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          スノッブを究めるファッション誌gliのSEX特集 
             ファッション誌のセックス特集は、ほとんどの場合、フェティシズムを取り上げる。アブノーマルなセクシュアリティこそが、ファッションのメインストリームの源泉なのだと、まるで鬼の首を取ったかのような物知り顔のその言い方には、毎度腹立たしい。写真がいいからつい買ってしまうが。 
            「gli」(講談社)が「秋のファッションキーワードはSEX」と銘打っているので、パラパラとめくる。やれアメリカの次のセレブは誰だとか、やれ渋谷に「業界人」が集まるカフェが話題だとか、そんな虫ずが走る田舎根性丸出しの記事を怒り狂いながらめくりとばして、ようやくフェティシズムのページが。エナメル、長手袋、ベルト、ロープ風合いテムなどが今年の秋冬スタイルにおいて重要なスパイス役を果たしているので、ハードで刺激的なフェティシズムの世界がトレンドと絡んでいる、というのがわずか468文字の記事の趣旨。トレンドの火付け役はずいぶん前の例の、ミリタリー系フェチ満載の倒錯映画「愛の嵐」だとしている。 
             写真はどこかのフェティッシュパーティのスナップショットと、フェティッシュ名テイストで知られる著名ブランドVIVIENNE WESTWOODやYVES 
            SAINT LAULENTのショーのフォト(それほどでもない)。 
             それほどでもない記事と写真に失望したが、この手のファッション誌には、お楽しみの超金のかかったブランド広告の一流のファッションフォトが見られる。LOEWEはレザーのワンピースに、すねくらいまであるピッタリしたブーツ。ワンピースのジッパー遣いがいい。60ページには、やってくれました、CHANEL! ひざまであるロングブーツを履いた、素っ裸のモデルの写真。キャプションは2001 
            AUTUMN New Boots \150,000。素材はエナメルだろうか? 75pは黒革の長手袋、ロングブーツ。どう見てもヤバイ着こなしだが、モデルと、フォトの持つストーリーが優れているのでクールだ。CoSTUME 
            NATIONAL社製のこの長手袋のお値段は10万以上する。そして、86pは30万近いレザーパンツ。茶色で、かなりフェティッシュだ、このパッツンパッツン具合が。このハードなレザーの質感が素晴らしい。DOLCE&GABBANA。 
             さらに154pは黒のロングレザー・エナメルブーツばかり6本物撮り。贅沢な誌面レイアウトで、ブーツを堪能できる。日常は夏だが、気の早いモードの季節はもう秋冬。楽しみな季節になってきた。2001.7.28▲ | 
         
       
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