ラバーキャットスーツのプロジェクトは現在富士山登山でいうと5号目に到達した。すでに、試作品レベルでは十分商品として成り立ちうるクォリティを実現している。あとはブランディング戦略とか、マーケティング、商品バリエーション、サイズ展開など、これをショーバイにつなげるためのプロセス───概して面白くない───が待っている。
今日も、デザイナーがやってきて型紙と格闘していた。(ここからプロジェクトX風に)
じつはTシャツも作ることになった。きょう、Tシャツの試作品をはじめて着て、驚いた。これはキャットスーツよりも全然手軽に、ラバーフェチの醍醐味が味わえるぞ。それに、見た目も、腕や首から素肌がのぞいていたほうがむしろエロイのだ。市川哲也はさっそく勃起した。しかし、足もとには最近言葉をぽつぽつと話すようになったばかりの1歳の子供が、鼻水を垂らして小さく震えていた。父親のかっこうが怖いのだ。すると突然、ヘクシュッと子供、青っ洟をたらした。ティッシュの箱に手を伸ばし、「ティッシューティッシュー」。市川が拭こうとすると、妻がいった。「わたしが、やります」(プロジェクトX風は終わり)
そもそもAlt-fetish.comがラバーキャットスーツに投資しようと思ったのは、輸入物ではどうしても価格が高いし、デザイン的にも面白味に欠けるからである。しかしはじめてみて思ったが、価格を下げるとデザインはある程度犠牲にせざるを得ない。逆に、デザインを追究すると値段にかまっていられない。このふたつは相容れないのである。
そこで、価格をできるだけ抑える代わりにデザインはシンプルにしたものと、デザイン面でとても素敵だが価格は高いものとふたつの軸を設定し、両方のラインでバリエーションを組むことにした。
さらに、デザインの付加価値を出すため、Alt-fetish.comオリジナルというのはやめて、独自のブランドを構築し、そことAlt-fetish.comが独占販売契約を結ぶという仕組みにした。小売りのオリジナル商品(PB商品)はどうしても安っぽいイメージがある。またこの企画自体最初の言い出しっぺはある若いデザイナーなのである。Alt-fetish.comではないのである。オリジナル商品ではなく、Alt-fetish.comとは独立したブランドへ投資するというのがより実状に近い自然な姿である。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com
info@alt-fetish.com
“国産ラバーキャットスーツプロジェクト” への2件のフィードバック
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楽しみにしてますよ。是非どんなカットラインなのか見てみたいです。
すごく楽しみです。
いつごろ見せてもらえるんでしょう?ワクワクです。