ビバ!ゲイカルチャー

 マツケンはゲイだという。なるほど、光り物を愛用したり、一般的な常識からは考えられないサンバでCDを出したりと、ゲイ特有のカミングアウト、「私を見て」症候群の一端ととらえられなくもない。
 私自身はゲイかどうかは分からないけれども、異様にペニスに執着があったり、男といる方が安心したり、ラバーフェチだったりと、そう思われる節がいくつかある。そしてAlt-fetish.comのお客さんにも少なからずゲイの方がいる。
 思うに、現代社会風俗に対して、うんざりしていることとゲイであることはある程度関連があると思う。それは陳腐化からの忌避行動というかたちで、でる。世の中の諸活動、諸事象に対して、陳腐で耐え難いものを感じるのなら、その人は特別な感性を持っていて、ゲイである可能性もあると思う。
 私は、いまの日本ならば、ゲイであることでより豊かな人生を生きられるのではないかと確信している。ゲイはひとりか、もしくは子供を作らないパートナーとの共同生活を営む。子供を作らないだけで、もうその人は子供を作る人に比べて一歩も二歩も有利に、充実した自己実現を達成できる時間や金といった機会を手にすることができている。
 Alt-fetish.comでは今日、オリジナルラバーキャットスーツの打ち合わせが行われた。どこにも売っていない、価格も安い、超オシャレでゴージャス、ピッチリした最高のスーツを作ろうとスタッフ、デザイナーは知恵を絞っているところである。接着方法などはBLACKSTYLEが親切に教えてくれる。修理や補習も受け付けて、長く着られる一着を提供し、顧客と生涯を通じた関係を保てるような、そういうメーカーにAlt-fetish.comはなりたい。
 ゲイの人に評価され信頼してもらってはじめて、Alt-fetish.comはフェティッシュカルチャーの一翼を担いうる有資格者ということができよう。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com
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