夏のラバープレイ体験

 クライアントから工夫を凝らしたラバープレイの体験談が送られてきた。ご本人の承諾が得られたので、みなさんにもご覧いただこうと思う。
 Aさんと仮に呼ぶ。AさんがAlt-fetish.comを通じて手に入れたのは、BLACKSTYLEの黒のキャットスーツで生地の厚さが0.35ミリ、ソックスとグローブが付いたものである。
 キャットスーツにソックスとグローブが付いているというとなんだか素っ気ないが、グローブないしソックスに、キャットスーツが付いていると思うとどうだろう。グローブなんだけど、全身を覆うグローブ。ものすごいフェチ度が高い、とんでもないグローブだ。
 Aさんはそういうグローブ、もとい、キャットスーツを手に入れた。実際にこうしたオプションで頼んだのはAさんがはじめてである。
 筆者もどうなのかなと思っていたが、実際に商品を見てみた感想は、百聞は一見に如かずだ。グローブとキャットスーツ、そして爪先まで、一体となってつながっている、その事実が圧倒的な迫力で迫ってくる。もちろん筆者も今度頼んでみようと思ったのは言うまでもない(それもマスクつきに挑戦したい)。
 Aさんの体験談。
「キャットスーツを着て(ソックス&グローブで頭部以外覆われる)、ラバーマスク(別サイトで購入したも)をかぶり、耳栓にボールギャグを装着してアナルをディルド(張り型)で攻めます。」
 このあたりの入り方は晃子さんと同じだ。感覚の遮蔽が完璧であればあるほど興奮も高まる。
「以前、キャットスーツ以外の道具で試してみたことはありますが、興奮度の高まりが違いました。キャットスーツが全身に張りつい否が応でもその存在を誇示して、感度が上がっているように思えます。ペニスはラバーキャットスーツの中におさまっていますが、特に触る必要なく、張り型の抜き差しで女性のようなオーガズムを得られました。」
 ラバーを着ると性的な感度、特に触感があがるのはなぜなんだろう。ざわざわとした興奮が全身の皮膚から脳へと入ってくる。
「完全に非日常状態・・と管理人さんもメルマガに書かれていましたが、まさに自分の体の状態で興奮するといったかんじでした。」
 そうなのだ。昼間、スーツを着たり、この季節だとTシャツにジーンズだったりするわけで、日常の見慣れた自分の身体の外観が、ラバーを着ることによって一変してしまう。外観を変えることが、これほどまでに人間の感性に影響を及ぼす───これは実際着た人間にしか分からない。
「ここからは着用感などの感想です。ソックス部分ですが、問題ないようでよかったです。足のサイズは24~25.5が入るので余裕も若干あります。心配だった少し太めの腰回りも余裕があって大丈夫でした。別サイトで購入した時はフルオーダーしたのですがサイズがぴちぴちで(^^; 写真で説明していた通り、上半身にはかなりの余裕のしわが見られますが、汗を大量にかいた状態ではその余裕の部分がこすれる事が逆に快感になりますね。」
 自分で着て、何度もプレイを楽しむにあたっては、実用性重視ということで、多少余裕があったほうがいい。
「グローブ部分は手首の所を通り抜けるのが若干きつめですが、手首は太いほうではないので鬱血などもせず大丈夫です。腕&指が男にしては短めなのでグローブの指先が余ってしまいます(^^;」
 グローブ一体型はきつすぎて鬱血してしまうのがいちばん恐いので、これはよかったのではないか。
「汗をかく量はやはり凄いの一言です(笑)。キャットスーツで運動がてらついでにダイエットも目指していたりします(^^)」
 キャットスーツを着ていると、エアコンをガンガンに効かせて部屋は涼しいし、別に熱いとも感じないのに、なぜか汗が水のようになってしたたり落ちてくる。
 だから、最近では室内でも起こるといわれている熱中症を避ける意味でも、水分はすぐに取れるようにプレイ前に準備しておくのは必須だろう。筆者は家族がいる台所に水を飲みに行くために、一度着たラバーを脱いで普段着に戻らなければならなかったことがある。そういうことはぶち壊しである。面倒くさいんだけれどもマスク越しに水を口からこぼしたりすると、ラバーと皮膚のあいだを流れる水滴が身体を愛撫する超絶体験もある。
Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com
Aさんありがとうございました。