終わったときに、シースの中がいっぱいになっていました。なにで、かは書くと無粋なので割愛しますが。

順番は回ってくる
この部室には全国からいろいろな方がやってくるそうです。こういう場所があるのは私にとってはとてもわくわくすることです。今度部室に行って、こんなことをしよう、あんなことをしよう、あれこれ想像を巡らせることができるのは、幸せです。
お金、健康、自由。こういったものをひとつひとつ積み重ねて、ようやく、こういう場所でのこういう体験を人生経験のレパートリーに加えます。ボンデージ体験の順番が、私の人生において、ついに回ってきたのです。
私はこの順番を待ちに待っていました。なぜなら、人生を全うするうえで、下の方にずーっと「変態」というレイヤーが存在し続けているのを忘れることができなかったからです。
市川さんは、写真に撮ってくれました。私の写真です。ボンデージをする姿は見ようによっては無様で情けない格好ですし、私の体験だって他人に見せられるようなものでもありません。
しかし、写真に写してもらうというのは意外にもうれしい体験ですね。人になにかしてもらうってのはうれしいんです。あらためて、それは思い出しました。市川さんに、コルセットのヒモを締めてもらっているとき。ベルトのバックルをひとつひとつはめてもらっているとき。光沢剤を塗ってもらっているとき。いちいちうれしさがこみ上げてきます。

これは、旅
私は、お金を貯めたらできれば仕事を辞めてとにかく世界をくまなく見てやりたいというふうに今まで思ってきたし、これは死ぬまでずっと思っていることです。いろいろと世界を見ることなく、死ぬのは、それはあまりにも残念なことだと思うのです。
サピエンスとして地球の、この極東の島国に生を受けました。ネットのおかげで、かつてなく世界は小さくなっているし、宇宙のことも次第に分かってきて、素人にもわかりやすく解説してくれるメディアのおかげで、この世界、宇宙というのにとても興味関心を引かれます。
私のこのボンデージ体験、ささやかななにかの真似事といわれても構いません、しかし私にとっては紛れもなく、これは旅なのです。ボンデージ体験の真実を追究する旅への出発を、この場所で切れたことを感謝しつつ、筆を置きます。
市川さん、私の旅の伴侶になってもらえますか、また。

感覚統合とボンデージ

感覚統合とボンデージ
過剰な拘束感がもららす安寧。感覚統合を促す効果がある?!

私は小さい頃から、ぎゅーっとされるのが好きでした。重い布団。弟との「ウルトラマンごっこ」での圧迫。そして全身をぎゅーっときつく拘束する全身スーツの着用。

いろいろネットを調べてみた結果、どうやら私は自閉症スペクトラム障害の一種で、感覚統合がうまくいっていないらしいことがわかってきました。

感覚統合というのは、一言でいうと、外部刺激を受けて、脳がどう、身体反応すべきか指令を出す、そのプロセスのことです。こういう説明はわかりにくいですよね。感覚統合がうまくいかないと、以下のような「症状」が出てきます。

・跳び箱がうまく跳べない、運動ができない
・不器用
・集中力が欠如する
・気が散る
・KY

これ全部私該当しますね。不器用という部分ですが、すぐものを落としたり、ぶつかってしまったりとか。跳び箱、飛べたことありません。水泳も25メートル泳ぎ切ったことがありません。気が散ってしまい飽きっぽくて長続きしません。

会社勤めとかも飽きてしまって転職ばっかりしていました(最後は自分で会社を作りましたが、事業目的は多岐にわたって迷走中です)。会社勤めが続かないのは、会社のせいにしてきましたが、実は自分の自閉症気味にも問題があるのではないかと今は思います。

それで、10代後半から自分の体をぎゅーっと締め付ける様々な手段を試し始め、程なくしてラバーフェチに出会ってこれだと思いました。

しかし、私がもっと早いうちから、ラバーフェチではなくて「感覚統合療法」に出会っていたらどうでしょうか? 感覚統合療法というのは、感覚統合がうまくいっていない子供に施す様々な外部刺激を通じた機能発達支援の実践療法です。わかりやすくいうと、「ブランコやハンモック、ボルスタースイングなどの遊具で楽しみながら脳みそを鍛える」訳です。

スウェーデンではチェーンブランケットという、重さが12キロもある掛け布団が、感覚統合療法の治療器具として販売されているのです。また、自閉症スペクトラム障害(アスペルガー症候群)で有名なハグマシーン(グランディンが開発)も、感覚統合の機能発達支援に役立つとされています。

実際のところ、「感覚統合療法」というのは本当にそれが脳の発達に有為に効果があるのか、私にはわかりません。また学会にも異論があるようです。しかし、感覚統合療法など知らない、ティーンエイジャーの私が、ボンデージをひたすら志向したところを思い起こすと、脳を発達させ機能回復に役立つかはわからないものの、短期的には何らかのいい作用(落ち着くとか、気持ちがいい、安心できるなど)をもたらすことは間違いありません。

それに、感覚統合機能のトラブルを抱えると出てくる症状の一つに、「過剰な痛み感覚を求める」というのがあります。これは気になりますよね。何しろボンデージとSMは不可分の関係にありますよね。SM、過剰な痛みへの志向、縄がくい込むことの快楽。これは、医学的には単に感覚統合機能がうまくいっていない人の「症状」の一つだととらえられているのかもしれません。

残念ながら科学的にはなぜ、痛み刺激を求めるのか。それによってどのような解決がもたらされるのか。そのメカニズムや因果関係はわかっていません。しかし、今日も世界中で、一人自分の体を締め上げたり、痛みを求めてSMKラブの門をたたく紳士淑女がいるわけです。

その欲求はきわめて強いと思います。1ヶ月に1回程度は何らかのラバーボンデージのプレイをしないと、何となく落ち着かなくなり、不安になります。そしてラバーを着たいという欲求が抑えきれなくなるのです。おそらく私が死ぬまでそうでしょう。

ラバーボンデージの「よさ」は脳に満足感をもたらしますが、その満足感というのは、日頃バラバラになって機能していない感覚統合がしっかり機能していると一時であれ錯覚できるのがその理由であると思います。
自分の脳が、感覚に対して適切に反応できないという状態が続くと、何らかのストレスや「不安感」「違和感」が蓄積されるはずです。OSにバグがあるパソコンが不安定になるようなものでしょう。快適に生きていくためには、そのバグを治癒しなければなりません。私が日々実践しているラバーボンデージ体験こそ、その治癒の活動そのものなのです。

私は仕事の都合で、「脳」について詳しく調べたことがあります。脳の仕組みや働きを学べば学ぶほど、自分の性癖=ラバーフェチが、脳の機能の何らかの不都合を埋め合わせているんじゃないかという思いは強くなります。自分の脳、多少自閉症気味なんですが、これがなぜ、こういう異常なのか。これは決定的な理由は不詳ですが、環境ホルモンや各種汚染物質の母胎にいるときの摂取などが疑われています。

そして、今こうした異常と共に生きている私たちは、同じ異常を抱えている人と、ラバーフェチ」という性癖、そして今回の感覚統合の問題などを演繹的に考えれば、今生きづらさを抱えている人たちは、もしかしたらラバーボンデージの体験からちょっとした安寧、癒やしを獲得できるといえます。

ラバーフェチを単なるキンキーなファッションへの耽溺とか、変態プレイだとか、そういうスティグマを貼ってはい終わりとしていたら、何の社会的教訓や実践も得られません。スティグマや偏見は、思考停止をもたらし、文明の停滞につながるのです。そうした見方をやめて、ダイバーシティーをまず受け入れ、なぜそうなのか、を考察して必要な実践を繰り返すことこそ、この世の中を少しでもよい場所にして、生きやすくすることに、ひいては文明の進展につながると確信しています。

感覚統合について詳しくはたとえば「感覚統合入門」をご覧下さい。

インフルエンザと水戸黄門

 たちの悪いインフルエンザにかかったようで、熱がずっと38度前後ある。
 頭が痛くてふらふらするが、私にはまったく効かないタミフルというインフルエンザ特効薬のおかげで異常に興奮してしまっている。 タミフルの副作用は興奮だ。この興奮状態にある頭で、大好きな水戸黄門を見てしまったのが運の尽きだった。
「ええい、御老公の御前である。一同、頭が高い、控えおろー」「フヒイイハッハアア」という例のおなじみのシーンで全身に鳥肌が立って、震えるくらいに感動してしまった。嗚咽とともに涙もうっすらと出る始末である。
 うーむ恥ずかしい。これでも話題のホリエモンと同い年、妻子もある身なのに、水戸黄門を見て(しかも夕方の再放送)感動するとは。
 しかし西村さん、歯が茶色かったのが気になった。お茶の飲み過ぎでは?
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com
info@alt-fetish.com

ミスをするヒトしない人

 筆者はこれまでの32年間の人生において、つねに人為的なミス、自ら犯すミスに悩まされ続けてきた。
 小中高校時代はテストでケアレスミスばかりしてどうしても100点満点は取れずじまい。成人して就職した出版社時代、多発するミスにすっかり上司が呆れてしまい、いっしょに仕事したくないとまで言われた。最近も、妻から一緒に仕事はしたくないと宣告されるミスを犯した(内容は秘密)。
 筆者の場合、ミスはパソコンを使った事務仕事において起こることがほとんどだ。正しい数字を打ち間違える、確認を怠ったために帳票を出し忘れる、郵便物に入れ損ねる、最悪なのは入金消し込みを失念して督促したり、あるいは入金確認自体をせずに未入金を放置するなどだ。被害が甚大だったのは、出版社に勤めていた頃に、印刷する部数を数千部規模で間違えて、余分に作り、数十万円の損を出したことだろうか。
 パソコンのエクセルとか、データベースは、前のデータを簡単にコピーペーストすれば一からデータを作る必要がない点が優れている。ところが、日付とか各種のパラメータのうち、変えなければならないものと、変えなくてもいいモノがあり、それらがひとつの帳票に複数あると、必ずひとつはチェック漏れて残ったりする。
 パソコンがなまじ得意を自認しているがゆえに、他の人もまあ最初は私に任せれば大丈夫とけっこう任せてくる。そして筆者のプロセスはブラックボックス化する。また、便利で早いので(パソコンを使えばある程度の効率化は誰でも可能)どんどん仕事が増える。業務プロセスのなかで筆者の占めるウエートが高まり、ブラックボックスも増える。
 そんな頃、ミスは起こる。
 私への信用はがた落ちだ。たったひとつのセルの数字の修正し忘れが、私の全人格、職業人生そのものまでをも否定する事故に発展するのは珍しくも何ともない。パソコン上のミスは、内容を問わず起こる。金額的に甚大な被害をもたらすのも、何の被害をもたらさないのも、同じ数字の誤りから起こる。筆者にとっては、両者は同じ比重であって、そこら辺が他の人から見ると、なんでそんな大切なところを間違えるかなーとなり、ますます信用が毀損される。
 そうしたミスに、筆者はどう、対処してきたか。
1.ダブルチェックを依頼する
2.依頼することが物理的に不可能な場合は、チェックシートを作っていちいちチェックする
 こんなところである。一度ミスが起こるとひどく落ち込んでしまうが、幸い楽天的なB型のため立ち直りも早い。
 そもそも私は自分がミスを犯しやすい間抜け野郎だということを自認しているから、医者だのパイロットだのという、ミスが人命に関わるような仕事には就かないようにしている(ププー、つ「け」ないのが実際)。
 だから、犯したミスがたいしたことなく済んでいてよかったと、むしろ自分とミスとの関係には満足しているくらいだ。
 『ウエストポイント式仕事の法則』に書いてあったけど、ミスというのはリーダー論においても主要なテーマになりうる。主要というのはちょっといいすぎだけど、部下にミスをさせないようにするにはどうしたらいいかを考えるには、ミスがなぜ起こるか、部下のメンタリティーはどうなっているかを考慮する必要があるだろう。
 この本に書いてあったけど(たぶん)、「私はこれまでに一度もミスを犯したことがありません」という入社志望者を、ある有名企業の社長が「じゃああなたは要らない。我が社の数千人の社員が、毎日数千のミスを犯している。そんな彼らに申し訳ない」と断った。
 ミスがないひとは進歩もないと、筆者は励まされる一文だったがみなさんはどう読むか。
 筆者は長年のミス犯歴を振り返りしみじみ思うが、日々の生活態度、何となくぼーっとして惚(ほう)けていることが多く、運動神経もない筆者は、確実に人よりも脳のある部分が壊れている、これは間違いなさそうだ。これはきっと女に生まれるべきところを男に生まれ(最初のミス)、やむなく変態の道を進んでいる私の人生の現状から照らしても明らかだ。
市川哲也
Alt-fetish.com
info@alt-fetish.com

今日は眼鏡を変えてみた

 昨日、同居親族の過失により筆者の眼鏡は破壊された。
 しかしこの眼鏡、いつ買ったかもあまりよく覚えていないが、たぶん20世紀のかなり終わりのほうだと思う。
 今日は無印良品で眼鏡を買った。一時間でできるといううたい文句につられ、しかも値段が税込で10500円という安さ。店員が非常に知的で専門家だったのでその辺も感銘を受けた。まさに価格によって期待される以上のサービスをしているという感じだ。
 眼鏡は、フレーム部分、ツルの部分、レンズの形という3つのカテゴリーそれぞれにおいて豊富なバリエーションが用意されている。それぞれが3000円強で、みっつあわせてひとつの眼鏡になり、10500円になる。
 同居の親族(第一順位の法定相続人つまり配偶者)が冬ソナにはまっているため、当該ドラマの登場人物のひとりに筆者の外観が似るよう、当然に眼鏡は選択された。まさに通謀虚偽表示そのものだ。いや、動機の錯誤か? 似ていると思ったから買った、しかし実際には似ていなかったのなら動機の錯誤だし、似ていないと知っていながら、似ているようになるから買うなら通謀虚偽表示だ。
 ところで眼鏡は通常5年程度で減価償却したいと考えている。今回買った眼鏡は10500円なので、年間2100円となる。
 新しくできあがった眼鏡をさっそくかけて無印を出て、吉祥寺の南口の雑踏を眺めてみると、ラバースーツを着せたい若い美女がいっぱい目に入ってきて困った。
 冷静さを取り戻すため、8/6にユザワヤの地下にオープンした啓文堂書店に行って様子をうかがう。なるほど地下とは思えないくらいの明るさだ。この照明什器は一機、定価で6万円するんだと親族に言ってみたがシカトされた。料理雑誌の表紙にカボチャの写真が載っているのを見て思いだした。
 破壊された先代の眼鏡は、上から巨大なカボチャが落ちてきて壊れた。そのカボチャを放擲したのが親族のひとりというわけである。
※お詫び……済みません、昨日紹介したビザールナースの臨床研修(仮)、筋が若干違いました。詳細は商品アップ時にお願いします。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

パートナー選びで成功するには

 ほぼ10年ぶりに大学の知人たちの集まりに出かけてみた。女性ばかり10人ほど集まった。みんな元ワセジョ(早大OG) である。世間一般では優秀とされる彼女たちがどのような20代を駆け抜けたのか、その結果がいろいろで、まさに人生いろいろの感を強めた。
 全員が就職したものの、3人は退職して結婚していた。結婚しても仕事を続けている人がいる。
 仕事を続けている人たちは非常に優秀で企業でも嘱望されているキャリア志向となっている。こうした人たちはとくにめずらしくない。
 しかしひとりとんでもなく不幸に見回れているひとがいた。結婚したものの、ダンナと馬が合わず、離婚調停を計画しているというのである。離婚している人がこの十人のうち2人もいたのには驚いた。また、結婚しても仕事が忙しいなどの理由から子供を持てないで悩んでいる人もいた。専業主婦を謳歌していたのは1人しかいなかった。
 彼女たちを観察してひとつ思ったのは、彼女たちの幸不幸を決めるのは彼女たちが選ぶ、あるいは選んだパートナー(配偶者)にかかっているということだ。どんなに優秀で人も羨むきらびやかなキャリアがあっても、パートナー選びで失敗するととんでもないことになる。
 男選びは年齢を重ねるごとに困難になってくる気がする。筆者に言わせれば、日本は相変わらず女性は税金や世間体から婚姻したほうが独身よりも有利なようになっている。だから彼女たちの今日の話題も、自然に男の問題となるのであった。
 ところで筆者は十代のうちから、自分は変態だけれども幸せな家庭を築きたいと願っていたので、こだわってパートナー探しに奔走したため、まずまずの満足な結果を得て今日に至っている。パートナーをさがそうと思っている人は、ぜひとも「本腰を入れて」頑張ってもらいたい。まずはこんな男はイヤだというのを紙に最低十個、列挙して信用できる友人や親に見てもらうことからはじめるべきだ。バカらしいと思ってはいけない。何となく、自分の希望とはあわない、イヤだなと思うところがもしパートナーにある場合、婚姻関係を結ぶと必ず失敗する。そういうケースを多々見ている。
 そもそも幸せで問題がないのならば自覚されない奥さんとダンナの問題。病気もそうだけれど、かかってみてはじめてそのありがたさが分かる。
 とりとめもないが人生いろいろだと思った。
 ところで今日いちばんショックだったのは、彼女たちの誰ひとりとしてFPという資格に関心を持った人がいなかったことだ。ふうんって感じ。
 お金の問題は男の問題と同じくらい重要なんだけどね。は~あ。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

水戸黄門と自分を同一視

──団塊世代の旅行願望2006年に退職のピークを迎える団塊の世代。彼らがもっともやってみたいことの第一位が「旅行」だという。
 それを裏付けるかのように、利用者の平均年齢が70代というニッコウトラベルなど、高齢者向けの旅行代理店各社の業績は堅調だ。ジジイが旅をしたいと熱望しているということに筆者は意外感を覚えた。
 しかし、じつはジジイの遠出願望は日本のお家芸であることを思い出した。そのルーツはなんといっても水戸黄門だ。
 旅先で、困った人を助けて礼を言われると「なになに、私は通りすがりの旅の隠居です」と決めゼリフ。そんな隠居の割には、高い問題解決能力、圧倒的なリーダーシップ、深刻な問題あるところに必ず現れて解決する様子は、まさに団塊世代が長年にわたって求め続けてきた理想の「ジジイ」像にほかならない。そうした理想のじじいたちは今では企業に役員として残り、経営側で活躍を続けている。しかし退職旅願望組は、数千万の退職金をもらい、その高い能力を今度は企業以外のフィールドで生かす機会を手にしている。
 そうなると旅に出て通りすがりのジジイとして水戸黄門のように権能を振るうこと(に思いをはせること)は手軽にその機会を試すことができる。
 すなわち世界の名所旧跡を訪れ、「ひかえおろう。健康でここまで立派に人生をつとめあげた我ここにあり。頭が高い」と心中で咆吼(ほうこう)する。手荷物とか面倒くさい手続きはすべて旅行代理店(助さん、角さんなどお供の者)にやってもらう。
 旅に終わりはない。人生は、旅であり、旅は人生だ。またビザールコスチュームを着るひとときもまた、旅なのであり、だとしたら、やはりこれもまた人生だ。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

妻が流産

今日未明、妻が流産してしまった。6週くらいだったろうか。ちょうど魚みたいなかたちにまで育っていたはずだった。こんなに残念なことはない。妻もかわいそうだった。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com

年増を極める団塊ジュニア

娘の幼稚園の入園式に参加してみた。お父さんたちもけっこうきていた。
筆者はそこで、日本社会で進む少子高齢化の現実を目の当たりにした。筆者(32)と同じ年齢の子供を持つお父さん、お母さんたち。筆者から見ると、おじさん、おばさんなのである。
髪の毛が薄くなっているおじさんはめずらしくない。ファッションセンスがおばさん化しているお母さんたち。変に高そうなスーツ。年齢は顔に刻まれた深いしわと濃い化粧から容易に30代半ば以降と推定された。
記念撮影のときに、雛壇で隣り合ったおばさんのひとりが、不意に私の顔を振り返って見て、こう言った。「○○中学で一緒だった○○くんだよね」
なんとそのおばさんは、筆者と同い年。中学時代の元クラスメートである。元クラスメートの娘が、偶然にも私の娘と同じクラスになるとは。
その偶然にも驚いたが、彼女のおばさんぶりにはもっと驚いた。一体どういう雑誌見ればそんなんなるんか?
30代を迎えた段階ジュニア世代。なんなんだろう、この年増ぶりって一体。あー歳を取りたくない。なぜってそれは、死ぬのに近づくことを意味するから……。

やっぱりコーヒーが好き

近所にコーヒー豆を独自に仕入れて焙煎して販売する店(コーヒー豆店)が増えた。
脱サラしたコーヒーオタクがさもこだわり満載で始めました、みたいなのが多い。そして同業他店の悪口を言ったりもして結構おもしろい。
値段だがスーパーやアスクルで売っているコーヒー豆にくらべてだいたい5倍ほど高い。100グラム500円前後である。一杯8グラムくらい使うとして、だいたい一杯40円。
煎ってから2~3日置いたものを、挽いてすぐ飲むのがうまいといわれている。価格が高いのは鮮度がいいから、あと豆自体もそれなりに違うんだろう(無知な消費者をだましているところはあるだろうが)。
何しろ高いのであるけれども、とってもおいしいから、高いだけはあるということはいえそうだ。というのも、5倍高い近所の脱サラおやじが煎って挽いた豆のコーヒーを飲むと、アスクルやスーパーで売っている安い豆はまずくて飲めなくなる。
ドトールとかのコーヒーでさえ、あやしくまずく感じるから不思議。もちろん以前は超うまいといって喜んで飲んでいた。
筆者はフェアトレードとかアグネスチャンとかだいっ嫌いだから、もううまいコーヒーをこれからもジャンジャン、飲みたいと思う今日この頃だ。自分で入れる、そのコーヒーは、高いとはいえ、たったの50円ほどである。キモイ缶ジュースやらに較べれば破格の安さだろう。
しかしかといって、アスクルに載っているコーヒー豆のすべてを試したわけではないので、今後も安くておいしい豆を探し続けたいと思う今日この頃だ。
筆者の好みは、酸味が強くてすっきりとクリアなコーヒー。それに牛乳を入れて飲むんです。コクや苦みは苦手です。
酸味が強い=酸っぱいと思っていたんだけれども、酸味の強い高い豆は、酸っぱさとは無縁である。

ひきこもり、特効薬は

欲望だと思う。
○○したい、という。ひきこもりのひとのそれは、たぶん欲望が弱いと思う。いやもちろん、いろいろ彼らには欲望はあると思う。わかって欲しいとか、人と交わりたい、働きたい、ふつうになりたい。
しかしそれじゃまずい。その先がなさすぎだ。
ただ、こういう筆者も欲望の挫折の先にはひきこもりがあるのではないかと危惧している。しかしそのときも、筆者はすぐに原初の欲望の社会化のプロセスを思い描きながら、がんばっていくと思う。
それは引きこもっていなかった時代のいろんな経験が助けになるだろう。
あー、ちなみに、欲望とは言っても、子供向けの性欲のことでは間違ってもないからね。この間、少女ビデオとDVDというタイトルで投稿したら、過去最高のビジットがあったのには辟易した。
ブログ好きはロリコンなのか?
さてそれはさておき、どうしてひきこもりを書こうと思ったのかというと、NHKスペシャルでひきこもりを特集していたから。一人のひきこもりの人をべっとりと取材していて、非常におもしろかった。彼の部屋、整形前の中山美穂のサイン入りの時計とかかかってて。すべてが15年前のままなんだよ(彼は15年引きこもってる)。
親父にわかって欲しいというのが彼のテーマ。その親父というのがまたひどい。タクシーの運転手か何かなんだけど、まるで沼地のカエルのようにしゃべらない。無視されている気がすると、そのガマガエルに言うひきこもりの男性。
まったく表現力も教養も希望もなにもない。親父のキャラがとにかくひどかった。ちなみにこのひきこもりの男性は、時折リストカットなどをしてサインを発したけれども、親父は対応できるはずがない。

迫害される喫煙者

NYの市長がとんでもなくたばこ嫌いなせいもあって、今やNYでは、公共の場所はもちろんのこと、民間の施設でもレストランはおろかバーでも禁煙だという。
酒を飲みながらたばこをくゆらす、それすらももはや当たり前の光景ではなくなってしまったのである。喫煙者にはいやはや大変な受難の時代だ。
ところで、NYのバーの売り上げは落ちたのかというと、そうではない。これまで、受動喫煙を嫌気して、バーによりつかなかった非喫煙者が、バーに来るようになり、売り上げの下落はないという。
なるほど、たばこを吸わない筆者としても、確かに、禁煙のバーなら行ってもいいかという気分になる。
たばこはみんな体に悪いと言うことがわかっている。また、たばこには大変な税金が課せられており、お金もまた煙とともに消えていく。筆者の住む小金井市は、法人税よりもたばこ税の収入のほうが多いくらいだ。
ところで、ここ数年、日本では喫煙女性が増えている。
筆者は女性心理は苦手である。専門が変態なだけに、女性心理はもちろん、男性心理だってよくわからないのが正直な感想だ。
女性の不可解なのは、喫煙もそうだけれども、何万円も出して、バックを買うことだ。プラダ、エルメス、ルイ・ヴィトン。何でもないバックが、それこそ軽く十万円を超える。
そんな金があるのならば、キャットスーツの一着でも買ってみてはどうか? あるいは、ヴィトンのキャットスーツがあったら、みんな着るのかな?

ビョーキに備えたい

筆者はAFP、二級FP技能士である。何しろ2月の試験に合格した。で、どうなったか。
金の面で言うと、まったくなにも変化がない。まあ当たり前である。
Alt-fetish.comのほうは、会社の収入になるので筆者は金銭面においてはまったく関係がないのだが、これまたひどいユーロ高が続いている。130円を超えると本当に儲からない。
国内のひどいデフレ、とんでもないユーロ高。Alt-fetish.comは逆風の前に、風前の灯火だ。
AFPの知識は、こういうのにはまったく無力である。役に立たない。強いていえば、もしもの場合に補償は万全かをチェックすること。そういう点では、いま、私はビョーキに備えたい。
筆者は高圧送電線のほぼ真下で暮らしており、父親は、白血病で死亡した。白血病の罹患率と、高圧送電線から出る電磁波の関係については、いろいろ議論が続いている。電磁波は「シロ」とはっきりしない証拠である。
だからいつでもガンに備えられるような、金銭的な補償=医療保険に入ろうかと思っている。
ちなみに白血病というと、『世界の中心で、愛をさけぶ
』という本が、白血病をうまくネタにしていてなんだか複雑な気分である。はっきり言って身内を白血病で失っている立場からすると、もうけのネタにされた気分でイヤである。とかいって、すごく泣いてしまったんだけれど。
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ライフプランを作ると、あなたがほしいもの、実現したい夢について、これからどうやって実現のために金をやりくりすればいいのかが分かります。え?そんなのしりたくない? なぜって、それは夢だから楽しいんであって、そんな計算したらつまらんじゃないかって? うーんそんなあなたに、筆者も禿同。
話変わるけど、英会話のイーオンに通っています。うふ、ちょっと優越感。だって、英会話学校に来ている人たちって、筆者とは違って、時間やお金に余裕のある人たちばかりナンですもの。
でもそんな幸せなときも、まもなく終わろうとしている。金策尽き果てたのである。筆者のコンセプトは、生涯学習、生涯資格受験者。次の資格は、CFP(一級FP技能士)&行政書士です。金をこっちに回したいから、もう英会話とはさようなら。というか、英会話、無駄だったわ。筆者には。