「フェティシズム」をひもとくと「呪物崇拝」とよく辞書には書いてあるようです。呪物(=フェティッシュ)とは超自然的な力(呪い)を持ち、人間にプラスマイナス両面で影響を及ぼすと信じられていて、神聖視される物。古来より、それは岩石、動物の歯・骨・頭髪、木の根などでした。こうした呪物を崇拝する行為そのものを「フェティシズム」というわけです。
ここから発展して、ブーツフェチならば、ブーツという呪物を、人間精神に影響を及ぼす(興奮を引き起こす)物と信じて神聖視し、これを崇拝することをいいます。しかし、最近は「呪物」が古来より持ってきた宗教的意味合いが薄れてきています。そこで私たちは、フェティッシュとは、セックスでのオーガズムや芸術活動、場合によっては消費行動にさえ、多大な影響を与える(インスパイアする)契機を持つ「もの」である、と考えています。その「もの」は、人によっては性的満足を与えてくれる「もの」だし、それを見ると表現したいと思わせる「もの」かも知れない、そしてまた、ほしいと思う「もの」でもあることでしょう。
当サイトでは、数多くある既存のフェティシズムの中でも、とりわけラバー・PVC・レザーフェティシズムを専門としております。これらのフェティシズムの根底にあるのが「ビザール」という考え方です。
Alt-fetish.comの想定するビザールとは、ラバーやレザー、PVCなどの素材がもつ身体への密着感、拘束感と、光沢を放つ外観というふたつの作用から得られる性的な快感を志向する哲学のことです。
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