彼女と上手にラバープレイへ持っていったケース

 Alt-fetish.comが実施している常設アンケート(ご意見箱)。かなりドキドキすることが書かれたものが届いたのでご本人の承諾を得てみなさんと一緒に見てみよう。
「はじめて生地見本を請求させてもらいます(編註:生地見本とアンケート回答はセットになっている)。
今の彼女が私のフェチに理解(理解というかはじめて知ってかなりはまってくれてますw)を見せてくれているので二人でラバーを着てラバープレイをしたいという事になり生地見本を請求させてもらおうと思いました」
 まるで私の分身のようである。おそらく世間のラバーフェティシストというのは、私もそうだが、パートナーも得ることなく、またラバーフェチの話題を共有して盛り上がれる友人もなく、ひたすらひっそりとネットに向かっている人が多いだろう。そうしたなかで、この鈴木さん(仮名)は彼女にこうして披瀝し、一緒にプレイしたいという「事になり」という。ものすごくドキドキしてしまった。がんばれっていう気持ち、大丈夫かおいっていう気持ち。じつは市川哲也といえども、身内、他人を問わず自分以外の人にラバープレイをしようと提案したこともなければ、したこともないのであった。
 そういうことで続きを見ていこう。
「私がラバーだけでなく女性の身体をぴったりと包むもの(ストッキング等)に性的興奮を覚えるので彼女もパンスト等を「これ光ってていいでしょう?」と言って買ってきてくれたりするようになりほんとに嬉しい毎日を送っています。」
 彼女が案外すんなりと受け入れてくれたことに私は驚いた。確かにラバープレイというのは、「女性の身体をピッタリ包む、光るもの」というカテゴリーでいえば、受け取り方によってはファッショナブルでちょっと変態っぽい、それでいてマニアックな趣味には堕ちない程度のソフトSMの一ジャンルといえなくもない。それに、バットマンとか、スパイダーマンのように有名どころがよりこうしたコスチュームを身近なものにしてくれているのも寄与するだろう。
 投稿者・鈴木さんはこういう。
「あまり自分でも何に影響を受けているかわからないのですが子供の頃にドロンジョや特にサイハイブーツを履いた女性に(実写でもアニメでも)興奮してたような気がします」
「彼女」氏にとって、ドロンジョが彼の性的な欲望を刺激するメカニズムに謎めいたものを覚えるにしても、嫌いになったり分かれようとは思わないはずだ。むしろそういう態度をとる彼女ならば最初から分かれた方がマシである。つまりラバーフェチの開陳がこの場合、愛の試金石になっている。愛だけではなく、その彼女のリアクションからいろいろなことが分かるだろう。鈴木さんは続ける。
「今の彼女と言っているんですが私が仕事から帰ってくる時に彼女がキャットスーツ等(私が前もって今日はこれね等と伝えておくw)に着替えておいてもらって私を迎えてもらいます。そして、そのままの姿の彼女と食事してそのままプレイに入るってような事をしてみたいですね」
 マンションにも豪華なエントランスが当たり前になった今日、ラバーキャットスーツプレイにあたってもこうした前フリはもはやめずらしいことではない、にしても、だ。家に帰ってきたらキャットスーツ姿の彼女が出迎えてくれるというのはまさしく私たちフェティシストの理想ではあるまいか? 子供はもちろんのこと、私のキャットスーツ姿に「キモイ」としか言わない妻がいる私には望むべくもない、うらやましい境遇だ。
「具体的にはキャットスーツ姿の彼女を拘束などして責めてから私もキャットスーツに着替えて二人でひたすら愛撫しあいたいですね」
 技。緩急、あめとむち。性的な興奮を直線で高めるのではなく、曲線を描いてのぼりつめる奥義である。そして、「ひたすらふたりで愛撫する」というところに私は彼氏の愛をみて感動したのである。ラバーフェチだろうがなんだろうが、たがいに愛し合っているのがポイントだ。幸福なことに、私たちのラバースーツが、その愛を高めるのに貢献している。
「彼女のキャットスーツやプレイスーツ姿の写真やビデオ等を撮って二人でそれを見ながらのプレイもいいですね。写真は何枚か撮っていますけどビデオはこれからです。彼女も二人でもっと色々な事をしたいねと言ってくれているのでこれからまだまだ二人で楽しんでいきたいと思っています」
 自分の姿をテレビに映し出すという遊びがここまで手軽なものとなったのは、廉価で手に入るデジタルビデオカメラのおかげだ。その姿がどれほどの興奮をもたらすか。ふたりが禁断の領域へとしっかり手を握りあって入っていく、その後ろ姿を私たちはしずかに見守りたい。
 さて余談だが、この鈴木さんは、謙遜されて文章は拙いとか、アンケートに書き込むのはドキドキしたとかおっしゃっていたけれども、とんでもないことだ。素晴らしい雰囲気の伝わる秀逸な文章だし、アンケートにはどんなことでも書き込んでもらいたいと思っているから、ぜひどんどん書いてもらいたい。ネットだと姿が見えない分、必要以上にあれだけれども、わたしたちはみんな普通の人=一般市民=納税者=国民年金被保険者!?ですから。
 また、これをお読みになって、自分はこういうふうにパートナーとプレイを楽しんでいる、みたいな体験をお持ちの方は、どうやってラバーフェチであることを告白したか、また相手のリアクションはどうだったかをお寄せ下さい。こちらで紹介してみなさんのヒントにさせていただきたいと思っております。
現在出品中のオークションに関しましてお願い
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・0.35ミリのものは34650円、0.6ミリのものは38850円(いずれも税込)を超えると、Alt-fetish.comで新品が手に入ります(納期は1~2ヶ月程度)。あまり高値追いをしないようご注意下さい。
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Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com
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