ラジオで云っていた。理由はいろいろあるだろうが、筆者の推論は世の中いろいろなことが見えすぎてきたからではないかと思う。
ネットやメディアの発達で、さまざまな情報がかつてなく安価に、タダ同然で手に入る時代。結婚しても結局家事育児の負担は女性に来るという将来と、いまの独身の身分でいる現実と較べると、あえて結婚しようという動機が強まりづらい情報がより多く流通しているのだろう。
結婚してもすぐに日常が変わることはない。むしろ子供を産んだ後が壮絶な日々となる。
子供は秩序ある暮らしを破壊するアナーキストである。この子供を、かわいがって育て、社会の一員として立派に更生(?)させるのが親のつとめであり、それは無償の労働、というか、むしろ金を払ってそうする必要がある。
この子育て費用は近年増大の一途をたどっている。
ただこれは一般論である。筆者は子供がいる身分であるが、ただ一つ言えることは、独身時代は本当に自由だった、それだけだ。ちなみに筆者は自由はあまり得意なほうではない。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com