アフターコロナ、新スタジオ

 みなさんこんにちは。ALT-FETISH.comはもともと、不肖・私市川が2001年の1月頃、ドイツのマーキスにメールして、まさかのピーター本人から返事が来たことをきっかけにはじまったラバーフェティッシュピープルのためのオンラインセレクトショップです。
 雑誌、DVD、Demaskのコスチューム、MARQUISのコスチューム、BLACKSTYLE、フェティッソ、LATEXA、Rubber’s Finestなど次々取引先を増やしていきました。
 なぜ増やしたかというと、もともとの成り立ちが、私のチンポが起てば買い、起たなければスルーという経営判断1本でやってきたからです。この20年弱のあいだに、何社か参入してきた人がいましたけれども、果たして本当にチンコが起つのかどうか、そういう判断基準があったのかなかったのか知りませんが、消えていくところも多かったです。
 今年の3月から、日本と世界の状況は一変したように思えます。新型コロナウィルス感染症が中国から世界に拡大して、たくさんの人が死んでしまいました。航空産業はじめ、経済も大打撃を受け続けています。
 一方、足下の、というか、おまたのチンコは相変わらず、ラバーに元気に反応しているんです。これって、平家破れて山河ありみたいな、自然の摂理を表しているようで趣深いですね。
 最近、この自粛期間の休業で時間が出来たため(商品も入ってこなくなってしまいましたが、今月回復基調にあります)、近所のお客さんに3密を避けながらお手伝いしてもらいつつ、スタジオの拡張工事を始めています。このお客さんから教えてもらったんですが、「オートガイフィリア」という変態の分類があるそうです。これはなにかというと、自分が女になりきった状態で性的興奮を得る私のことです。ただ、私はただの女ではダメで、ラバーを着たラバーフェチの、M気味の淫乱風俗嬢になりきることで最高の状態になれるんです。
 ラバーを着てこうしたイメージプレイをするのは、本当に楽しく、止められません。人生なにもかも単調で、朝起きてもまずは掃除とか、洗い物などの家事をしないわけにはいきません。仕事はもちろん単調な上に、首になったり、収入が途絶えるリスクが常にあり、うんざりします。そうしたなかで、ラバーを着てM気味の淫乱風俗嬢に変身し、自分の体を使ってあれこれ楽しむ時間だけが救いなんです。
 今回のメールで申し伝えたいのは、特に10代、20代の若い読者の皆さんに、オートガイフィリアの世界に躊躇なく飛び込んでみたらいいと言うことです。店に来る若者の多くは、そんなのはまだ、ぜんぜん関心外だという人ももちろんいます。理由はなにもそこまで、という感じなんでしょう。ただ、加齢は容赦なくすべての人間に等しく生じます。加齢は生活や仕事の陳腐化であり、「飽き」です。その飽きの状態は、さらに加齢が進むことにより、不安や恐怖に変わります。なにに対する不安や恐怖かは人それぞれですが、いちばん大きいのは「死」の恐怖です。つまり加齢は否応なく人を死に近づける。当然です、寿命がありますから。この死ぬってことからくる根源的な恐怖のために、人、特に中年や高齢者はやらかすようになる。そのやらかしの動機が、ガチのやらかしに向かう前に、ラバーを使ったオートガイフィリアに差し向けることで、一応人生は穏やかな感じで表面的には進めることが出来るでしょう。
 オートガイフィリアは男性のうち、ノンケまたはバイセクシャルな性向を持つ人が女装をすることで性的に興奮する現象のことですが、ラバーオートガイファイリアはさらにその中のラバーフェチバージョンです。このように、ある種の性向のカテゴリーに名前を付けて分類定義するのは、私のような哲学学士のインテリの得意技なんです。ただ、他の哲学フィリア、フィロフィリア?とのチガイとして、私は商売をやっているので、他のラバーオートガイフィリアの人にサービスを提供することを使命と任じています(その前にちゃんと仕入れて在庫しろつまり仕事しろってのがもっと重要ですが、これについてはきちんと出来ない理由が昨年3月に自分がADHDだと心療内科医に診断され、今はコンサータを服用することで日々取り組んでいるところですので、どうかみなさま、ご理解とご協力のほど御願い申し上げます)。
 ラバーオートガイフィリアプレイを存分にできる、日本で唯一のフォトスタジオを今一生懸命作っているところですので、期待して下さい。
 概要としては次のようなものです。
場所:東小金井徒歩7分(中央線から見える、中央線の東小金井と武蔵小金井のあいだのどっか、北方向を眺めていると、東小金井を出てすぐ変電所が見える。この巨大変電所の手前に、夏までに看板を出す予定です)
広さ:7㎡
床:コンクリート(つまりあれこれ垂れても大丈夫)
壁:白ホリ、自然光
設備:クレーン
保管ロッカー(ラバーグッズ専用):ニーズが多いので準備する予定です。
 ちなみに、あくまでフォトスタジオ(自撮り可)ですからそこのところ勘違いなさらないで下さい。ラバーオートガイフィリアの最高の時間とは、想像したいちばんやばい姿を何時間もかけて準備して、完璧に変身したあと、拘束されたり、放置されたり、ツルされたりして自分の意識を徹底的にゼロにする、つまり禅の境地、没我の境地に至ることです(決して射精することではないです、座禅でも射精する人いませんでしょう?)。
 あと、これまで200名以上のお客さんと話してきて分かったのは、ラバーコスチュームの保管に皆さん苦労しているという点です。ラバーオートガイフィリアといえども、極端な賢者モードになって全部捨てたりとか。そもそも家族がいて、ラバーを家で保管できないとか。だからロッカーを用意しようと思っている次第です。最終的には、ラズパイで格安で顔認証システムを構築して、会員は誰でも24時間このスタジオを楽しめるようにする野望もあります。
 ところでふと思ったんですが、私は2013年頃、あるモデルさんが「私のおしっこ飲むおじさんいるんだよ」とか、「カラコンまでして女装しておしりになにか突っ込む」とか、そういうのは自分には絶対にあり得ないと思ってきました。でもそれから7年経ったいま、飲むまでとは行かないがそれに近いこととか、カラコンを入れて通常の自分の姿からめっちゃ距離を取る変身プレイとか普通に楽しんでる。人間の性癖は、それこそ性別の自認も含め、加齢に応じてどんどん変わっていくことを身をもって痛感しました。
 そういうわけで、どんどん移り変わる性癖、人間の変態(虫の「変態」という言葉を援用)を受け止める環境サービスの構築という事業をどんどん発展深化させていく所存です。
 8月頃までには、かなり具体的にこのスタジオをご案内できると思いますので、どうか楽しみにお待ち下さい。
【ご注文いただいているお客様へ】
きょうは7月6日ですが、手元の受注票を見ると、2月のお客様もまだ納品が出来ていない有り様です。本当に申し訳ないところです。一応、6月に緊急事態宣言が解除され、東京都の自粛要請もなくなったため、ストア・スタジオは感染予防に配慮しながら営業をしています。しかし、店に在庫があまりないので、来ていただいても別のお店をご案内しているひどさです(もちろんエルベさんとか、クラゲさんです)。今月、来月は店の工事現場を「見学」していただけます(ただし営業時間=木曜除く毎日夜8時からのみ)。もちろん無料ですし、見学に来ていただいたお客様は、スタジオオープンしたら無料で1回ご利用いただける招待状をお送りすることにしています。あと、ラバーオートガイフィリアであるならば、ぜひ、スタジオでやってみたいことなど教えていただきたいです。「今日行ってみようかなー」と思ったら、まずはお電話下さい。070-5087-9619 市川でした。
【Youtubeライブ配信やTwitterライブやった感想】
この数ヶ月のあいだに、いわゆるライブ配信というのをやったんですが、視聴者数が0とか、多くて4とか、しかもすぐに1とか0になる。そういう「リアルタイム」に徒労感が募り、3回くらいやってやめました。結局、オートガイフィリアは、他人(それも同性)がそういう状態で恍惚としている様を見たいというのはない、私だってない、それだけのことなんですね。