今日は眼鏡を変えてみた

 昨日、同居親族の過失により筆者の眼鏡は破壊された。
 しかしこの眼鏡、いつ買ったかもあまりよく覚えていないが、たぶん20世紀のかなり終わりのほうだと思う。
 今日は無印良品で眼鏡を買った。一時間でできるといううたい文句につられ、しかも値段が税込で10500円という安さ。店員が非常に知的で専門家だったのでその辺も感銘を受けた。まさに価格によって期待される以上のサービスをしているという感じだ。
 眼鏡は、フレーム部分、ツルの部分、レンズの形という3つのカテゴリーそれぞれにおいて豊富なバリエーションが用意されている。それぞれが3000円強で、みっつあわせてひとつの眼鏡になり、10500円になる。
 同居の親族(第一順位の法定相続人つまり配偶者)が冬ソナにはまっているため、当該ドラマの登場人物のひとりに筆者の外観が似るよう、当然に眼鏡は選択された。まさに通謀虚偽表示そのものだ。いや、動機の錯誤か? 似ていると思ったから買った、しかし実際には似ていなかったのなら動機の錯誤だし、似ていないと知っていながら、似ているようになるから買うなら通謀虚偽表示だ。
 ところで眼鏡は通常5年程度で減価償却したいと考えている。今回買った眼鏡は10500円なので、年間2100円となる。
 新しくできあがった眼鏡をさっそくかけて無印を出て、吉祥寺の南口の雑踏を眺めてみると、ラバースーツを着せたい若い美女がいっぱい目に入ってきて困った。
 冷静さを取り戻すため、8/6にユザワヤの地下にオープンした啓文堂書店に行って様子をうかがう。なるほど地下とは思えないくらいの明るさだ。この照明什器は一機、定価で6万円するんだと親族に言ってみたがシカトされた。料理雑誌の表紙にカボチャの写真が載っているのを見て思いだした。
 破壊された先代の眼鏡は、上から巨大なカボチャが落ちてきて壊れた。そのカボチャを放擲したのが親族のひとりというわけである。
※お詫び……済みません、昨日紹介したビザールナースの臨床研修(仮)、筋が若干違いました。詳細は商品アップ時にお願いします。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com