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フェティッシュジャーナルや、ALT-FETISH.comのコンテンツを担当して3年近くになるが、このたび、ラバースーツ姿ではじめて他の人と一緒に撮影されることとなった。もちろんこのスペシャルコンテンツ「LOVE
MEETS RUBBER」企画のためという名目こそあれど、ふだんは納税もすれば教育の機会の付与もすれば勤労もする一市民たる私が、会ったこともない人とふだんオナニーするときの制服を見せてしまうというのだからこんなに恥ずかしいことはない。
みなさんは、いろいろな用事があるなかで、人生の貴重なひとときをALT-FETISH.comを見たり、ラバーグッズを楽しんだりして過ごしてくれている。それはみんながラバーが好きだからで、ラバーを見たり着たりすれば、脳からドーパミンが出て、そしてラバーを着た場合は汗もたくさんかき、新陳代謝が活発になることだろう。それはとてもしあわせで、健康なことだと思う。私はなんのためにラバーを着るかといえば、そうしたみなさんのしあわせや健康を願ってこそである。それが究極的な目的と言えるのではなかろうか? 30歳を過ぎ、人生の残りの時間が刻一刻と減っていくなかで(エー、もう?)、これまでのようにオナニーのためとか、金のため、家族のため、そういったものではなにかコトをなす「動機」にはなりづらくなってきている。もちろんそういったものも短期的なモティベーションにはなるが、もっと遠大なことのために動いた方が何となく自分も癒される。
今回一緒に写真に写ってくれたラバーガールは、いうまでもなくなんこさん。この特集のメインの人である。そして、撮影してくれた名誉ある著作権者、それはかぼすさん。なんこさんの恋人にして、非ラバーフェティシスト。非ラバーフェティシストなのに、赤の他人で変態の私と、最愛の恋人が、目の前で全身ラバー姿で密着するその姿を、2時間にわたり百回以上シャッターを押した。エライ!
かぼすさんはむずかしいと何度も呻きながら、それでも大きな体を上に下に動かし、ときには腹ばいになり、ときには「スベリ王ラバピカ」のせいで滑りそうになりながら、懸命にシャッターを切り続けた。撮影後、いちばん元気だったのはなんこさん。次に爽快な気分だったのがたくさん汗をかいた、不詳市川(なにしろすごい汗で、袖口からポタポタ汗が垂れ続け)。もっとも脱力して疲れ果てたのがかぼすさん。カメラマンがいちばんたいへんなのであった(しかしこの撮影後、ほどなくしてふたりは愛の行為に及んだというのだからその体力には脱帽である)。
撮影後の感想、それは「楽しかった」というもので三者一致した。三人とも、この作品を発表できたことでとても満足していると思う。撮影中、私はある種の感慨に何度か襲われた。それは、生きていてよかったというもの。他人とラバー姿で相対することがこんなに素晴らしいのかという発見の感動。もちろん撮影なのだから、性的な満足に至るようなことは一切ないが、そうしたものを超えるもっと大きな満足感、スポーツで結果を残したあとのような、身も心も爽やかな気持ちである。感動はラバーを脱いでふたりと別れたあとも長く私の心を満たした。
今回の作品を魅力的にするため、ALT-FETISH.comでははじめてストロボ光をディフューズするバンクボックスを採用。かなり大きなバンクボックスのおかげで、ラバーの広い部分が白くスクエアに反射し、車のボディのような美しい光沢感が得られた。
(C)ALT-FETISH.com(C)なんこ、かぼす、市川哲也(photos)
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