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ヘヴィー・ラバー・マガジン No.28  価格(税込):3360

原題:HEAVY RUBBER FETISH MAGAZINE No.28
雑誌  
132p(オールカラー)
MARQUIS
2010年 ドイツ
大きさ:A4

修正個所あり

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数量:


在庫状況:通常48時間以内に発送

フェティッシュコード
【アイテム】ラバーブラ,ロングブーツ(編み上げ),ロングブーツ(ジップアップ),ショートブーツ,ピンヒール,ラバーストッキング,ラバーキャットスーツ,ラバー全頭マスク,ガスマスク,グローブ,コルセット,鞭,SF系エロティックコスチューム,半透明ラバーアイテム,ラバー修道女
【アクション】ボンデージ(鎖),マスターベーションっぽい振り付け,セックスっぽい振り付け,ラッピング,エロティックポージング,酸欠(悶え),調教(SM),スパンキング
エディターズレビュー

巻頭言

 ひとたび、特別なフェティッシュへの感受性をあなたが備えたなら、それは一生続く情熱となります。そんなもんだから、フェティッシュな画像とか物語を探す途上において、同じ人に何度も出くわすわけです。そういう人たちにおいて、フェティッシュなライフスタイルが今も実践され、熱い情熱が尽きることのないアイディアをうみだし続けています。
 とても素敵なラバーシスターズが、今号の表紙です。モニカとジャクリーン。世界でももっともユニークな2人であることは間違いありません。何てったって片方はホントの女だからです(つまり片方は男)。どっちが本物の女か、見分けるのは難しいです。お姉様は、ドイツの効果の高い変身技術で完璧にラバー女装してます。身体のボディ部分はヘビーモールディッド(重成型?)されたラバースーツで覆われて完全にトランスフォームしている。完璧な形の乳房は「メガ」クラスまであらゆるサイズがそろいます。全身にヘヴィーラバーの装備をまとって女装が完成します。このふたりの変態妄想は尽きることがない、とそう感じます。
 究極のビザールをかわいく体現するラバークリーチャーたちが私たちを誘惑します。光沢のあるラバーで完璧に覆われた身体で。自分をうまく見せることに長けたフェティッシュモデルやラテックスドールたちがネットやSNS上にはあふれかえっています。でも彼女たちは、レディー・ガガに単にファッション的にインスパイアされただけの場合が多い。私たちが本当に関心を注ぐのは、彼女たちの誰が本当にラバーフェチなのか、です。ラバーフェチとしてのライフスタイルを本当に実践しているのは誰なのか、いかにラバーフェティッシュを体現しているかが気になるところです。ラバーフェティッシュライフの真実の実践者でラバーフェチの女性だけがこのフェティッシュマガジンの主人公になります。今号ではディー・ドナテラ、モニク・ヴェガス、ケリー・ラプルガーです。そしてラバー・サラと彼女のプレイメイトのソフィー・ローガンも。
(ピーターはつねに最新のメディア事情をチェックしラバーフェティシストの動向にも目を光らせます。彼はもともと広告代理店のアートディレクターという経歴もあるので、媒体全般への感受性は高い方でしょう。今回前段では、ラバーを使った身体変容に言及しています。表紙もそうですが、ラバー女装は今日、非常に進化し、体型はもはや本物の女性と区別つきません。英語では女装はトランスヴェスタイトといわれていますが、これは女装に限らず、もっと広い意味で、性を超えた別の生き物への「変態」(生物学上の)をも意味することに注意が必要です。わざわざラバーを着て単に女性化するだけで興奮する段階はすぐに去り、もっと別の何か、奇妙で見たこともない「生き物」に完全同化することこそラバートランスヴェスタイトファンタジーの醍醐味です。後段ではおなじみレディー・ガガに影響を受けて、表面だけラバーフェチっぽくする「似非ラバードール」がSNSなどのコモディティ化したオンライン媒体やツールにあふれるようになってきていると警鐘。というのも私たちがつねに求めるのは、本物の女のラバーフェチ、美しいモデル並みの容姿を持つのに、じつは、超ヤバいラバーフェチ女だからです。でもそれって永遠の幻想だったりして。以上解説は市川哲也でした)

主な内容

ラバー・ビューティ

グラビア特集3本。

ラバー・ファッション

巻頭言で触れられたラバーシスターズの新しいラバースーツの数々を紹介。日焼けサロン、屋外、病院、浴室、洞穴?、室内などさまざまなロケーションでラバー撮影。フィーメールマスクをかぶった無表情なプレイヤーがラバースーツ姿でみだらな行為にいそしむ。モニカとジャクリーンはラバースーツやマスクによる完全なる女装、ラバードールスーツのトータルなソリューションを自身のサイト2nd-skin.comで展開している。そこでは空気でふくらませるポケットやシリコーンで女性の体型を再現した特殊なラテックススーツ、フィーメールマスクを販売(数十万)。希望者には直接カウンセリングや、スーツを使った女装化のレクチャー、関連ビデオを見ることもできる。ラバードールファンタジーを具現化する驚異の実践者である。

ラバー・フォト

グラビア特集2本。ラバーシスターズによるヘヴィー・ラバー・エクスペリエンス実践のフォトドキュメント。スーツの着付け、ウォーキング、バキュームベッドプレイ、屋外プレイ、スパンキング。とりわけ見物なのは後半65ページからのフォトショット。全身黒のトータルエンクロージャーキャットスーツ、ガスマスクでフル装備のラバーシスターズは表紙に起用されたシーン。この3人かなりの迫力。互いの装備の装着を手伝ったり、マスクを触ったり、カラダをまさぐり合ったり。かなりの興奮状態だ。

ラバー・ストーリーズ

ラバービザール小説1作品。日本が誇るラテックスコスチュームのアーティスト、Kariwanzが写真協力。

ラバー・エクストラ

グラビア特集4本。スリンキー・スキン、L-A-TEX.com、ネットフォウンド(ヘヴィーラバーベストオブウェブ)、ビザールバザール(通販)。今回はL-A-TEX.comをフューチャー。
HEAVY RUBBER FETISH MAGAZINE No.28 84ページ特集「アレクサンダー・ホーン L-A-TEX.comの歴史と現在」 記事抄訳
アレクサンダー・ホーンはむしろ古典的なカメラマンといえる。なぜなら彼の写真はほとんどわずかにしかデジタル加工やレタッチ処理されていないからだ。彼はそうした古典的なカメラマンはもはや絶滅危惧種の職業だと知っている。というのも今日、誰でもフォトショップさえ使えれば、つまらない写真も傑作に加工することができるからだ。「私は依然としてアナログ写真を撮っている。そしてこれは続けようと決意した」彼はそういって笑う。「理由は単に僕が怠惰だから。写真を撮るときに、完璧なものをその場で撮れば、あとでデータをいじる手間が省けるだろう」
 ホーンは1990年代の初めにフェティッシュな作品を撮り始めた。彼は、何を自分が求めているかがよく分かっていなかった。ラテックスをまとった美しい若い女性の姿を。数年がかりで彼は自分のスタイルを確立した。素人モデルを使うから、彼はプロ以上にライティングに拘る必要があった。この熱狂的なフェティッシュへの情熱のすべて、本当のフェティッシュ感覚、そして本物のルックスは、デジタル加工処理をうわべに施しても決して得られるようなものじゃない。
 ホーンは1995年にウェブサイトL-A-TEX.comをはじめた。作品をより大勢の人に見てもらうために。何年も続けるうちに新しいアイディアを見つけるのがだんだん難しくなってきた。結局繰り返し作品を撮るしかない。「実際、僕は同じものを何度も撮ってきた。でもその理由はたった一つ、そうすることによってしか、上達する術はないと分かってるから。まあそうはいってもコスチュームを変えたりして新しい作品を撮る試みにはトライし続けているけど。」
 たいていのホーンのモデルは、若いし、当然コスチュームだって持っていない。だから北ドイツ出身のこの写真家は自分で専用ワードロープを構築するしかなかった。「いやー高く付いたよ、撮りたいもの、気に入ったものは全部自腹で買ってきたんだ。幸い、最近ではいくつかのラバーコスチュームのメーカーがかなりのリベートをくれるようになってきたけどね」
 ホーンの写真は彼の好みを反映している。そして美を表現している。フェティッシュに内在された。ビザールなタッチの写真からでさえ、美はそこにある。もちろん、汚らしさやポルノチックな表現抜きで。ラテックス、マスク、そしてボンデージはアレクサンダー・ホーンのメジャーな要素だ。それらは私たちにヘヴィー・ラバーの風をまっすぐに届けてくれる。
インタビュー
MARQUIS(以下M):いつウェブサイトを始めましたか?
Horn(以下H):1993年に最初のフェティッシュ写真を撮りました。サイトを始めたのは1995年です。
M:どのくらいの業務がこれらのアップデートの裏側で行われているんですか? デザインや、特に全部無料で公開しようとしてからの。
H:めちゃめちゃたくさんです。全部やってるんです、自分で。プログラミングから何から何まで。しかもオープンソースのコンポー年つとかASPなども使わずに。
M:モデルでは、素人も、プロも使ってますね。素人モデルとプロの違いってどんな感じですか?
H:私はプロのフェティッシュモデルの多くと仕事をしてきました。たとえば、ジーン・バードット、ダンテ・ポッシュ、スウェイ、ダイアナ・ナイト、ラバードール、レベッカなどです。
プロと素人、それぞれメリットデメリットがあります。経験豊富なプロフェッショナルモデルの場合、最初は仕事しやすいでしょう。緊張感や不安感が少ないから。でも自然な表現をプロから引き出すのは難しい。なにしろあまりにもポーズや表情がルーティン化してしまってるから。ありがちっていうやつですか。
アマチュアモデルは恥ずかしがったり不安を感じていたりして最初はたいへんです。でも彼女たちはそれを克服するとむしろプロよりも説得力のある画が撮れます。それは別としてもアマチュアは私のウェブサイトでしか公開されていない、つまり単独、限定公開という点も有利ですね。
M:モデルに求めることってなんですか?
H:容姿とかプロポーションといった明白な基準の次に重視するのはラテックスへのウソ偽りのない情熱です。もしモデルがラテックスに心地よさを覚えることができないなら、いい写真にはなりません。あと女王様の場合は、撮影中は女王様でいていただく必要はありません。撮影中はカメラマンのいっていることをよく聞いてカメラマンにしたがっていただきたいです。
M:好きなラバーアイテムは?
H:私の好みはラテックスマスク、ギャグ、そしてキャットスーツです。インフレイタブル(空気でふくらませることができる)服も好きです。
M:あなたの好きなままに撮りたいですか? それともモデルのテイストも重視してモデルに妥協しますか?
H:何を着るかは、モデルと私で話し合って合意したものを選びます。彼女がそもそもその服を心地よいと思わないのなら、よいパフォーマンスは期待できませんし。また彼女にとってもその撮影は意味をなさないでしょう。
M:今まで15年撮ってきて、数え切れないほどのシチュエーションを見てきたと思います。まだ実現されていないもので、あなたの温めている撮影アイディアはありますか?
H:そうですね、興味深い環境、パーティーイベントでのフォトセッション、通常とは異なるライティングに関心があります。新しい服にも挑戦したい。町中や、近未来を想像させるロケーションで撮影するのも好きです。
M:他のプロジェクトについても教えて下さい。
H:そうですね、L.A.Texからスピンオフさせた、フェティッシュパーティーやニュースについてのインフォメーションのサイトを立ち上げています。このサイトでは私のもう一つの重要な活動、フェティッシュパーティーのスナップ写真も掲載しています。私は世界中を旅して、世界各国のフェティッシュイベントでスナップを撮っているんです。Kink in the Caribbeanではオフィシャルフォトグラファーです。アメリカ、カナダ、英国、オランダ、もちろんここドイツでもほとんどのフェティッシュイベントに行っています。
2002年にはDVDも出しました。今は品切ですが。私の写真はセックス 野生の道を行くというサンプルブックにも掲載されたことがあります。本当は自分の写真集が出したいんですが、ふさわしい出版社はまだ見つかりません。(取材・文:たぶんピーター、日本語訳:市川哲也)

 


©Marquis/Czernich



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