フェティッシュ・ヴォイスとは
フェティッシュ・カルチャーのオピニオン誌的メルマガ。ミュージッククリップや映画、ハイファッションの世界まで、人間の性と文化に甚大なパワーを与え続けるフェティッシュにまつわる文明批評的内容で、濃い。melma.com、まぐまぐ(以下の登録フォームから登録可)で発行(2誌とも内容同じ)。このページではとくに好評を博した号をサンプルとして掲載。
ライター紹介・市川哲也(Alt-fetish.com 主筆)
報道される性犯罪や家庭内暴力事件から明らかなように、暴力化する日本のセクシュアリティ。少子高齢化する先進国では、閉塞した人間の欲望が性ではなく暴力に向かう。安全確実低予算のフェティシズムで行く先を失った欲望をガス抜きし、日本の未来を明るくするのが私たちフェティシストの使命。フェティシズムならば、人は自己完結的に、平和で合法的に、創造的な欲望を快楽に昇華させることが出来る。フェティッシュ・ヴォイスではその方法を読者とともに考えていきたい。【経歴】東京生まれ、男性。早大一文西洋哲学科卒業。実用書からアダルトまで幅広い編集・執筆経験を持つエディターおよびライター。幼少時の親が履いていたブーツ、ウルトラマンやゴレンジャー、ルパン三世の峰不二子などのキャラクターのコスチュームに感化されフェティシストに。フェティッシュコンテンツサイトAlt-fetish.comの主筆をつとめる。フェティッシュのジャンルはラバー、レザー、ブーツ、キャットスーツなど。黒くて光る素材に頑なにこだわり、既存の「フェチ」とは一線を画す、独自のフェティシズム、「オルタ・フェティッシュ(第三のフェティシズム)」を提唱。
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巻頭言──筆者より
21世紀になり、私たちは想像を絶するテクノロジーの進展と資本主義経済のうねりのなかに生きています。特にインターネットの出現によって、すべての人々が、社会に向けて自らのスタンダードを発信したり、問題を明らかにしたり、利便性を提供したり、そして忘れ得ぬ時代の刻印を多くの人の心に残す可能性が提供されるよ
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キャットスーツ、何秒で着られるか!
着るのが困難であればあるほど興奮する困ったフェティシズム、それがわたしたちのフェティシズム。イラク派遣で訓練する自衛隊に負けじと、キャットスーツなどのビザール装備をいち早く装着する世にも奇妙な「訓練」の全貌!…[続きを読む]
『フェティシズムを1億倍楽しむ方法・改訂新版』全文掲載
現代の禁欲主義というテーマで、フェティシズム、とりわけ緊縛感を伴うボンデージライクなフェティッシュ・プレイについて話したいと思う。
これまで、フェティッシュプレイというと、性的欲求不満→オナニーによる欲求充足解消という、動機理論によって私たちはその本質を求めようとしてきた。しかしここに来て、どうもそれは違うのではないかという気がしてきたのである。
この気づきを、筆者は『<生きる意味>を求めて』(V.E.フランクル著 春秋社)の「スポーツ──現代の禁欲主義」という論考によって得た。そこでこの論考を読者とともに追体験しながら、フェティシズムを楽しむ方法を体得してもらいたい。Alt-fetish.comの考え方を読んでいただき、ひとりでも多くのお客様が、Alt-fetish.comに共感し、これからも末永くお付き合いできることを願ってやまない。
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オリジナルキャットスーツ、23歳ミストレスがいかにしてハマり、イッたか。
多才というほかない、素晴らしい知性の持ち主であり、果敢な性の冒険者が登場。23歳しのぶさん。Alt-fetish.comのオリジナルキャットスーツ、コルセットにハマリ、なんと最後には、一切秘部に手を触れず、ボンデージ感覚だけでオーガスムに達してしまう。…[続きを読む]
申し込み殺到の「フェティシズムを1億倍楽しむ方法」ダイジェスト
筆者は会社を辞めて絶好調である。気持ちのいい平日の午後、ゆったりした時間の流れる郊外の町を、原付バイクで走っていたら、若い女子学生がシルバーの合皮ストレッチロングブーツをうねうねピチピチとくるぶしに密着させてはいて歩いているのを目撃した(銀行の預金残高と妻の口数が正比例の関係で少なくなっているので、オナニーする心境ではない)。…[続きを読む]
ミラーニューロンでわかった! フェティシズムの仕組みと学習
脳のなかに鏡のような働きをする神経細胞「ミラーニューロン」があることがわかった───2002年8月18日付け日経新聞の「サイエンス」欄を読んで、これはたいへんなことが分かったものだ思った。サルの前で、研究者がアイスクリームを食べると、猿が自分でものを食べるときに働くのと同じ脳の領域が活性化した。…[続きを読む]
オリジナルキャットスーツ開発秘話
2002年、日本のフェティシスト、とりわけラバーキャットスーツ姿の女性フェティシストは悶々とした日々を送っていた。
長い間の自覚と見聞、経験によって、自分がキャットスーツ姿の女性を見ると性的に興奮すること、そして自分もそういう格好をしてみたいという願いを持つ男性たち。もちろん、アベンジャーズ、スパイダーマン、キャットウーマン、X-MEN等のアメコミのヒーロー・ヒロイン像にあこがれて、少しでビジュアルを近づけたいと願う女性たちも、いた。…[続きを読む]
フェティシズムと光
週刊ポスト02.7.12号の表紙の裏に、トヨタのカーナビのCMが出ている。モデルは、シンプルなデザインの黒のキャットスーツを着せられている。こちらを指さしているポーズで、もう片方の手は緩やかに後ろに伸ばしている。素材はウレタンコーティングのように見える。この素材特有の、鏡のように艶やかな表面には、…[続きを読む]
By the Numbers ウィル・ピッカー著
ヘヴィー・ラバー・マガジンNo.6のP78に掲載された「By the Numbers」(ウィル・ピッカー著)の全訳です。ちょっと潤色してますが、皆さんはこういうボンデージにどんな感想をお持ちになるでしょうか。
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ディディの物語 自己紹介編
私の名前はディディ。女ラバリストよ。雑誌に、女の人の性ではラバーフェチシズムはほとんどないって書いてあるのを見たときは思わず笑ってしまったわ。だって私は自分の身体が、美しいラバーにすごく敏感に反応し、夢中になっていることをずいぶん前から知っていたから。こんな私の話を聞いてくれる?
私は子供時代、奴隷について書かれたすべての本を読みまくった。そういう読書経験が、発展段階にあったわたしの性的傾向に少なからぬ影響をもたらしたようね。最初のラバーの思い出は、私が確か5〜6歳の頃だった。当時私の家族…[続きを読む]
ディディの物語 ラバープレイ体験独白編
はかない生命の終焉と、一陣の風が銀杏の梢のなかで出会うと、たちまち私に金色のシャワーが降り注ぐ。私はその日、仕事の打ち合わせのために、あるホテルへと急いでいた。パリの晩秋の週末は、とても寒かった。太陽は暮れかけ、肩をすぼめて歩く人たちが私を追い抜いていく。ホテルに着くと照明はすでにほの暗く落とされ、夜のそれぞれの物語が始まることを教えている。ビロードの絨毯が天井の豪華なシャンデリアの明かりに照らされている。コン・シェルジェから、部屋の鍵を受け取ったとき、わたしは不意にいつもの至福を覚えるのだった。部屋に着くまで、このとっておきのスーツケースを開けるのが待ちきれないでウズウズした。パリのようなロマンティックな街では、ひとは誰でも期待に胸を高まらせる。…[続きを読む]
ラバー・ボンデージにみるラバープレイの哲学とは
マーキス社から、比較的新しい作品『ラバー・ボンデージ』が届いた。さて、今回はこの作品について語ることにするわけだが、その前に、先般のアメリカ同時多発テロで亡くなった人の中にかなり高い割合で含まれていたと推測される、金融関係のエリートフェティシストたちに黙祷を捧げたい。彼らが永遠に失ってしまった、生
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ブーツ解禁女性誌徹底比較!
メディアに秋が訪れた。女性誌各誌に「ブーツ」の文字が登場するようになった。そこで、ブーツ解禁となったファッション誌8誌のブーツ観測をしようと思う。評価方法は、筆者が観測対象の女性誌全ページに目を通して、以下の各ポイントについて◎(ブーツフェチ要素が多くかなり満足できる)、○(普通)、△(ブーツフェ…[続きを読む]
優れたフェティッシュ・サイトの条件とは?
お盆やら品切れやらでオルタのお客様にはたいへんなご不満を強いている。そのお詫びとして、今回は注目すべき海外サイトをひとつ紹介しよう。もちろん英語が分からなくても問題ないし、そこそこの画像をへんなダウンロードや会員登録抜きで楽しめることは筆者で確認済みだ。このサイトは、リンク集がものすごく充実してお
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女性とフェティシズム
中学生時代に、非常にまじめでファッション的にも奥手だった筆者は、意を決して当時大流行していたスリムのケミカルウォッシュのジーンズを買って穿いてみることにした。それまではユルユルのチノパンとか訳の分からないパンツしかはいたことがなかっただけに、ピッタリと脚の線を浮き上がらせるジーンズには興奮せざるを
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SMとフェティシズムはどこが違うのか?
海外のサイトを見ていたり、あるいは自分の貧弱な取材経験からいうと、「変態」とされる人たちは幼少時にひどい目に遭っている場合も多い。ここで変態というのは、商売をしているような人たちのことをいう。 しかし、我がALT-FETISHに来るお客さんも、そしてこの筆者の私もそうだが、別にトラウマを背負ってフ
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だっこちゃん
日常の風景の中で、われわれ誇り高きフェティシストの心の琴線に触れるモノに出会う瞬間がある。たとえばこのあいだ、家の近くの駅の前で、炎天下、ウェスタンハットに黒のノースリーブ、ミニスカート、そして黒の去年はやった合皮素材のロングブーツを履いたモッズヘアのキャンペーンガールの姉ちゃんがティッシュを配っ
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スノッブを究めるファッション誌gliのSEX特集
ファッション誌のセックス特集は、ほとんどの場合、フェティシズムを取り上げる。アブノーマルなセクシュアリティこそが、ファッションのメインストリームの源泉なのだと、まるで鬼の首を取ったかのような物知り顔のその言い方には、毎度腹立たしい。写真がいいからつい買ってしまうが。「gli」(講談社)が「秋のファ…[続きを読む]
AIKO──待ちに待った! 僕らのジャパニーズ・ラバー・クィーンついに登場!
「私のような考え方の人達が増えれば、これからのフェティッシュシーンは明るくポピュラーなものへと進化してゆくはず。暗いイメージだったのは、もう過去の話。もっとオープンにあくまでもカッコよく取り入れていって欲しい──」 生粋のラバー・ガールがついに登場。名前はAIKO。オルタ・フェティッシュが皆さんに自…[続きを読む]
滝とフェティシズム──一体感がもたらす不思議な力
滝。先日、渓谷の奥に荘厳としたおもむきで岩を打つ滝を見た。深い緑色の滝壺に立ち上る瀑布を眺めながら、私は気が付くと、滝壺へとまっしぐらに落下する水滴のひとつになっていた。岸から眺めている自分の意識が、まるで滝のパワフルなビジュアルとサウンドに吸い込まれ滝に憑依。スッキリ! 滝に一体化した瞬間だ。と…[続きを読む]
重要サイト「L.A.TEX」に見る「区切り線」フェティシズムの研究
オルタ・フェティッシュのフェティッシュ・カテゴリはもう皆さんおなじみだろう。光る、ピッタリした、若い美女、健康で自信に満ちた、グラマーな、ナルシスティックなガールをフェティッシュと見なすというのがその主旨だ(http://www.alt-fetish.com/service/code.htm)。「…[続きを読む]
フェティシストのオナニーを究める
筆者、中学生時代の思い出。国語の授業中、印刷の匂いのする真新しい三省堂の「新明解国語辞典」でオナニーと調べる。「自慰・マスターベーション」と書いてある。そこで、はやる気持ちを抑えながら、自慰とかマスターベーションを調べると今度はオナニーと書いてある。ええ、いったい何のことか、結局分かんないじゃんと…[続きを読む]
ポルノメディア企業について考える
日本のテレビ番組では、近年素人のリアクションものが幅を利かせている。ガチンコ、未来日記、雷波少年など。確かに面白く、中には心温まる素晴らしいコンテンツに仕上がっているものも多い。しかし、残念ながら、一流とはどういうことかを選別し、見せるメディア本来のパワーが感じられない。アメリカの、アダルト・メデ…[続きを読む]
生きててよかったと思える、フェティシストのための写真評論(リンク付き)
読者、しかもメルマの数多あるなかでも、このフェティッシュをテーマとし、既に30本もの記事を提供し続けているオルタ・フェティッシュの購読者のみなさん、ご機嫌いかだだろうか? 機嫌が悪くても、よくても、いやー生きててよかったと思える写真をウェブサイトで直リンクで紹介してみたいと思う。まずはこれ。股上、…[続きを読む]
もっとも優れたフェティシズムとは
フェティシズムは人間に与えられた最高の付加価値だ。ただし彼がフェティシストであることが条件だが。「資源」とはおよそこの世に存在するすべてのものの集合体であり、「欲求」とは、人が欲していながら欠乏しているものの集合体である。そして「財貨」とは願望され、かつ存在するもののことを言う。つまり財貨とは欲求…[続きを読む]
メディアとしての衣装
フェティッシュファッションのカウンターカルチャー的傾向が世界的な規模で観察されている。たとえば映画「PREACHING
TO THE PERVERTED」(1997年イギリス。邦題「プリーチング」)ではSM行為が違法とされているお堅い国、イギリスのSMクラブが舞台。保守派の国会議員やマスコミの糾弾を…[続きを読む]
幻のフェチ雑誌「TOPAZ」(英知出版)のボンデージ特集を読む
先日筆者は神保町の古本屋ブックパワーRB2でTOPAZというボンデージ・グラビア誌を見つけた。1200円の定価で、奥付を見ると94年に英知出版からエロ本の「ゴクウ」の別冊として出版されたもので、古本屋ではていねいにビニールに包まれて、3000円の値が付けられていた。大きさはB5版で表紙は盛本真理子…[続きを読む]
PINKちゃんねる「SM、フェチ」のスレッド「ギチギチ革拘束」は必見
SM小説やSMビデオ、結局「ズリネタ」が第一義であって、そんなにたくさん金をかけるのはイヤだ──そんなあなたにインターネットはやはり味方。2chのアダルト番組「PINKちゃんねる」の「SM、フェチ」のスレッド「ギチギチ革拘束」には、すべてのフェティシスト、少なくともオルタ・フェティッシュの読者の皆…[続きを読む]
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